外壁塗装

シリコン塗料の特徴とメリット・デメリット | 価格相場も解説

シリコン塗料の特徴とメリット・デメリット | 価格相場も解説

シリコン塗料とはシリコン樹脂を主成分とした塗料のことです。
外壁や屋根に使われる塗料のなかで、耐用年数・価格と総合的に見てバランスがよく最も多く使われている塗料です。

また、シリコン塗料は長く使われており、多くの塗装業者から信頼されオススメされています。
塗料で迷った場合は「とりあえずシリコン塗料」と決めても失敗することは少ない塗料です。

この記事では「シリコン塗料」を検討している方に向けて、シリコン塗料の特徴や費用などをお伝えします。
メリット・デメリットだけでなく、どんな人なら向いているのか、どこを塗るのに適しているのか、おすすめのメーカーまで説明するので、是非最後まで確認しましょう。

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シリコン塗料の特徴

シリコン塗料とは、塗料の主成分が合成樹脂で、その樹脂にシリコンが含まれている塗料のことです。
外壁塗装でもっとも使われている塗料で、水に馴染む「親水性」という性質を持っているため塗膜の表面に汚れがつきにくい特徴があります。
アクリル塗料やウレタン塗料と比べると塗料の単価は上がりますが、汚れに強いのが一番の魅力です。

シリコン塗料の特徴

  • 耐候性が高くツヤが長持ちする
  • 耐熱性に優れている
  • 親水性(低汚染性、耐汚染性)がある
  • 透湿性がある

ひとつずつ説明していきます。

1.耐候性が高くツヤが長持ちする

シリコン塗料は耐候性の高い塗料です。
光沢保持率が高いため、外壁が白くなるチョーキング現象が起きにくい塗料です。

シリコン塗料の耐用年数は8年~15年
耐用年数の長い高耐久の塗料のため、太陽光や雨風にさらされる外壁・屋根に向いている塗料です。

2.耐熱性に優れている

シリコン塗料太陽光や紫外線に強いという特徴があります。
塗料の種類次第では、600℃前後の環境でも耐えられる高耐熱の塗料です。

グレードの高いフッ素塗料には劣りますが、値段に対して耐久性が高い点がシリコン塗料の魅力的なところです。

3.親水性(低汚染性、耐汚染性)がある

シリコン塗料には「親水性」が高いという特徴があります。
親水性とは、水に濡れやすく密着しやすい性質のことです。

親水性があると、外壁についた汚れと塗料の塗膜の間に雨水が入りこみ、汚れを洗い流してくれます。
そのため親水性が高いシリコン塗料を塗った外壁では鳥のふんや空気中のチリ・汚染物質も雨水で洗い流され、美観を長く保つことができます。

4.透湿性がある

シリコン塗料は透湿性がある塗料です。
「透湿性」とは外部からの水分(雨水など)は内側に通さず、塗料の内側に溜まる湿気は外へ放出する働きのことです。

透湿性があるとカビや藻が生えにくいため、結露防止にもなり寒い地域にもおすすめの塗料です。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料の特徴で説明したとおり、シリコン塗料のメリットは以下です。

シリコン塗料のメリット

  • 値段は安いものの耐久性が高い
  • 耐候性が高く、風雨にさらされても劣化しにくい
  • 汚れに強く、雨と一緒に汚れを落とす
  • 藻やカビなどが生えにくく美観を保ちやすい
  • 寒い地域でもカビが発生しにくい

シリコン塗料は耐用年数が高い塗料のなかでは最も安い塗料のため、メリットが多く、コストパフォーマンスに優れています。
シリコン塗料の耐用年数と費用に関してはシリコン塗料の価格・耐用年数【他の塗料と比較】の章で解説します。

シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料のデメリットは以下です。

  • 他の塗料よりひび割れしやすい
  • 塗料選びが難しい
  • 素人には扱いにくくDIYには不向き

ひとつずつ説明していきます。

1.他の塗料よりひび割れしやすい

シリコン塗料は塗膜が硬く、ウレタン塗料などと比べるとひび割れに弱いというデメリットがあります。
壁の表面が硬くなるため、外壁が収縮しやすいモルタルやコンクリートへの塗装は不向きとされています。

ただし、不向きとされるモルタルやコンクリートの外壁に塗装する場合は弾性のある「弾性塗料」タイプのシリコン塗料を選べば大丈夫です。
素材に合わせた塗料を選ぶことができればひび割れの対策になるので、業者に相談するのがおすすめです。

2.塗料選びが難しい

シリコン塗料は最も多く使われる塗料のため、大手メーカーの製品だけでも種類が沢山あり、選ぶのが難しい塗料です。
水性か油性、油性のなかでも1液型、2液型とあり、シリコンの含有率も製品によって異なります。

同じシリコン系塗料でも価格だけでなく、耐久性や性能にも違いがあるため、塗料選びをひとりで行うのは難しいでしょう。
プロの塗装会社と相談しながら自分の家に合った塗料を選ぶのが大切です。

塗料について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

外壁に塗装する塗料の種類と特徴

3.素人には扱いにくくDIYには不向き

シリコン塗料は塗装する際に、こまめにかき混ぜながら使用しなくてはいけません。
また、密着性が弱く重ね塗りをする際に塗料を弾いてしまうため、塗料に合った下塗り材選びも重要になってきます。

そのため、素人には扱いにくく、DIYには不向きな塗料です。
家を守るためにも、塗装経験の豊富な塗装業者に依頼するのがおすすめです。

シリコン塗料の価格・耐用年数【他の塗料と比較】

シリコン塗料の価格・耐用年数【他の塗料と比較】
塗料の価格相場と耐用年数
塗料の種類 平米単価 耐用年数
アクリル塗料 1,000円~1,500円/㎡ 4年~7年
ウレタン塗料 1,700円~2,200円/㎡ 6年~10年
シリコン塗料 2,300円~3,300円/㎡ 8年~15年
ラジカル塗料 2,700円~3,600円/㎡ 12年~15年
フッ素塗料 3,600円~4,700円/㎡ 15年~20年

シリコン塗料の価格相場は2,300円~3,300円/㎡

シリコン塗料の相場価格は、1㎡あたり2,300円~3,300円です。
一般的な戸建て住宅30坪の外壁に施工した場合は50万円~80万円前後かかります。
耐久性・価格ともにバランスが取れているので、予算をオーバーすることなく外壁・屋根塗装がしやすい塗料です。

シリコン塗料の耐用年数は8年~15年

シリコン塗料は値段のわりに耐久性に優れており、耐用年数は8年~15年です。
他の塗料と比較しても短いということはないので、初めての塗装などの場合はシリコン塗料から検討するのがオススメです。

また、6年以内に売却する予定の家の場合はシリコン塗料より「ウレタン塗料」、長く住む家で初期費用よりトータルコストを重視する場合は「フッ素塗料」の方がおすすめです。
塗料を選ぶ際はコストパフォーマンスを考え、自分が住む年数と合わせて耐用年数を確認して選びましょう。

シリコン塗料を選ぶときの注意点

シリコン塗料を選ぶときの注意点

「シリコン塗料」には色々な種類やメーカーがあります。
製品選びで失敗しないよう、シリコン塗料の選び方・注意点についても把握しておきましょう。

シリコン樹脂の含有率について確認する

シリコン塗料を選ぶときに注意すべき点は「家の外壁材との相性」と「シリコン樹脂の含有率」です。
なかでもシリコン塗料に含まれているシリコン樹脂の含有率については気をつけましょう。

なぜなら、シリコン塗料の性能や質は「シリコン樹脂の含有率」に影響されるからです。
そのため値段が安いシリコン塗料だからと選ぶのではなく、シリコン樹脂の含有率を確認してから選びましょう。

具体的には同じシリコン塗料でも含有率の低いものでは20%以下、高いものでは45~65%程度と差は大きく開きます。
含有率が20%以下のものは選ばずに、なるべく有名なメーカーのものを使いましょう。

シリコン樹脂の含有率が高いものほど、耐用年数が長くなり塗膜が汚れにくくなります。
次の章では信頼できる大手メーカー・シリコン樹脂含有率45~65%のシリコン塗料を紹介していきます。

シリコン塗料の種類とおすすめ大手メーカー

シリコン塗料は現在、日本の三大塗料メーカーとして知られている日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研、それぞれから発売されています。
下に挙げる各塗料の価格はメーカー公表の設計価格であり、実際に施工店に依頼した際には2,300円~3,300円が相場です。

シリコン塗料のメーカーを比較
メーカー 製品名 価格相場
日本ペイント 水性サーモアイウォールSi(水性1液) 2,720円~/㎡
エスケー化研 クリーンマイルドシリコン(油性2液) 2,200円~/㎡
関西ペイント コスモマイルドシリコンⅡ(油性2液) 3,000円~/㎡

一般的に使われるシリコン塗料は上記以外にもたくさんありますが、なるべく大手のメーカーのものを使用するのが失敗しないポイントです。
なぜなら「シリコン樹脂の含有率」はシリコン塗料の性能・質に影響するからです。

具体的にはシリコン含有率が20%以下のシリコン塗料は選ばないようにしましょう。
塗装業者オリジナルの塗料の場合は製品名を検索して、シリコンの含有率だけでなく評判も確認するのが大切です。

水性タイプと油性タイプ、1液型と2液型の違い

塗料には「水性」「油性(溶剤)」、「1液型」「2液型」と種類があります。

原液に「水」を混ぜて使う塗料を「水性タイプ」、「有機溶剤(シンナーなど)」を混ぜて使う塗料を「溶剤(油性)タイプ」といいます。
また、そのまま使える「1液型」、と使用する直前に硬化剤を混ぜて使う「2液型」があります。

塗料の種類

  • 水性1液型(水が既に混ざっている塗料)
  • 水性2液型(使用する直前に水を混ぜる塗料)
  • 油性1液型(有機溶剤が既に混ざっている塗料)
  • 油性2液型(使用する直前に有機溶剤を混ぜる塗料)

それぞれの違いは下記のようになります。

水性・油性塗料の違い
塗料の種類 メリット デメリット
水性 ・臭いが少ない
・簡単に上手に塗れる
・油性より安い製品が多い
・寒い日
・雨の日などは乾きにくい
・ツヤが長持ちしにくい
油性 ・長くツヤを維持し、劣化しにくい
・油性塗料でしか塗れない素材(金属など)もある
・塗装後も臭いが残りやすい
・慣れない人は上手に塗るのが難しい
1液・2液の違い
塗料の種類 メリット デメリット
1液 ・準備に手間がかからない
・時間を気にせず塗れる
・耐久性が低い
・金属への塗装には向いていない
2液 ・乾くのが早い
・1液よりも耐用年数が3年長い
・塗装までに手間がかかる
・硬化剤の配合が難しく、慣れない人には不向き
・混ぜた後は決められた時間内に塗り終えなければいけない

塗料の扱いは「1液型」より溶剤を混ぜる必要がある「2液型」の方が難しいです。
そのため、DIYなら水性タイプ、2液型を使用する場合は信頼できる業者に依頼するのが大切です。

また、「水性タイプ」より「油性タイプ」の方が手間がかかる分耐久性に優れている傾向があります。
業者に依頼する場合は、耐久性に優れた「油性2液」がおすすめです。

まとめ

それでは「シリコン塗料」についてポイントをおさらいしましょう。

シリコン塗料がおすすめな人

  • 一般的な塗料を使いたい人
  • 予算などがあり、外壁・屋根の塗装費用をあまり用意できない人

シリコン塗料がおすすめではない人

  • 6年、7年以内に自宅を売却予定の人
  • 初期費用が高くなってもトータルコストを安くしたい人

シリコン塗料は住宅用の塗料である「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」のなかで2番目のグレードになります。
現在、外壁・屋根塗装で使われる塗料の中では最も多く使われている塗料で、初めての外壁塗装の方にもおすすめです。

施工例も多くあり、塗装業者であればまず取り扱っている塗料なので、相談して決めていきましょう。
少しでも「シリコン塗料」に不安が残るかたは、外壁塗装業者に一度相談してみることをオススメします。

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