外壁塗装

サイディング外壁のコーキング(シーリング)の種類や役割|補修方法からおすすめシーリング材も紹介

サイディング外壁のコーキング(シーリング)の種類や役割|補修方法からおすすめシーリング材も紹介

窯業系、金属系、木質系のサイディングには、コーキング(シーリング)と呼ばれる、目地材が使用されています。
サイディングどうしのつなぎ目を埋めるためのもので、目立たない地味な部分ですが、重要な役割を担っているのです。
樹脂系のサイディングは、つなぎ目がないのでコーキングを行わないこともあります。

また、サイディング材そのものにひびが入った場合などに、コーキングで補修することもあります。

そんな大事なコーキングの、役割や種類、補修すべき時期や方法などについて紹介していきます。

サイディング外壁のコーキング(目地)とは?

コーキングとは、サイディングボード(外壁材)のつなぎ目を埋める目地材のことです。
主な原料はウレタンやシリコンで、弾力のあるゴムのような感触をしています。
似た名前に「シーリング」がありますが、名前が違うだけで同じものを指すことが多いです。

コーキングには、「雨・害虫」や「地震」などから家を守る役割があります。

コーキングの役割

  • 壁の隙間から雨や害虫(シロアリ)が壁の内部に侵入するのを防ぐ
  • 地震の揺れを緩和して外壁材へのダメージを減らす

コーキングがなかったり、劣化していたりすると、雨や害虫によって壁の内部が腐りやすくなるほか、地震によって外壁材が割れてしまうこともあります。
壁が腐ったり割れたりすると、家そのものの強度が落ち、倒壊の危険も増えるのです。

つまり、コーキングは、普段は目立たないものの、家を守る大事な一部ということです。

サイディングボードに使われるコーキングの種類

サイディングボードに使用されるコーキングは、主に3種類あります。

  • 変成シリコン系
  • ウレタン系
  • シリコン系

サイディング外壁で最もよく使用されるのは、耐候性が高い「変成シリコン系」です。
「ウレタン系」は耐久性や密着性に優れていますが、紫外線に弱いため、上から塗料で保護することが必要になります。
「シリコン系」は安価で耐久性が高いためDIYでよく使用されますが、施工した後に塗装ができないというデメリットがあるため、あまりおすすめできません。

ここからは、それぞれの種類のコーキングについて、詳しく紹介していきます。

変成シリコン系

耐用年数 10~15年
相場価格(1本) 800円~1,500円
特徴
  • 紫外線に強い
  • 上から塗装ができる
  • 常に濡れている場所などには向かない
  • 価格が高い
使用できる場所
  • 窯業系サイディング
  • コンクリート
  • ALC外壁
  • タイルなどの目地
  • サッシまわり

変成シリコン系のコーキング剤は紫外線に強いため、上から塗装をしなくても十分な耐用年数を保つことができます。
そのため、壁に塗装をしない新築のサイディング外壁で最もよく使用されています。

上から塗装をすることもできるため、リフォームや補修にも適していますが、他のコーキング剤より300円~700円ほど高いため、あまり使用はされていません。

どのコーキング剤を使うべきか迷った場合は、変成シリコンを使うのがおすすめです。

変成シリコーンシーラント ノンブリードタイプ 571円
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ノンブリードタイプ(施工後に油が染み出ない)なので、塗料を汚すことがありません。カラーバリエーションが豊富で、窯業系サイディングの目地に最適。
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ウレタン系

耐用年数 5~10年
相場価格(1本) 600円~900円
特徴
  • 耐久性が高い
  • 密着性が高い
  • 上から塗料を塗ることができる
  • 紫外線に弱い
  • ホコリがつきやすい
使用できる場所
  • ALC・窯業系サイディングの目地
  • 窓枠まわりの目地
  • コンクリートのひび割れ補修

ウレタン系のコーキング剤は紫外線に弱いため、補強のために上から塗装をする必要があります。
サイディング外壁の新築では塗装を行わないため使用されることはほとんどありませんが、リフォームや補修など塗装をする工事の際にはコスパがよいためよく選ばれます。
密着性が高いため、ひび割れ(クラック)などの補修にも最適です。

ただし、アルコール成分と反応すると固まりにくくなるため、シリコン系シーリングやアルコールを含む塗料との併用はできません。

ウレタンシール S700NB  659円
ウレタンシール S700NB  659円
ノンブリード(硬化した後に塗料を汚さない)型なので、塗装前に施工することができます。気温が低くても硬化しやすく、硬化時の発泡が少ないので綺麗に仕上がります。
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シリコン系

耐用年数 約10年
相場価格 500円~800円
特徴
  • 耐久性、耐候性、耐水性が高い
  • 乾燥が早い
  • 低価格
  • 上から塗料を塗ることができない
使用できる場所
  • ガラスまわりの目地
  • 屋根瓦の補修
  • 浴室・浴槽・洗面台・キッチンまわり

シリコン系コーキングは、耐久性・耐候性どちらも高く、ほかのコーキング剤よりも安価です。
ホームセンターなどで気軽に手に入れることができるため、DIYでコーキングの補修を行う人に人気があります。

しかし、シリコン系コーキングは固まった後もずっと「シリコンオイル」が染み出してくるため、上から塗装をすることができません。
塗料が劣化して塗り替えをしなければいけなくなった場合、せっかく補修したコーキングを全て撤去して別のコーキングをやり直すことになるので、余計な費用や手間がかかってしまいます。

そのため、シリコン系コーキングを使ったサイディング目地の補修はあまりおすすめできません。

セメダイン8000 シリコーンシーラント 439円(1本)
セメダイン8000 シリコーンシーラント 439円(1本)
耐候性・耐熱性・耐寒性が高く、ガラス・サッシまわりや室内の間仕切りなど、幅広い用途に使用することができます。
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コーキングの劣化症状

コーキング剤は劣化すると、硬くなったり密着性が弱くなって剥がれたりします。
劣化したコーキングをそのまま放置していると、雨水が壁の内部にしみこんで雨漏りの原因になります。
また、耐震性も下がるため、大きな地震が来た時に壁が割れる可能性が高くなってしまいます。

コーキングの劣化を見逃さないためには、日々のチェックが大切です。

コーキングの劣化症状と特徴
劣化症状 写真 特徴
汚れ コーキングが劣化して汚れがついている様子 コーキングがベタベタする、汚れて見える
ひび割れ コーキングが劣化してひび割れが起きている様子 しわのようなひびがいくつもある
痩せ・すき間 コーキングが劣化して痩せてしまっている様子 コーキング部分や壁とコーキングの間にすき間がある
破断 コーキングが劣化して破断してしまっている様子 コーキングが割れて下地の青い部分(ハットジョイナー・ボンドブレイカー)が見えてしまっている
剥がれ・剥落 コーキングが劣化して壁から取れてしまっている様子 コーキングが取れてしまっている

コーキングのメンテナンス方法

コーキングが劣化していることに気が付いたら、メンテナンスをする必要があります。
コーキングのメンテナンスには「打ち替え」と「打ち増し」の2種類がありますが、ほとんどの場合は打ち替えを行います。

打ち替え
劣化したコーキングを剥がして新しいコーキングを打ち直す
打ち増し
劣化したコーキングの上から新しいコーキングを打ち直す

打ち替えは、新しく施工したコーキングを長持ちさせることができますが、工事期間が長くなる傾向があります。
一方、打ち増しは施工の期間を短く抑えられるものの、耐用年数が極端に下がってしまうため、使用できる条件が限られます。

ここからは、それぞれのメンテナンス方法について、詳しく説明していきます。

打ち替え

コーキングの打ち替えは、劣化したコーキングを全て撤去してから、新しいコーキングを施工するメンテナンス方法です。

イチから新しいコーキングを打ち直すため、長持ちしやすくなります。
どんな条件でも基本的に打ち替えがおすすめですが、外壁塗装と同じタイミングでメンテナンスをする場合は特におすすめです。

一方で、コーキングだけでなくコーキングの下地(ハットジョイナー・ボンドブレイカー)が劣化していた場合も同じように交換するため、工事期間が長くなるというデメリットがあります。

打ち増し

コーキングの打ち増しは、劣化したコーキングを撤去せず、上からそのまま新しいコーキングを施工する方法です。

細かいひび割れや汚れなど、劣化が軽度の場合にしか使うことができません。
また、土台となるコーキングが劣化してしまっているため、新しいコーキングも1~3年で剥がれてしまう可能性も高まります。

劣化が軽度で少しでも費用を安くしたい場合や、数年後に外壁塗装や張り替えなどのリフォームを予定している場合は、打ち増しがおすすめです。

コーキングの打ち替え・打ち増しの費用

一般的な2階建ての一軒家のコーキングメンテナンスにかかる費用相場は、30万円~65万円です。
打ち替えをする場合は30万円~50万円、打ち増しをする場合は33万円~65万円が相場です。

コーキングのメンテナンスには、新しいコーキングの費用のほかに、足場や養生、職人さんの人件費などがかかります。
打ち替えをするときは、古いコーキングの撤去費用のほか、場合によっては下地材(ハットジョイナー・ボンドブレイカー)の交換費用もかかります。

コーキングにかかる費用の内約
内約 費用相場
足場・養生 15万円~20万円
新しいコーキング剤(1mあたり) 700円~1500円
諸経費 全体の15~20%
古いコーキングの撤去 1万円~3万円
下地材の交換(1mあたり) 100円~200円

新しいコーキングの費用や下地材の交換は、施工をする範囲によって上下します。
2階建ての一軒家のすべてのコーキング約180mを施工する場合、新しいコーキング剤が13万円~27万円、下地材は2万円~4万円ほどかかる計算になります

コーキングを打ち替えして補修するやり方

コーキングの打ち替え手順は、業者が行う場合でもDIYをする場合でも、ほとんど変わりません。

コーキングのメンテナンス(打ち替え)手順

  1. 古いコーキング剤を剥がす
  2. 溝のまわりを養生する
  3. 溝の中にプライマーを塗る
  4. 溝にコーキング剤を注入する
  5. コーキング剤をヘラで押し付ける
  6. コーキング剤が固まるまで放置する

ここからは、コーキングの打ち替えのやり方について詳しく説明していきます。

古いコーキング材を剥がす

古いコーキング材を剥がしている様子

コーキングの下にある、青い下地を傷つけないように気を付けながら、劣化しているコーキングを剥がします。
古いコーキングが残っていると、新しいコーキングがうまく密着しないため、カッターで丁寧に剥がしましょう。

コーキングを剥がし終えたら、ゴミなどが溝の内側に残らないよう、乾いたハケなどで取り除きましょう。

溝のまわりを養生する

溝のまわりを養生している様子

サイディングのつなぎ目の脇に、養生テープを貼り付けます。
養生テープが溝の内側に入ったり、溝の淵から離れたりすると、テープが取れなくなるので気を付けましょう。
貼り付け位置は、養生テープの端が溝のちょうど淵にくる位置がベストです。

また、養生テープと壁の間に空気が入らないよう、サイディングのデコボコに合わせて養生テープを密着させるように貼りましょう。

溝の中にプライマーを塗る

溝の中にプライマーを塗っている様子

溝の内側に、専用のプライマーを塗布します。
プライマーに塗りムラがあると、コーキングが取れやすくなる原因になるので、丁寧に塗りましょう。

プライマーは、使用するコーキング剤に合わせて、専用の製品を選びましょう。

おすすめのプライマー(一例)

溝にコーキング剤を注入する

溝にコーキング剤を注入している様子

プライマーが完全に乾いたら、コーキング剤を注入していきます。
空気が入らないようできるだけ奥から、養生してある部分まではみ出すようにたっぷり注入しましょう。

コーキング剤を注入する範囲が広い場合は、コーキングガンなどを使用すると疲れにくく便利です。
コーキングガンの使い方

コーキングガン 252円
コーキングガン 252円
コーキング剤用のカートリッジガン。お得な価格で初心者もチャレンジしやすいのが嬉しいポイントです。
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溝にコーキング剤を注入する

コーキング剤をヘラで押し付けている様子

はみ出たコーキング剤は、溝の奥がしっかり埋まるようにヘラで押し込みます。
限界まで押し込んだら、溝の上に盛り上がった部分をヘラでそぎ取り平らにならすことで、綺麗な見た目に仕上がります。

また、溝に入れたコーキング剤と、養生テープの上に乗ったコーキング剤が繋がったままだと、養生テープが剥がれなくなります。
溝の角の部分のコーキング剤はヘラでしっかりと取り除きましょう。

ヘラでならし終わったら、固まる前に養生テープを剥がしていきましょう。

コーキング剤が固まるまで放置する

コーキング剤が固まるまでは、2日~5日ほどかかります。
正確な硬化時間は製品によって異なるので、パッケージや説明書をよく読んで確認しましょう。

DIYでコーキングするときの注意点

サイディングのコーキングは、基本的にDIYではなく、外壁塗装やリフォームなど専門業者に依頼するのをおすすめします。
目立たない箇所ですが、家の品質を保つ上で重要な役割を持っているため、失敗すると家の強度が落ちてしまう可能性があるからです。

どうしてもDIYがしたい場合は、コーキングの品質を落とさないよう気を付けることが大切です。

  • プライマーをムラなくしっかり塗る
  • コーキングは変成シリコンを使用する
  • 雨の日に施工しない

プライマーをしっかり塗ることで、コーキングの密着性を上げることができます。
変成シリコンはプロ向けのコーキング剤ですが、外壁塗装はせずにコーキングのみ行うDIYではおすすめです。
また、雨の日の施工はコーキングが硬化しにくくなり、剥がれやすくなる原因となるので絶対にやめましょう。

まとめ

サイディングのコーキングは、目立たないながらも家を支える重要な箇所です。
コーキングがなければ、サイディングの壁は雨漏りしたりひびが入ったりなど、不具合を起こしやすくなります。

大切なコーキングですが、サイディングの塗料などよりも早く、5~10年で劣化する傾向があります。
劣化したコーキングを放置していると、サイディングも劣化してしまうおそれがあるので、1年に1度はコーキングの劣化がないかチェックしましょう。

劣化したコーキングには、ひびや割れなどといった症状が現れます。

  • 汚れ・表面のベタつき
  • 細かいひび割れ
  • 痩せ・すき間
  • 破断(大きな亀裂によって割れている状態)
  • 剥離(コーキングそのものが剥がれてしまっている状態)

コーキングの劣化を見つけたら、すぐに補修を行いましょう。
自分で補修することも可能ですが、重要な箇所なので業者に依頼するのが一番です。
業者に依頼した場合は、30~60万円前後で、家全体のコーキングを直してもらうことができます。
家の一部のみの補修の場合は、もっと安く施工してもらうことも可能です。

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