外壁塗装の塗り替え時期・季節はいつ?最適なタイミングと塗り替え目安を解説

外壁塗装の塗り替え時期を見極めるのは難しいですよね。
外壁塗装では、適切なタイミングに塗り替えを行わないと、工期が長くなったり、塗装に失敗してしまったりすることがあります。
そのため、外壁塗装で失敗しないためにも、適切な時期で塗装を行うことが重要です。
「外壁塗装の適切な時期っていつなの?」と疑問に思っている方も多いと思います。
結論から言うと、外壁塗装の塗り替え時期は約10年と言われています。
その他にも、塗装が必要な劣化症状が見られた場合には、外壁の塗り替えが必要になります。
また、外壁塗装に適した季節は、春(3~5月)と秋(9月~11月)です。
このように、外壁塗装の時期や季節には、適切なタイミングが存在します。
上記は一例です。
この他にも、外壁塗装の時期を見極める上で知っておくべきポイントがあります。
そこで今回は、外壁塗装の時期・季節について、知っておくべきポイントと注意点をご紹介します。
具体的には、
- 外壁塗装の塗り替え時期の目安
- 外壁塗装に適した季節とメリット・デメリット
- 外壁塗装のタイミングを決めるときの注意点
- 外壁リフォームを安く抑える方法
について、重要なポイントに絞ってわかりやすくご紹介します。
外壁塗装に失敗しないためにも、この記事で適切なタイミングを知り、いつ塗り替えるか決めてみましょう。
外壁の塗り替え時期の目安はいつ?
外壁塗装で失敗しないためにも、適切な時期に塗装を行う必要があります。
ですが、初めて塗装を行う方ですと、どのタイミングで外壁塗装すればいいのか分かりませんよね。
ここでは、外壁の塗り替えを行う適切な時期をご紹介します。
外壁塗装の塗り替えは、以下の2つのタイミングで行いましょう。
それぞれについて詳しく説明していきます。
築10年が経過したとき
外壁塗装の塗り替え時期は、築10年が目安です。
なぜなら、外壁塗装に使われている塗料の耐用年数がおよそ10年前後だからです。
そのため、塗料の耐用年数の時期に合わせて、築10年前後が外壁の塗り替え時期の目安とされています。
使用する塗料ごとの耐用年数・塗り替え時期は下記の表の通りです。
塗料の種類 | 耐用年数・塗り替え時期 | 価格 |
---|---|---|
アクリル系 | 4~7年 | 1,400~1,800円 |
ウレタン系 | 6~10年 | 1,700~2,200円 |
シリコン系 | 8~15年 | 2,300~3,000円 |
ラジカル系 | 8~15年 | 3,500~4,000円 |
フッ素系 | 10~15年 | 3,500~4,800円 |
遮熱・断熱系 | 15~20年 | 4,000~5,000円 |
上記のように、使用している塗料の種類によって、耐用年数及び塗り替えに適した時期が異なります。
最も使用されているのはシリコン塗料ですが、ご自宅の塗料の種類が分からない場合は、下記の記事で塗料の種類について説明しているので参考にしてみてください。
シリコン塗料の特徴とメリット・デメリット | 価格相場も解説
新築であれば築10年のタイミング、新築以外は前回の塗装から10年が経過したタイミングで、外壁材に色あせやひび割れ、塗膜の剥がれなどの劣化症状が現れ、外壁材が非常に脆くなります。
この状態のまま放置すると、外壁材の防水機能が失われ、住宅の劣化や雨漏りを引き起こす原因にもなります。
最悪の場合、住宅の建て替えリフォームまで発展してしまうため、定期的なメンテナンスと築10年のタイミングでセルフチェックを行いましょう。
外壁に劣化症状が見られる場合
外壁の表面に塗装が必要な劣化症状が見られた場合も、外壁塗装に適したタイミングになります。
外壁塗装が必要な劣化症状には、以下のようなものがあります。
症状 | 特徴 | 塗り替え時期 |
---|---|---|
色あせ・変色 | 紫外線などによる劣化で色あせ・変色が起きている。 | 色あせ・変色が著しい場合は塗り替えが必要。 |
チョーキング | 塗料が劣化し、白い粉状になって表面に出てくる状態。外壁を触ると手に粉が付く。 | チョーキングが出たら劣化が進んでいるのですぐに塗り替えが必要。 |
汚れ | 外壁面がちりやほこりで汚れている状態。 | すぐに塗装が必要ではないが、劣化させないためにこまめな掃除・洗浄が必要。 |
ひび割れ | 外壁にひび割れ(クラック)が起きる。 | ひび割れの幅が0.3mm以上の場合は早急に塗り替えが必要。 |
コケ・藻・カビの繁殖 | 外壁に汚れや雨水が溜まり、コケや藻・カビが繁殖している状態。 | 定期的な洗浄が必要。酷い場合は業者に洗浄を依頼する。 |
塗膜の膨れ、はがれ | 外壁に膨れや剥がれが見られ、塗膜の保護・防水機能が低下している状態。 | この場合塗料の効果がすでになくなっているため、早急な塗り替えが必要。 |
シーリングの劣化 | シーリング(コーキング)が劣化し、ひび割れや剥がれが起きている。 | シーリング材には防水機能があるので、症状が見られたら業者にシーリングの補修工事を依頼すべき。 |
上記のような症状が見られたら、外壁の塗り替えを検討しましょう。
特に、「塗り替え時期」の列に記載した症状が確認されたら、外壁を塗り替えるタイミングになります。
外壁塗装を適切な時期に行うためにも、上記の症状に注意して定期的なセルフチェックを行いましょう。
外壁塗装に適した季節はいつ?
外壁塗装の塗り替えに適した季節は、春(3~5月)と秋(9月~11月)です。
なぜなら、春と秋は空気が乾燥しているため、塗料の乾燥が早く、塗装してから塗料が乾くまでの時間が短縮できるからです。
そのため、夏や冬の季節と比べて外壁リフォームの工期も短くて済みます。
また、夏や冬と比べて気温が快適なので、塗装する作業員の負担になりにくいことからも、春と秋が塗装に適した季節と言えます。
ただし、春と秋にも季節特有のデメリットがあります。
全ての季節において、外壁塗装を行う上でのメリット・デメリットをまとめましたので、以下で確認してください。
外壁塗装の季節ごとのメリット・デメリット
季節 | メリット | デメリット |
---|---|---|
春(3月~5月) | 空気が乾燥しており、塗料の乾きが早い。工期を短縮できる。 | 繁忙期なので、希望日程で取りにくい。他の季節と比べると施工金額が高くなる傾向にある。 |
夏(6月~8月) | 気温が高く日照時間も長いため、塗料の乾きが早い。 | 梅雨など雨が多い時期なので、工期が延びやすい。また、気温が高いため作業員の効率が悪くなる可能性が高い。 |
秋(9月~11月) | 空気が乾燥しており、塗料の乾きが早い。工期を短縮できる。 | 繁忙期なので、希望日程で取りにくい。また、台風によって工期が延びやすい。 |
冬(12月~2月) | 空気が乾燥しており、塗料が乾きやすい。他の時期と比べて希望日程が取りやすい。 | 日照時間が短いため、作業時間が短くなる。積雪によって工期が延びやすい。また、気温が低く作業員の効率が悪くなる可能性が高い。 |
上記の表を見てみると、春と秋は塗料が乾きやすく、気候が安定しやすい季節のため、外壁塗装におすすめの季節と言えます。
ただし、春と秋は外壁塗装の繁忙期であるため、希望の日程が押さえにくいというデメリットもあります。
一方で、夏は梅雨など雨が多く、冬は雪が多いため施工の工期が延びやすいことがデメリットです。
しかし、夏と冬に外壁塗装ができないというわけではなく、逆に繁忙期ではないため希望日程を取りやすいといったメリットもあります。
このように、各季節にメリットとデメリットがあるので、それぞれ参考にして自分に合った外壁塗装の季節を見つけてみましょう。
外壁塗装の時期・季節を選ぶときの注意点
外壁塗装を依頼する時期・季節を決める際には、気温と湿度に注意が必要です。
なぜなら、外壁塗装は気温5℃以上、湿度85%以下でないとできないからです。
例えば、気温が5℃を下回る冬の日や、湿度が85%を上回る雨の日には、外壁塗装はできません。
「なんで気温5℃以上、湿度85%以下じゃないと塗装できないの?」と思う方も多いと思いますので、簡単に理由を説明します。
外壁塗装が気温5℃以下、湿度85%以上だとできない理由は、以下の2点です。
それぞれについて詳しく説明していきます。
塗料が固まるまでに時間がかかる
気温が低く、湿度が高い場合、外壁塗装は避けるべきです。
なぜなら、温度が5℃を下回った場合と湿度が85%を上回る場合には、塗料が極端に乾燥しにくくなるからです。
塗料が乾くまでに時間がかかると、固まるまでに塗料にちりやほこりが付いたり、水滴がついてしまうリスクが高まります。
さらに、塗膜の形成過程はとても複雑なため、固まるまでの時間が長くなればなるほど、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
そのため、塗料が固まるまでに時間のかかる気温5℃以下及び湿度85%以上の環境では、絶対に外壁塗装を行わないようにしましょう。
外壁に結露が発生してしまう
気温が低く、湿度が高い場合に外壁塗装を行うと、外壁に結露が発生してしまう恐れがあるため、塗装は避けるべきです。
なぜ結露が発生してはいけないかというと、固まりきっていない塗料に結露が混ざることで、塗膜が白くにごってしまうからです。
塗装した後、塗料は乾く際にだんだんと温度が下がっていきます。
その際に、湿度が高いと空気中の水蒸気が冷やされて結露が出てしまう可能性があります。
塗膜が乾ききっていない外壁に結露ができてしまうと、結露が塗料に染み込んでもやがかかったように白くぼけてしまうのです。
これをかぶり現象といい、かぶり現象が起こると、イメージしていたデザインとは異なる仕上がりになってしまいます。
そのため、塗膜に結露が発生しやすい気温5℃以下及び湿度85%以上の環境では、絶対に外壁塗装を行わないようにしましょう。
気温5℃以上、湿度85%以下の条件から見ても、春と秋は外壁塗装に適した季節と言えます。
外壁塗装を行う時期・季節に悩んでいる方は、春か秋に塗装を行うことをおすすめします。
外壁リフォームを安く抑える方法
外壁塗装の費用相場は80万円~150万円と非常に高額です。
そんな高額な費用を少しでも安く抑えて塗装したいという方も多いと思います。
そこで、ここでは、外壁塗装リフォームを少しでも安く抑える方法についてご紹介していきます。
外壁リフォームを安く抑える方法は、以下の4つです。
それぞれについて詳しく説明していきます。
外壁塗装が安い時期にリフォームする
上記でご紹介したように、外壁塗装には繁忙期と閑散期が存在します。 繁忙期である春(3~5月)と秋(9月~11月)は、依頼件数が増えて業者が忙しいため費用が高額になりがちです。
一方、閑散期である秋(9月~11月)と冬(12月~2月)に依頼すると、繁忙期と比べて施工費用が安くなります。 ただし、季節によってメリット・デメリットがあるので、上記でご紹介した「外壁塗装の季節ごとのメリット・デメリット」を参考にして、塗装時期を決めてみましょう。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う
外壁塗装を行う際には、家の周りに足場を設置します。
家の大きさにもよりますが、足場の設置だけで10万円~20万円かかるので、外壁塗装のタイミングとあわせて屋根塗装などのリフォームを行うとお得にリフォームできます。
具体的に、外壁塗装と屋根塗装を別々に行った場合と、セットで行った場合の金額を考えてみましょう。
30坪の戸建て住宅の外壁塗装の費用が、足場代10万円+施工費70万円の合計80万円だったとします。
別の日程で同じ住宅の屋根塗装を行う場合の費用は、足場代10万円+施工費20万円の合計30万円です。
一方、外壁塗装と屋根塗装を合わせて行った場合、費用は足場代10万円+施工費90万円の合計100万円となります。
これは、外壁塗装と屋根塗装を別々に行った場合と比べて1回分の足場代が浮くため、10万円安くなります。
つまり、外壁塗装を行うタイミングで屋根塗装も同時に行うと、長い目で見て安くリフォームすることができるということです。
屋根塗装もいずれしなくてはいけない時期が来るので、外壁塗装と同じ時期にやっておくことをおすすめします。
助成金・補助金を利用してリフォームする
外壁塗装の費用を抑えるためには、国や自治体の助成金・補助金を利用することをおすすめします。
助成金や補助金には返済不要のものが多く、受給できれば外壁塗装にかかる費用を大幅に抑えることができます。
この助成金ですが、国や自治体が設けている条件を満たせば受け取ることができます。
例えば、省エネ効果のある塗料(遮熱・断熱塗料)を使用すれば、10万円〜30万円ほどの補助金を受け取ることも可能です。
助成金や補助金の適用条件は各自治体によって異なるので、自治体のホームページで最新情報を確認してみましょう。
外壁塗装の助成金・補助金については、下記の記事で詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。
外壁塗装で助成金・補助金を受け取る方法は?条件と申請手順・注意点を解説
複数の業者から見積もりをとる
外壁塗装の費用を安く抑えるためには、複数業者に相見積もりを依頼して、料金を比較しましょう。
複数業者の料金を比較することで、以下のようなメリットがあります。
- 外壁塗装の相場感が分かる
- 安い業者を選べる
- 悪徳業者の被害を防ぐことができる
相見積もりをとることは、外壁塗装の施工費用を安くするためだけでなく、悪徳業者の被害を防ぐためにも重要です。
はじめから一つの業者に絞ってしまうと、相場からかけ離れた高額な費用を請求されるケースもあります。
ですので、外壁塗装の際には、見積もりを最低3社は取り、しっかり比較した上で依頼する業者を決めましょう。
外壁塗装の見積もり方法については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
外壁塗装の見積もりチェック項目と適正単価を解説!
もしどの業者に依頼したらいいか分からない…という方がいましたら、ファインドプロにご相談ください。
あなたにぴったりの信頼できる業者をご紹介します。

外壁塗装の時期まとめ
このページでは、外壁塗装に適した時期や季節、劣化症状を見分けるポイントについてご紹介しました。
外壁塗装は、築10年が経過したタイミングを目安に行うようにしましょう。
なぜなら、外壁塗装に使用されている塗料の耐用年数が約10年だからでしたね。
また、築10年が経過していなくても、ご自宅の外壁に劣化症状が見られたら塗り替えのタイミングになります。
塗り替えが必要な症状については、色あせ、チョーキング、ひび割れ、塗膜のはがれなどがありました。
外壁塗装の塗り替えに適した季節は、春(3~5月)と秋(9月~11月)です。
これは、空気が乾燥しており、塗料の乾きが早く、気候が安定しているからでしたね。
ただし、注意点として、どの季節もメリット・デメリットがあるので、しっかりと確認して自分にあった季節で塗装を行いましょう。
上記のポイントを押さえて、外壁塗装に適した時期で塗装を行い、リフォームを成功させましょう!
もし、外壁塗装の時期・季節について分からないことがありましたら、ファインドプロにお気軽にご相談ください。
ファインドプロでは、あなたの外壁塗装を成功させるために全力を尽くしてご協力させていただきます。
