外壁塗装

窯業系サイディングとは?メリット・デメリットのほか費用やおすすめ製品も紹介|リフォーム事例つき

窯業系サイディングとは?メリット・デメリットのほか費用やおすすめ製品も紹介|リフォーム事例つき

窯業系サイディングは、一軒家で最も使用されている外壁材です。
様々な質感・デザイン・模様の製品があるため、同じ窯業系サイディングでも全く雰囲気の異なる仕上がりにすることができます。
さらに、安価で工期も短いことなども、人気の理由となっています。

ここでは、外壁リフォームで最も人気のある窯業系サイディング材について、メリット・デメリットなどの特徴を解説していきます。
さらに、張り替えにかかる費用やおすすめのメーカー・製品のほか、窯業系サイディングを使用した家の事例も紹介してあるので、ぜひ参考にしてください。

窯業系サイディングとは

窯業系サイディングとは、セメントなどを原料にしたサイディングボード(工場で板状に成型した外壁材)の一種です。

外壁材の種類について説明したイラスト

サイディングボードには、他にも「金属系」「樹脂系」「木質系」の3種類があります。
漆喰など現場で塗り固める外壁とは違い、あらかじめ出来上がった外壁を取り付けるだけでよいサイディングボードは、工事にかかる期間や費用を節約することができるため人気です。
中でも窯業系サイディングは、デザインが豊富でコスパが良いため、ほとんどの新築戸建て住宅で使用されています。

窯業系サイディングのメリット

窯業系サイディングには4つのメリットがあります。

  • 費用が安い
  • 工期が短い
  • 耐火性が高い
  • デザインが豊富

家のリフォームをするうえで気になる費用や工期が抑えられるうえ火事にも強く、様々なデザインがあるので、壁材選びが楽しくなります。
「とにかく安く・早く工事を抑えたい」「家が防火地域に指定されている」「家の雰囲気にこだわりがある」といった人に、窯業系サイディングがおすすめできる理由を、これから詳しく紹介していきます。

費用が安い

窯業系サイディングは、他のサイディング材やサイディング以外の外壁材に比べると、安く施工できることが多いです。

外壁材の種類ごとの費用相場
外壁の種類 費用相(㎡あたり)
窯業系サイディング 3,000円~7,000円
金属系サイディング 4,000円~6,000円
樹脂系サイディング 4,000円~9,000円
木質系サイディング 5,000円~10,000円
モルタル 3,500円~7,500円
タイル 9,000円前後
ALC 6,000円~10,000円
トタン 2,000円~6,000円

※外壁を張り替える際の費用相場です

トタン外壁は、唯一窯業系サイディングより安く施工できますが、耐久性が低いため一般住宅で使用されることはほとんどありません。

ただし、窯業系サイディングでも、製品によっては他のサイディングや外壁材より高くなってしまうこともあります。
費用以外にも、デザインや耐久性等を比較しながら、総合的に判断するのがおすすめです。

工期が短い

サイディング材は、成型された外壁材を使用するので、基本的に短い工期で壁をつくることができます。
さらに、窯業系サイディングは、現在の日本で最も多く使用されている外壁材のため施工に慣れている業者・職人さんが多く、その分速く正確に施工してもらうことが可能です。

外壁材の種類ごとの工期の違い
外壁材の種類 外壁張り替えにかかる期間
サイディング材 10~20日
モルタル 14~25日
タイル 20日以上
ALC 1~2週間

ただし、窯業系サイディングは雨に弱く、梅雨や台風などの時期に施工する場合は工期が伸びる可能性があります。

耐火性が高い

窯業系サイディングの主原料はセメントで、燃えにくい素材です。
同じくセメントを材料とした「コンクリート」は、コンクリートは学校やガソリンスタンドの舗装に使用されていることからも、耐火性の高さがわかります。

また、窯業系サイディングの多くは、国が指定した基準を満たす「不燃材料」で、火熱を遮る時間が45分から60分以上ある製品です。

各メーカーの窯業系サイディングは、国土交通大臣認定の不燃材料であり、構造材として準耐火構造・防火構造の認定を取得しています。住宅性能表示制度において定められている耐火等級は4等級(60分耐火)、3等級(45分耐火)に対応しています。
引用元(一部抜粋):外壁についてのよくあるご質問|株式会社ミシマ

デザインが豊富

セメントを固めて作る窯業系サイディングは、色だけでなく様々な素材感・柄を作り出すことができるのも特徴です。
製品ごとに、石壁調、タイル調、レンガ調、木目調のほか、ライン柄など様々なバリエーションがあるので、好みの仕上がりにすることができます。

窯業系サイディングのデザインの種類
窯業系サイディングの種類 見本
レンガ調 レンガ調のサイディング外壁のサンプル
タイル調 タイル調のサイディング外壁のサンプル
塗り壁風 塗り壁風のサイディング外壁のサンプル
木目調 木目調のサイディング外壁のサンプル

デザイン性の高いサイディング材は「高意匠サイディング」などと呼ばれ、高額にはなりますが、よりオリジナリティや高級感の高い仕上がりにしたい人に人気です。

窯業系サイディングのデメリット

窯業系サイディングには大きなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
工事が終わった後に後悔しないためには、良い面だけでなく悪い面も確認したうえで、納得して壁材を選ぶのがおすすめです。

  • 耐久性が低いため塗装・メンテナンスが必須
  • 夏は暑くなりやすい
  • 寒冷地には向かない
  • 重ね張り(カバー工法)には向かない

「メンテナンスの頻度を下げたい」「暑すぎる・寒すぎる地域に住んでいる」「重ね張りを検討している」という人は、窯業系サイディングにする前に再検討したほうが良いかもしれません。
それぞれの理由について、ここから詳しく説明していきます。

耐久性が低いため塗装・メンテナンスが必須

窯業系サイディングは、壁材自体に防水機能がありません。
壁材が防水ではないということは、そのまま利用していれば、すぐに壁が劣化したり雨漏りしたりしてしまいます。
そのため、防水性の高い塗料で塗装をすることが必須になるのです。

サイディング材の構造を説明するイラスト

しかし、防水機能を塗料に依存しているため、塗料が劣化すれば壁も劣化してしまう危険が高まります。
壁を劣化させないために、定期的なメンテナンス(掃除、10~15年後の塗料の塗り替え)を行う必要があるのです。
壁を触ると手に白い粉がつくようになったり(チョーキング)、色あせ・塗料の剥がれなどが発生したりしたら、塗り替えのタイミングです。

さらに、サイディング材どうしの継ぎ目を塞ぐ「シーリング」という目地材も、7~10年程度で劣化するで、打ち直しが必要です。
ひびや割れ、剥がれなどがみられるようになったら、メンテナンスを行いましょう。

窯業系サイディングで必要なメンテナンス頻度と費用
メンテナンスの種類 頻度 費用相場
外壁の掃除 年に1~2回 3万円~5万円
シーリング(コーキング)の打ち直し 7~10年 30~50万円
塗り替え 10~15年 70万円~100万円
張り替え 30~40年 160万円~230万円

メンテナンスは一度にまとめて行えば、足場台の15~20万円を節約することができます。
とはいえ、設置してから7~10年後に30万円~150万円ものメンテナンス費用をかけるのは避けたいですよね。

「初期費用を増やしてもメンテナンス費用を下げたい」という場合は、樹脂系サイディングタイルやALC外壁がおすすめです。

外壁材ごとのメンテナンス頻度
外壁材の種類 メンテナンス頻度
金属系サイディング 10~15年
樹脂系サイディング 10~20年
木質系サイディング 8~12年
モルタル 8~10年
タイル ほぼメンテナンス不要
ALC 10~15年

夏は暑くなりやすい

窯業系サイディングの原料であるセメントは耐熱性に優れていますが、熱を吸収しやすい性質を持っています。
そのため、夏場は家の中が暑くなりやすく、エアコンを使う頻度が増えるというデメリットがあります。

しかし、サイディングを保護する塗料を「遮熱塗料」に変えることで、夏場の気温上昇を比較的抑えることができます。

遮熱効果のある塗料の例
製品名 設計価格(1㎡あたり) 特徴
クールテクトSi(エスケー化研) 2,300円~ 低価格で遮熱を実現できる塗料。同シリーズの別製品あり
水性サーモアイウォールF(日本ペイント) 3,880円~4,570円 外壁塗料の最大手メーカーが作る遮熱塗料。同シリーズの別製品あり
ガイナ(日進産業) 3,800円~ JAXAの宇宙開発から生まれた遮熱・断熱塗料

また、遮熱塗料での塗装は「環境に配慮している」ととらえることもできることから、市区町村の助成金を受けることができる可能性もあります。
気になる方は、お住まいの地域の助成金制度をチェックしてみましょう。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

寒冷地には向かない

上記の通り、窯業系サイディングは高い蓄熱性がありますが、実は寒い場所での使用に適しているわけではありません。
寒冷地では、「凍害」という外壁・外壁塗料の破裂が起こるからです。

凍害とは、塗料のわずかな亀裂に入り込んだ水分が凍結することで、塗膜(塗料の膜)や外壁材そのものが破裂してしまうことです。
凍害が起こると、塗膜やサイディング材が剥がれ落ち、壁の張り替えをしなければいけません。
北海道・東北・北信越地方は最も凍害の起こりやすい地域ですが、北関東や東海地方の山間部などでも凍害とみられる剥がれが起きることがあります。

凍害にあってはがれた外壁のイメージ画像

凍害が起こりやすい地域に住んでいる場合は、寒さに強い「樹脂系サイディング」の使用がおすすめです。

重ね張り(カバー工法)には向かない

重ね張り(カバー工法)とは、既存の壁の上から新しい壁を取り付けることで、古くなったが壁の強度を上げるというリフォーム方法です。
費用や工期を抑えつつ、家の強度を上げることができるので、少しでも安くリフォームしたい場合によく使用されます。

しかし、既存の壁や新規の壁が重すぎると、家の耐震性を損ねてしまうため、重ね張りをすることはできません。
他のサイディングに比べて重量がある窯業系サイディングは、重ね張りにはおすすめされないことが多いです。

重ね張りでリフォームを検討している場合、軽くて丈夫な「金属系サイディング」「樹脂系サイディング」がおすすめです。

窯業系サイディングの単価価格と総額費用

窯業系サイディングの単価は、1㎡あたり3,000円~7,000円が相場です。
30坪の一軒家の壁を張り替える場合、総額で150万~270万円ほどかかります。

費用
単価(㎡) 3,000円~7,000円
張り替え費用(30坪) 150万~270万円

張り替えをする際は、サイディングの価格だけでなく、足場や養生など設備にかかる費用や、古い壁材の撤去費用、塗装、職人さんの人件費、などもかかるので、高額になることが多いです。

費用の内約 相場費用
足場代 10万円~20万円
新しい壁材 40万円~100万円
古い壁材の撤去 10万円~30万円
塗装 30万円~50万円
施工費 60万円~80万円
諸経費 業者によって異なる

「新しい壁材」と「塗装」は、使用する製品によってある程度金額の調整が可能です。
一方、足場や壁の撤去、施工費等は、安全面や品質を保つ上で、過度に値下げをすることができません。
そのため、「少しでも費用を安くしたい」という場合は、使用する壁材や塗料の見直しを行い、施工費用等の値切りはしないようにしましょう。

窯業系サイディングの種類・デザイン

窯業系サイディングはセメントを固めて作るため、様々な色・模様を作ることができます。
ここでは、なかでも人気の色・柄のサイディングを集めました。
新しい壁選びの参考にしてください。

レンガ調のサイディング材

タイル風のサイディング材

画像 AT-WALL EXE やまがたブラストタイル16E AT-WALL EXE やまがたブラストタイル16E エクセレージ・親水15 スクラッチクロス
メーカー ニチハ株式会社 旭トステム外装 ケイミュー
シリーズ名 モエンエクセラード16 プレミアムシリーズ
Fu-ge プレミアム
AT-WALL EXE やまがたブラストタイル
16E
エクセレージ・親水15 スクラッチクロス
標準価格(㎡) 5,676円 7,740円 4,950円

木目調のサイディング材

画像 モエンエクセラード16 Fu-ge ガーディナル ウッドタイルVZ ネオロック・光セラ18 ARTIER ラジウッド
メーカー ニチハ株式会社 旭トステム外装 ケイミュー
シリーズ名 モエンエクセラード16 Fu-ge ガーディナル ウッドタイルVZ ネオロック・光セラ18 ARTIER
ラジウッド
標準価格(㎡) 5,796円 9,033円 6,611円

塗り壁調のサイディング材

画像 モエンエクセラード16 プレミアムシリーズ Fu-ge プレミアム AT-WALL14 ワイド・まとい14NC ネオロック・光セラ16(16mm厚)フィオット
メーカー ニチハ株式会社 旭トステム外装 ケイミュー
シリーズ名 モエンエクセラード16 プレミアムシリーズ
Fu-ge プレミアム
AT-WALL14 ワイド・まとい14NC ネオロック・光セラ16(16mm厚)
フィオット
標準価格(㎡) 5,676円 4,149円 6,237円

窯業系サイディングの施工事例

窯業系サイディングを外壁の全てもしくは一部に使用している、おしゃれな家の事例を紹介します。
自分の家に近い大きさ・形の家や、理想の雰囲気の家を、リフォームの参考にしてください。

レンガ風のサイディングを使用した施工事例

レンガ風のサイディングを使用した施工事例1 レンガ風のサイディングを使用した施工事例2 レンガ風のサイディングを使用した施工事例3

タイル風のサイディングを使用した施工事例

タイル風のサイディングを使用した施工事例1 タイル風のサイディングを使用した施工事例2

木目調のサイディングを使用した施工事例

木目調のサイディングを使用した施工事例1 木目調のサイディングを使用した施工事例2

塗り壁風のサイディングを使用した施工事例

塗り壁風のサイディングを使用した施工事例1 塗り壁風のサイディングを使用した施工事例2

まとめ

窯業系サイディングとは、サイディング材(板状に成型された外壁材)のひとつで、新築・リフォームなどでもよく使用されています。
様々な模様・柄の外壁を取り付けることができること、費用や施工期間を抑えることができることなどが人気の理由です。
一方で、メンテナンスの頻度が高い、重ね張りができない等のデメリットもあります。

サイディング材を使用した家の外壁張り替えは、同じサイディング材しか使うことができません。
窯業系サイディングで張り替えをするときの費用は、150万~270万円が相場です。
張り替えの際は、新しい外壁材の購入費のほか、古い外壁材の撤去費用、足場等の設備費、職人さんの人件費等、様々な費用がかかります。

デメリットはあるものの、他のサイディング材よりも安価でデザインも豊富なので、おすすめできる壁材です。

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