シロアリ駆除

アメリカカンザイシロアリの恐ろしい生態と特徴

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、1970年代ごろに日本に入ってきたといわれる、外来種です。
メキシコ北部から北米西部が原産ですが、アメリカ各地に生息しています。
日本以外でも、ハワイや中国などで、アメリカカンザイシロアリの被害が報告されています。

日本ではアメリカカンザイシロアリの被害が年々増え、被害件数のトップ3に入るほどです。
さらに、古くから日本にいた他のシロアリとは、住む場所や苦手なものが違います。
そのため、従来のシロアリ対策や駆除方法では、アメリカカンザイシロアリへの対策は不十分なのです。

では、どうすればアメリカカンザイシロアリを防ぎ、駆除することができるのでしょうか?
ここからは、アメリカカンザイシロアリの生態や特徴に加え、駆除方法や予防方法について紹介していきます。

また、アメリカカンザイシロアリ以外のシロアリについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリの生態と種類を知る!特徴を知って正しい対策を立てよう
イエシロアリは危険!ヤマトシロアリとの見分け方や被害を解説
ヤマトシロアリの特徴と駆除方法

すでにお家の中で「シロアリかな?」と思えるような症状が出ていたり、シロアリを見つけた場合は、すぐにシロアリ駆除業者へ相談することがおすすめです。
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アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリは、他のシロアリと同様、ゴキブリの仲間です。
しかし、日本で食害を起こす他のシロアリ(イエシロアリ・ヤマトシロアリ)とは、微妙に種類が違います。
イエシロアリとヤマトシロアリは「土壌シロアリ」と呼ばれますが、アメリカカンザイシロアリは「乾材シロアリ」と呼ばれます。

元々日本にはいなかったアメリカカンザイシロアリは、家具やピアノの輸入によって持ち込まれたとされています。
日本にいる他のシロアリと比べると、繁殖力はそこまで高くありません。
そのため、被害が出る場所は、床下ではなく、天井裏や輸入家具、輸入ピアノ、またはその付近であることが多いです。

輸入家具をお持ちの方は、アメリカカンザイシロアリの被害に、特に注意が必要です。

他にも、アメリカカンザイシロアリには様々な特徴があります。
ここからは、より詳しく解説していきます。

アメリカカンザイシロアリの特徴

アメリカカンザイシロアリの羽アリと職アリと兵アリの特徴

アメリカカンザイシロアリで、1番特徴があるのは「兵アリ」です。
イエシロアリやヤマトシロアリと比べ、巨大な頭とアゴを持っています。
アメリカカンザイシロアリは、この巨大なアゴで、木材の芯の部分まで食べつくしてし、ボロボロにしてしまいます。
アメリカカンザイシロアリの被害が、ヤマトシロアリやイエシロアリの被害よりも、大きな被害になる理由のひとつです。

アメリカカンザイシロアリの羽アリは、他の羽アリに比べて黒っぽい色をしています。
そのため、クロアリの羽アリと見間違えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、アメリカカンザイシロアリの羽アリは、頭と背中の一部が赤色です。

1番見分けがつきにくいのが職アリです。
イエシロアリやヤマトシロアリと、ほぼ同じ見た目をしています。
しかし、もしも家の中で職アリを見つけたら、シロアリの被害がかなり進行している証拠です。
シロアリの種類が何であれ、すぐにシロアリ駆除業者に相談しましょう。

アメリカカンザイシロアリの生息地

アメリカカンザイシロアリは、イエシロアリやヤマトシロアリと違い、乾燥した場所にも住み着きます。
イエシロアリやヤマトシロアリなど「土壌シロアリ」と呼ばれる種類は乾燥に弱く、湿っていて水のある場所にしか住めません。
しかしアメリカカンザイシロアリは、なんと水がない場所でも活動します。
カンザイ系のシロアリは、乾いた木材の中に含まれる僅かな水分で活動することが可能なのです。

なぜアメリカカンザイシロアリは水がなくても生きていけるかというと、元々住んでいた場所が関係しています。
アメリカカンザイシロアリの原産地は、メキシコ北部や北米西部で、乾燥した土地です。
乾燥した土地に適応するために、水を必要としなくても生きていけるようになったと考えられます。

日本では、主に関東よりも西側に生息していることがわかっています。
宮城県の仙台市を最北限として、沖縄や九州を含む多くの都府県で観測されています。
一方、寒い地方には生息しておらず、北海道や青森では被害は出ていません。

アメリカカンザイシロアリの活動時期

アメリカカンザイシロアリは、季節によって活動量に差はあるものの1年中活動することは可能です。

1年の中で最も活動が盛んな時期は、6月中旬から9月末になります。
生息地域同様、気温が高い時期に活発に活動するのです。

その他のシロアリの種類と活動時期を比較すると、以下になります。

シロアリの種類ごとの活動時期
活動時期
アメリカカンザイシロアリ 6月~9月
ヤマトシロアリ 4月~5月
イエシロアリ 6月~7月

この時期は、繁殖時期でもあり、羽蟻として地上でその姿を確認できることもあるでしょう。

アメリカカンザイシロアリを発見する方法

アメリカカンザイシロアリは、イエシロアリやヤマトシロアリと違い「蟻道」を作りません。
蟻道とは、シロアリの通り道のことです。
イエシロアリやヤマトシロアリは、自分たちの体が乾燥しないように、蟻道と呼ばれるトンネルのような道を作って移動します。
ところがアメリカカンザイシロアリは乾燥に強いため、蟻道を作る必要がないのです。

蟻道がないとどうなるかというと、シロアリの被害を発見するのが難しくなります。
通常、シロアリの被害があるかどうかを確認するときは、蟻道を探します。
しかし、アメリカカンザイシロアリは蟻道をつくらないため、探すポイントが異なるのです。

アメリカカンザイシロアリの被害に遭っているかどうか確認する3つのポイントを紹介します。

  • 被害事例を見比べる
  • 糞粒(ふんつぶ・ペレット)を見つける
  • 羽アリを発見する

被害事例を見比べる

アメリカカンザイシロアリの被害事例

アメリカカンザイシロアリの被害事例として、以下が挙げられます。

  • 床下の柱への被害
  • 鉄骨住宅の被害
  • 天井裏の被害

上記の被害は、アメリカカンザイシロアリに問わず、シロアリ全般に見られる被害です。
しかし、特筆すべきは、その被害範囲と規模になります。

アメリカカンザイシロアリは、1つのコロニー(集団)における個体数は少ないものの、1匹あたりが大きいため侵食のスピードは他のシロアリと同様です。
また、前述したように、木材の中心部まで被害が進行するため、修繕規模が大きくなってしまいます。

シロアリの被害については、以下の記事に記載があるので参考にしてみてください。
シロアリ被害を見分けるポイントを写真で解説

糞粒(ふんつぶ・ペレット)を見つける

アメリカカンザイシロアリは、大量の木を食べます。
そのため、糞が大量に出ます。
木材のそばに落ちている大量の糞は、アメリカカンザイシロアリがいるかどうか示すサインです。

アメリカカンザイシロアリの糞粒

アメリカカンザイシロアリの糞は、1mm以下の球状で、6本の筋が入っています。
糞が落ちている近くの木材と、ほぼ同じ色をしています。

通常、アメリカカンザイシロアリは、食べている穴の中で糞をします。
しかし、食害が進むと、木材の表面に「蹴り出し穴」と呼ばれる穴をあけ、そこから糞を押し出すのです。
糞の近くに1mm程度の穴を見つけたら、それが蹴り出し穴です。

アメリカカンザイシロアリの被害がどこで起きているか探るためには、この蹴り出し穴を見つける必要があります。
もし見つけられなかった場合は、糞を片付けずにそのままにしておき、シロアリ駆除業者を呼びましょう。
素人には見つけられない穴も、プロなら見つけられることがあります。

羽アリを発見する

羽アリは、シロアリが木や土の中から、外に出てくる唯一の機会です。
シロアリは繁殖時期になると、「群飛(ぐんぴ)」といって、羽アリが巣から一斉に出てきます。

アメリカカンザイシロアリの群飛は、活動が活発になる6月~9月に発生することが多いです。
暖かく晴れた日で、雨の日の翌日などは、特に多くなる傾向があります。

また、シロアリの羽アリは自ら飛ぶ力がないため、街灯などに集まることはありません。
風に乗って流されるように飛び、隣家などに広がります。

どちらにせよ、アメリカカンザイシロアリは、通常の薬剤散布や、ベイト剤の設置では駆除しきれないため、業者に依頼するようにしましょう。

羽アリについて詳しく知りたい人は、「羽蟻ってどんなアリ?家で羽蟻を見つけたら要注意」でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

アメリカカンザイシロアリの駆除と予防方法

前述したとおり、アメリカカンザイシロアリは、アメリカからやってきた外来種です。
また、古くから日本で被害を出しているイエシロアリやヤマトシロアリとは、特徴も異なります。
そのため、日本ではアメリカカンザイシロアリの駆除方法が、いまだ確率していません。

有効とされているのは、通常のシロアリにも使われる「ホウ酸」を用いた木部処理です。
ただし、一度の処理だけだけでは効き目が弱いため、駆除しきれないこともあります。

現在、日本でのアメリカカンザイシロアリの駆除は、「乾材シロアリの総合管理システム」が導入されています。
複数回の点検と的確な防除処理を組み合わせていて、数年にわたり駆除を繰り返すシステムです。

的確な防除処理を行うとなると、自分でアメリカカンザイシロアリの駆除を行うのは、かなり難易度が高いです。
そのため、アメリカカンザイシロアリが発生したときは、すぐにシロアリ駆除業者に連絡をしましょう。

アメリカでの駆除方法

アメリカカンザイシロアリの故郷であるアメリカでは、日本とは違う方法で駆除が行われています。
アメリカで一般的な駆除方法は、ガスによる燻蒸処理です。

海外で行われるアメリカカンザイシロアリ駆除のガス燻蒸処理の様子

画像のように、家一軒をまるごとビニールシートなどで包み、猛毒ガスで満たして駆除を行います。
特にアメリカカンザイシロアリの被害が激しいハワイなどでは、「ガス燻蒸処理を行わなければ木造の家を建ててはいけない」という決まりもあります。

ただし、ガス燻蒸処理の効き目は、長くは続きません。
自分の家で発生したアメリカカンザイシロアリが隣家に移り、再び戻ってくる可能性もあります。
また、日本では隣家が近い場所もあり、猛毒ガスを使って処理をすることができません。
そのため、ガス燻蒸処理を日本でも行うことは難しいのです。

まとめ

いかがでしたか?
アメリカカンザイシロアリは、日本に生息する他のシロアリと生態や駆除方法が異なります。

完璧に駆除・予防する方法が日本では行えないため、業者に頼んだとしても再発する危険性もあります。
業者によっては、アメリカカンザイシロアリの場合、再発保証を行っていない場合もあるため、注意が必要です。

アメリカカンザイシロアリはほっておくと、家の中心にまで被害が及び、倒壊する危険性が高まってしまいます。
少しでも、シロアリがいるかもと感じた場合は、すぐに業者に相談するようにしましょう。

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