シロアリ駆除

アメリカカンザイシロアリの恐ろしい生態と特徴

アメリカカンザイシロアリ

日本には、20種類以上のシロアリが生息しています。
その中でも、アメリカカンザイシロアリは被害件数のトップ3に入るシロアリです。

他の、ヤマトシロアリやイエシロアリと比べても、名前からして凶暴そうではないでしょうか。
今回は、アメリカカンザイシロアリの生態とともに、その恐ろしい被害事例についても紹介していきます。

シロアリの種類について、詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリの種類を見分ける!種類別の駆除方法を紹介

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アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリは、1975年に東京都の江戸川区で発見されたのが最初です。
以来、発生地が増加し、今では被害件数のトップ3に入るまでに被害が拡大しています。

以下では、アメリカカンザイシロアリの分布や活動時期について説明します。

アメリカカンザイシロアリの分布

アメリカカンザイシロアリは、主に関東よりも西側に生息してます。
宮城県の仙台市を最北限として、沖縄や九州を含む多くの都府県で観測されています。

一方、寒い地方には生息しておらず、北海道や青森では被害は出ておりません。
もし、北海道や東北でシロアリの被害が見られた場合は、「ヤマトシロアリ」を疑ってみてください。

ヤマトシロアリについては、「ヤマトシロアリの特徴と駆除方法」に記載があります。

アメリカカンザイシロアリの活動時期

アメリカカンザイシロアリは、季節によって活動量に差はあるものの1年中活動することは可能です。

1年の中で最も活動が盛んな時期は、6月中旬から9月末になります。
生息地域同様、気温が高い時期に活発に活動するのです。

その他のシロアリの種類と活動時期を比較すると、以下になります。

シロアリの種類ごとの活動時期
活動時期
アメリカカンザイシロアリ6月~9月
ヤマトシロアリ4月~5月
イエシロアリ6月~7月

この時期は、繁殖時期でもあり、羽蟻として地上でその姿を確認できることもあるでしょう。

アメリカカンザイシロアリの特徴

アメリカカンザイシロアリの特徴

上述したように、アメリカカンザイシロアリは、アメリカから来た外来種になります。

アメリカのワシントン州からメキシコのカリフォルニア半島にかけての太平洋沿岸地域を原産地とする有名なカンザイ害虫で、日本へは家具や荷造材などとともに持ち込まれて屋内の乾材へ広がり、家を建て直すほどの被害を与えている。
出典:シロアリ及び腐朽防除施工の基礎知識|日本しろあり対策協会

そんなアメリカカンザイシロアリの特徴は、以下の3つがあります。

  • 水が無くても生息できる
  • 材木を残さず食べる
  • 活動を見つけるのが困難

詳しく説明していきます。

アメリカカンザイシロアリは水が無くても生息できる

日本に生息する普通のシロアリは、水がないと生きていけません。
しかし、アメリカカンザイシロアリは特殊なことに、液体状の水分を必要としないのです。

アメリカカンザイシロアリの「カンザイ」とは、乾材のことを表しています。
カンザイ系のシロアリは、乾いた木材の中に含まれる僅かな水分で活動することが可能なのです。

アメリカカンザイシロアリは材木を残さず食べる

アメリカカンザイシロアリによって食べられた木材

日本のシロアリは、年輪に沿って木材を侵食していきます。
というのも、木材の中心は非常に硬く、日本のシロアリは好んで食べ進めることはありません。

一方で、アメリカカンザイシロアリは強靭な歯を持っており、材木の中心部まで食べ進めてしまうのです。
柱の一部だけでなく、全体にまで侵食が進むと、家が倒壊する危険性も増してしまします。

また、日本のシロアリでも湿っている材木などは中心部まで侵食されることがあるので注意が必要です。

アメリカカンザイシロアリの活動を発見するのは困難

シロアリは、蟻道と呼ばれる蟻の通り道を作ります。
この蟻道を発見することで、シロアリの活動状況を確認することにもつながります。

しかし、アメリカカンザイシロアリは、めったに蟻道を作らず、侵食した木材の中を移動するため、発見が困難です。

アメリカカンザイシロアリを確認するのは、羽蟻として、地上に飛び出る6・7月になります。
少しでも羽アリを見つけたら、被害を疑うようにしてください。

また、アメリカカンザイシロアリが残す糞が発見のポイントになることがあります。
アメリカカンザイシロアリは個体自体が大きく、フンでも1mmほどです。
見慣れ黒茶色の物体を見かけたら疑ってみてください。

アメリカカンザイシロアリの被害事例

アメリカカンザイシロアリの被害事例

アメリカカンザイシロアリの被害事例として、以下が挙げられます。

  • 床下の柱への被害
  • 鉄骨住宅の被害
  • 天井裏の被害

上記の被害は、アメリカカンザイシロアリに問わず、シロアリ全般に見られる被害です。
しかし、特筆すべきは、その被害範囲と規模になります。

アメリカカンザイシロアリは、1つのコロニー(集団)における個体数は少ないものの、1匹あたりが大きいため侵食のスピードは他のシロアリと同様です。
また、前述したように、木材の中心部まで被害が進行するため、修繕規模が大きくなってしまいます。

シロアリの被害については、以下の記事に記載があるので参考にしてみてください。
「もしかしてシロアリ被害?」見分けるポイントと被害状況とは?

アメリカカンザイシロアリを駆除する方法とポイント

アメリカカンザイシロアリを駆除する方法

アメリカカンザイシロアリは、日本に生息する他のシロアリと同様の方法では駆除することができません。
というのも、シロアリには大きく以下の2種類があり、その種類によって対策が異なるからです。

土壌性シロアリ
水分を確保しやすい土壌や、湿気のある場所を好む
乾材シロアリ
乾燥している材木などに巣を作り生息する。水分を多くは必要としない。

日本に生息するシロアリの多くは土壌性シロアリなのに対し、アメリカカンザイシロアリは、乾材シロアリに分類されます。
土壌性シロアリに対する駆除方法は確立されているものの、同じ方法では乾材シロアリは駆除しきれないのです。

アメリカカンザイシロアリを駆除する有効な方法

アメリカカンザイシロアリを駆除するのに、最も有効とされているのは、「ガス薫蒸処理」です。
家屋全体をビニールシートで覆い、ガスによって駆除する方法になります。

アメリカでは、上記の方法で駆除が行われていますが、日本ではほとんど行われることがありません。
というのも、日本では、家が密集しているため、ガス薫蒸での処理は好ましくないからです。

そこで、日本では、「乾材シロアリの総合管理システム」というものが導入されています。
上記は、複数回の点検と的確な防除処理を組み合わせたものです。

どちらにせよ、アメリカカンザイシロアリは、通常の薬剤散布や、ベイト剤の設置では駆除しきれないため、業者に依頼するようにしましょう。

アメリカカンザイシロアリ以外の土壌系シロアリの駆除方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリ駆除の方法は?それぞれのメリット・デメリットをご紹介

まとめ

いかがでしたか?
アメリカカンザイシロアリは、日本に生息する他のシロアリと生態や駆除方法が異なります。

完璧に駆除・予防する方法が日本では行えないため、業者に頼んだとしても再発する危険性もあります。
業者によっては、アメリカカンザイシロアリの場合、再発保証を行っていない場合もあるため、注意が必要です。

アメリカカンザイシロアリはほっておくと、家の中心にまで被害が及び、倒壊する危険性が高まってしまいます。
少しでも、シロアリがいるかもと感じた場合は、すぐに業者に相談するようにしましょう。

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