シロアリ駆除

シロアリ駆除の薬剤散布法って?ベイト工法との違い・自分でする方法をご紹介

シロアリ駆除は薬剤散布法・ベイト工法のどっちがいいの?工法を選ぶ基準を解説

シロアリを駆除する方法は、専用の薬剤をシロアリの被害にあっている箇所に散布してシロアリを退治する「薬剤散布法」というものが最も一般的です。
薬剤散布法は、散布場所のシロアリを確実に退治できたり、予防効果があったりといった特長があります。
そのため、人気の高いシロアリ駆除方法です。

しかし、薬剤散布法以外のシロアリ駆除方法が合っている場合もあります。
ここでは、薬剤散布法について詳しく紹介するほかに、薬剤散布法以外の駆除方法と、駆除方法の選び方を解説します。

ご自分でできる薬剤散布法の方法もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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シロアリ駆除における薬剤散布とは

シロアリ駆除における薬剤散布とは

シロアリ駆除の方法で最も一般的な、「薬剤散布法」について解説します。

「薬剤散布法」とは、シロアリの駆除方法のひとつです。
家屋床下の土台などの木材、土や基礎部分に、専用の薬剤を散布します。
目的は下記の2点です。

  • シロアリの駆除
  • シロアリ被害の予防

シロアリの駆除だけでなく、今後のシロアリ被害を防ぐことも可能です。

薬剤散布法は、施工場所によって、下記の3つの処理方法に分けられます。

  • 木部処理(穿孔処理、吹き付け処理)
  • 土壌処理
  • 上回り処理

基本的な薬剤散布法は、上記の「木部処理」と「土壌処理」をセットで行います。

シロアリの被害に一番あうのは、シロアリが主食とする木材です。
そこで、床下の土台や柱といった木材をシロアリから守るための処理をします。
これが「木部処理」です。

シロアリは木材の表面から内部に入るので、木材の外側と内部の両方を処理しなければなりません。
そのため、木材の表面全体に薬剤を吹き付ける「吹き付け処理」と、ドリルで木材に穴を開け木材の内部に薬剤を注入する「穿孔処理」を行います。

「土壌処理」では、土壌からシロアリが侵入するのを防ぐために、床下の土壌に薬剤のバリア層をつくります。
シロアリは土の中に生息しているので、床下の土壌から家に侵入するからです。

上述の木部処理と土壌処理は床下を対象にしますが、浴室、玄関などは床下部分がふさがれている場合も多いため、床下だけのシロアリ対策では不十分です。
こういった場所のシロアリ対策は、床上から「上回り処理」をします。
タイルに穴をあけ、薬剤を注入し、注入後がセメントなどで穴を埋めます。

薬剤散布法で使われる薬剤とは?

薬剤散布法で使われる薬剤とは?

薬剤散布法では、薬剤を散布してシロアリ駆除を駆除するとお伝えしました。
では、どんな「薬剤」を使うのでしょうか。
ここでは、薬剤散布法で使われる薬剤の種類や成分ついて解説します。

まず、薬剤の種類について解説します。
シロアリ駆除に使われる薬剤は、大きく分けて下記の3種があります。

  • 木部処理剤
  • 土壌処理剤
  • 上回り処理剤

上記の3種類は、薬剤散布法の処理方法によって使い分けられます。

木部処理剤、土壌処理剤、上回り処理剤のいずれも、シロアリを退治できる殺虫成分でできています。
以前はシロアリ殺虫効果の高い、強力な成分が使われていましたが、近年は人体の健康と環境への配慮から規制が行われ、穏やかな効き目の薬剤が使われています。

以下の表で、薬剤散布法でよく使われる5種類の成分の、安全性、効果の高さ、ドミノ効果を比べてみました。

※ドミノ効果:シロアリの体表面に付着した薬剤で、薬剤が付着していないシロアリも退治することができる効果

成分 安全性 効果の高さ ドミノ効果
ネオニコチノイド系
ピレスロイド系×
カーバメート系×
フェニルピラゾール系×
フェニルピロール系××

ネオニコチノイド系

比較的新しい系統で、タバコのニコチンに似た成分です。
昆虫類にのみ作用するため、人や家畜、魚類に対する安全性が極めて高いのが特徴です。
シロアリが嫌ってよりつかないこと(忌避性)がないので、シロアリは知らず知らずのうちに薬剤に接触し、死んでいきます。
シロアリの体についた薬剤が他のシロアリに作用する、「ドミノ効果」も期待できます。

ピレスロイド系

防虫菊の花に含まれる天然殺虫成分のピレトリンと似た成分を持つのがピレスロイド系です。
人や家畜に対する安全性が高いです。
即効性に優れていますが、忌避性が高いため撒きムラがあるとそこから侵入されてしまいます。
魚類への害が大きいので、河川や池の周りでの使用は注意が必要です。

カーバメート系

除草剤にも使われる成分です。
人や家畜に対する毒性がやや高いです。
カーバメート系の有効成分フェノブカルブはシックハウスの原因物質になる可能性があります。

フェニルピラゾール系

少量で高い効果を発揮します。
忌避性が低いので高いドミノ効果が期待できます。
しかし、人や家畜および魚類に対する毒性が強いです。

フェニルピロール系

シロアリの呼吸障害を引き起こすことで退治します。
高い殺蟻力があり、忌避性と遅効性があるので、高いドミノ効果があります。
しかし、人や家畜および魚類に対する毒性が強いため使用には注意が必要です。

5種類の薬剤を比較すると、安全性と効果の高さの両方を満たす、ネオニコチノイド系またはピレスロイド系の薬剤がおすすめです。

薬剤が人体や環境に与える影響については、シロアリ駆除に使われる薬剤の与える影響とは?の記事でも詳しく解説しています。

薬剤散布法以外のシロアリ駆除方法

薬剤散布法は、シロアリの駆除と予防のどちらもできるとお伝えしました。
一方で、床上での作業には労力がかかることや、薬剤の安全性への懸念というデメリットもあります。

これらのデメリットのない駆除方法があれば、完璧ですよね。
しかし、駆除効果・労力・安全性のすべてが完璧な駆除方法はありません。
優先したいことに合わせて、駆除方法を選択する必要があります。

以下で、薬剤散布法以外の駆除方法として「ベイト工法」と「市販の殺虫スプレーや燻煙剤での駆除」について解説します。

ベイト工法

シロアリ駆除専門業者で薬剤散布法のほかに使われる方法は「ベイト工法」というものです。
ベイト工法は、ステーションと呼ばれる容器に、殺虫成分の入ったベイト剤という毒餌を入れて地中に埋めるだけの簡単な施工方法です。
下記の図は、ベイト工法の仕組みを示したものです。

薬剤散布法以外のシロアリ駆除方法

シロアリはベイト剤の入ったステーションを餌場と認識し、仲間を集めて毒餌を食べます。
シロアリはベイト剤を巣に運ぶので、巣にいるシロアリも丸ごと退治できるのが特徴です。

見出し

ホームセンターなどで市販されている、殺虫スプレーや燻煙剤で、シロアリを駆除しようとお考えの方がいるかもしれません。
しかし、市販の殺虫剤や燻煙剤は使用しないでください。

なぜかというと、刺激でシロアリが逃げてしまい、かえって駆除が困難になるからです。
殺虫剤や燻煙剤に含まれる成分には、シロアリが寄り付かなくなる「忌避性」があります。
そのため、目の前の数十匹のシロアリを駆除できたとしても、他の場所に隠れている数万匹のシロアリが、家中に散らばってしまうのです。

逃げたシロアリが別のところに巣をつくるケースもあります。
市販の殺虫剤や燻煙剤は使用しないようにしましょう。

薬剤散布法とベイト工法の選び方

上記でご紹介した、薬剤散布法とベイト工法。
どちらも効果的な方法ですが、どうやって選べばいいのでしょうか?

以下では、薬剤散布法とベイト工法のメリット・デメリットを整理し、それぞれの工法がおすすめのケースを解説します。

薬剤散布法とベイト工法のメリット・デメリット
方法 メリット デメリット
薬剤散布法・即効性が高い・使用する薬剤によっては人体へ悪影響
ベイト工法・安全性が高い
・シロアリを巣ごと退治できる
・即効性が低い
・定期的なメンテナンスが必要

薬剤散布法は即効性が高く、施工したその日から駆除・予防効果があります。
しかし、薬剤を住宅に散布するので、使用する薬剤によっては人やペットに悪影響があることがデメリットです。

ベイト工法のメリットは、家に薬剤を撒かないので、安全性が高いことです。
また、巣ごと退治できるので、根本的にシロアリ被害をなくすことができます。
ただし、即効性が低いというデメリットもあります。
シロアリの駆除が完了するまでの期間はおよそ半年~1年かかるとされています。
その間、ベイト剤を補充したり、設置場所を変えたりするメンテナンスが必要です。

上記のメリット・デメリットを踏まえ、薬剤散布法とベイト工法、それぞれの方法がおすすめの方を下記にまとめてみました。

薬剤散布法がおすすめの方

  • すでに家にシロアリが発生している方
  • 一度の施工で駆除と予防を完了させたい方

ベイト工法がおすすめの方

  • 化学物質に敏感、小さなお子さんやペットがいるなど安全性が気になる方
  • シロアリの巣を根絶したい方

ご自身の状況に合わせて、薬剤散布法か、ベイト工法か選択しましょう。

ベイト工法について、もっと詳しく知った上で検討したいという方は、下記の記事も参考にしてみてください。
シロアリ駆除のベイト剤の効果は?気になる特徴と注意点について

自分で薬剤散布法を行う方法

自分で薬剤散布法を行う方法

薬剤散布法は、ポイントを押さえればご自身で行うことができます。
以下で、自分でできる薬剤散布法のやり方を解説します。

まず、必要なものは下記の6点です。

  • 懐中電灯
  • マスク
  • 防護服(ジャージでも代用可)
  • 防護メガネ
  • 薬剤
  • 噴霧器

懐中電灯は、暗い床下を明るく照らすために必須です。
マスク、防護服、防護メガネは、作業時にケガをしないために着用します。
一番重要なのが、言わずもがな、薬剤と、薬剤を散布するための噴霧器です。
後ほど、おすすめの薬剤をご紹介します。

自分で薬剤散布法を行うのに必要な道具を確認しました。
ここからは、自分で薬剤散布を行う方法を解説します。

上述のように、薬剤散布法の処理方法は下記の3種類があります。

  • 木部処理(穿孔処理、吹き付け処理)
  • 土壌処理
  • 上回り処理

上記のうち、自分でできる処理方法は、木部への吹き付け処理と、土壌処理です。 木栓への穿孔処理と、上回り処理に関しては、専門業者に依頼して行いましょう。

下記で木部の吹き付け処理と土壌処理の具体的な方法を解説します。

1.木部処理
床下の木部にシロアリ駆除用木部処理剤塗布、散布します。
水回りは重点的に施工しましょう。
※配線などの電気類の周辺は散布しないように注意してください。
2.土壌処理
床下の土部分、基礎、配管などに土壌処理剤を散布します。
水回りの下、基礎にヒビがある箇所は、重点的に処理してください。
※配線などの電気類の周辺は散布しないように注意してください。

自分での薬剤散布法のやり方は、下記記事でも写真つきで解説していますので、参考にしてみてください。
自分でシロアリ駆除をする際の流れとDIYでの注意点

自分での散布におすすめの薬剤

ご自分での散布におすすめの薬剤のご紹介です。
ここでは、下記の2つの基準でピックアップしました。

  • ネオニコチノイド系またはピレスロイド系(安全性と効果の高さの両方を兼ね備える)
  • 臭いが少なく扱いやすい

上記の基準を満たすおすすめの薬剤を、木部処理剤と土壌処理剤それぞれご紹介します。

木部処理剤

白アリミケブロック
白アリミケブロック
ネオニコチノイド系の木部処理剤です。乳液タイプなので、希釈して散布します。揮発しにくいので、居住者に対する安全性が高いのが特徴です。
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木材保存剤 水性アリシス 4L 無色
木材保存剤 水性アリシス 4L 無色
ピレスロイド系の木部処理剤です。そのまま原液で散布できるので扱いやすいです。低臭性で快適に作業できます。木材の腐れ・カビ防止効果も。塗膜を形成せず、木材に浸透し効果を発揮します。
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土壌処理剤

タケロックSP20W
タケロックSP20W
ネオニコチノイド系の土壌処理剤です。効果の高さと、ジョーロで散布することもできることが好評です。
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アリゾール乳剤0.8L
アリゾール乳剤0.8L
ピレスロイド系の土壌処理剤です。長期間にわたって効力を発揮します。乳液タイプなので、水で指定濃度に希釈してご使用ください。
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まとめ

シロアリ駆除における薬剤散布法は、即効性が高いというメリットの反面、安全性に注意する必要があることがわかりました。
そのため、状況によって、薬剤散布法かベイト工法、どちらが適しているか判断することをおすすめします。
薬剤散布法を行う際は、今回ご紹介した各薬剤の特徴や、自分での施工方法を参考にしてみてください。

今回は自分でできる薬剤散布法をご紹介しましたが、確実にシロアリを駆除するためには、専門業者に依頼するのが一番です。

シロアリの種類や被害状況に合わせた、効果の高い施工が可能だからです。
業者への依頼については、下記の記事も参考にしてみてください。
シロアリ駆除業者の選び方と業者を見るポイント

大切なお家を守るため、シロアリ対策の方法はしっかり考えて選んでくださいね!

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