シロアリの駆除をすぐに!スプレー殺虫剤・予防剤を紹介

長年住み続けた家でシロアリを見つけたら、慌ててしまいますよね。
しかし、建てられてから年数が経つような古い木造住宅ほどシロアリが潜んでいる確率は高まります。
シロアリのエサとなる、湿気を含んだ木材が多く、薬剤の効果は切れてくるからです。
床下や天井をめくってみて初めて、びっくりするくらい見つかることだって珍しくはありません。
「自分の手でなんとかできないだろうか?」そんなふうにシロアリを自分で駆除したいときは、市販のスプレータイプの殺虫剤がおすすめです。
この記事では、お家で発生したシロアリを自分で駆除したいという人向けに、ホームセンターなどで手に入るスプレータイプのシロアリ殺虫剤を紹介します。
シロアリ駆除にスプレーを使用するメリット・デメリット

まず、シロアリ駆除用のスプレーを紹介する前に、スプレーを使用するメリットとデメリットについてご説明します。
白蟻駆除を行う場合、適切に行わなければ食害は続く可能性が高く、家屋の被害が大きくなってしまうからです。
そのため、実際の使用方法やその後の対応などを理解したうえで、スプレーを利用しましょう。
今回は、シロアリ駆除をスプレーで行うメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット | ・低コストで出費が少なく済む ・誰でも手軽に使用することができ、即効性がある |
---|---|
デメリット | ・限られた範囲にしか使用できない ・シロアリ被害が大きい場合は効果が薄い |
続けて、それぞれについて簡単にご説明していきます。
シロアリ駆除にスプレーを使用するメリット
白蟻駆除にスプレーを使用するメリットは以下の通りです。
- 低コストで出費が少なく済む
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家の中でシロアリを見つけてスプレーを使用する場合、おおよそ1本のスプレーがあれば足りるでしょう。
その場合、必要な費用はスプレー1本分となり、平均1,200円程度あれば十分です。 - 誰でも手軽に使用することができ、即効性がある
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白蟻駆除を専門にする業者が使うような薬剤や工法ではないため、一般の方でもスプレーは使用できます。
シロアリはゴキブリの仲間でもあるため、ゴキブリに殺虫剤をかけた時を想像してもらえばよいでしょう。
そのため、直接シロアリにスプレーをするだけで、すぐに駆除することができます。
多くのメーカーが害虫駆除用のスプレーと合わせて、シロアリ駆除用のスプレーを販売しています。
ホームセンターでも購入が可能なうえに、使用方法がとても簡単で即効性があることがメリットです。
シロアリ駆除にスプレーを使用するデメリット
低コストで手軽に使えるスプレーにもデメリットがあります。
それは、以下のとおりです。
- 限られた範囲にしか使用できない
-
スプレーを使用してのシロアリ駆除のため、床下や屋根裏など侵入しにくい箇所や、目に見えないところに潜む白蟻には使用できません。
特に柱などといった被害が見えにくい箇所になると、正しい位置にスプレーを使用することは難しいです。 - シロアリ被害が大きい場合は効果が薄い
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シロアリ被害が初期の場合には有効なスプレーですが、被害が拡大してしまった家屋での使用には向いていません。
シロアリの種類によっては、複数箇所に巣を作ることもあり、どこか1箇所だけスプレーを使用しただけでは効果が薄いです。
また、被害が大きい場合はスプレーの使用量も多くなり、とても効率の悪い作業となってしまいます。
このように、白蟻の被害状況によっては、スプレーは適していないことがあります。
また、忌避性の高い薬剤を使用した場合は、シロアリが逃げて移動してしまうため、被害を拡大してしまう恐れもあります。
シロアリ駆除用スプレーを使う際には、応急処置的な利用になることを理解しておく必要があります。
その上で、使用後に業者へ依頼するなどしましょう。
おすすめのシロアリ駆除用スプレー

ここまで、シロアリ駆除用スプレーを使うメリット・デメリットをご紹介してきました。
白蟻駆除にスプレーを使うとすぐに駆除でき、低コストでできることがわかっていただけたかと思います。
ただ、「じゃあ実際数あるスプレーの中からどれを選べばいいの?」となってしまう方もいるでしょう。
実際に、シロアリ駆除用スプレーはホームセンターで売られているものから、専門の業者が使用する薬剤まで幅広くあります。
そこで、今回は筆者がおすすめするスプレー10本を独断で下記に選定しましたので、ご紹介しましょう。
商品名 | 税抜価格 | 効果 | 主成分 | 容量 | 会社名 |
---|---|---|---|---|---|
シロアリアース | 999円 | シロアリ駆除成分ビフェトリン配合。6ヶ月の持続効果あり。生息場所や通り道への使用も可能で忌避性あり。 | ビフェトリン | 450ml | アース製薬 |
シロアリジェットプロ | 1,190円 | シロアリ・アリ・キクイムシ・ダンゴムシなどの駆除にも使用可能。 | エムペントリン、トラロメトリン、シプロコナゾール | 450ml | フマキラー |
シロアリ退治スプレー | 1,090円 | 木部用シロアリ防除剤。長期の予防効果あり。 | エトフェンプロックス | 420ml | イカリ消毒 |
シロアリアタッカーEX | 999円 | 殺虫効果が12ヶ月持続することが強み。シロアリが気になるところへ使用。 | クロチアニジン、モンフルオロトリン、ヘキサコナゾール | 480ml | 住友化学園芸 |
白アリスーパーエアゾール | 899円 | その他害虫にも効果あり。 | ピレスロイド系薬剤 | 300ml | 吉田製油所 |
カダン シロアリジェットプロ | 1,490円 | 3ヶ月の予防効果あり。木材防腐剤の効果もあるため、花壇などでも使用可能。 | エムペントリン、トラロメトリン、シプロコナゾール | 450ml | フマキラー |
アリシスジェット | 1,490円 | 換気口から床下に向かって使用するタイプ。 | エトフェンプロックス | 480ml | ケミプロ化成 |
木材防虫スプレー | 1,638円 | 建物の基礎・床下などの未塗装木部に。シロアリがその処理部を食することにより駆除するものです。 | ホウ酸 | 420ml | アサヒペン |
ネオアリゾール | 799円 | 住宅の土台、柱などを食害するシロアリやラワン、ブナ、ナラなどの木材を食害するヒラタキクイムシなどの木材食害虫の駆除に優れた効果を発揮。 | ピレスロイド系薬剤 | 300ml | アサヒペン |
イヤな虫キンチョールN | 972円 | ジェット噴射の殺虫剤。アリ、シロアリ、その他ハチ、ムカデなどにも使用可能。 | ピレスロイド系薬剤 | 450ml | KINCHO |
※記事内の商品価格については、2019年1月30日時点で筆者が確認できたものを記載しています。
皆さんのご自宅での使用を考え、ホームセンターやインターネットで手に入るかどうかというのも踏まえています。
また、1本あたりの価格は高くとも1,700円程度のため、今後に備えて1本買っておくといったこともできるでしょう。
以下では続けて、その中でも以下3つの観点でTOP3となる商品をご紹介致します。
- 費用面(安さ)
- シロアリ駆除 / 予防効果が高いもの
- 手に入れやすさ
シロアリ駆除に使用するスプレーが選べない方は、ぜひ参考にしてください。
シロアリアース/アース製薬
アース製薬といえば、ハエや蚊を駆除するアースジェットやゴキジェットが有名ですね。
色々な害虫用の殺虫剤や防除剤を販売しており、企業の専門性が高いと言えるでしょう。
殺虫効果の連鎖で、目の前のシロアリだけでなく巣の仲間にまで効果を発揮します。

アース製薬の、その他のシロアリ駆除は以下から見ることができます。
シロアリ用虫ケア用品|アース製薬
シロアリジェットプロ/フマキラー
フマキラーもアース製薬同様、ゴキブリなどの駆除剤を多く販売しています。
シロアリは生物学上、「ゴキブリ目シロアリ科」となっておりアリの仲間ではなくゴキブリの仲間なのです。
そのため、ゴキブリの知見が多いフマキラーのスプレー効果が期待できるでしょう。

シロアリアタッカーEX/住友化学園芸
住友化学園芸という会社名は、あまり聞きなじみのない会社ではないでしょうか。
この会社は、害虫駆除と園芸用駆除剤をメインに販売している企業です。
雑草除去用の成分が入っているため、屋外で使うと雑草の除去もできます。
雑草がなくなるということは、シロアリの好む暗がりや風通しの悪い場所が少なくなるということ。
つまり、シロアリの予防としても役立ちます。

ここまでおすすめのシロアリ駆除用スプレーをご紹介してきました。
ただ、用途や状況によって欲しいシロアリ用殺虫剤は変わりますよね。
そこで、以下で購入方法と使い方の2軸に分けて、おすすめのシロアリ用殺虫剤も選んでいます!
どの商品を購入すればよいか迷われる方は、ご自身の状況に合わせて検討してみてください。
インターネットで購入可能な殺虫剤|シロアリスーパーエアゾール【吉田製油所】

さらに、ピレスロイド系薬剤はシロアリが嫌がる成分ということもあり、その場で退治するだけでなく、スプレーをかけた場所にシロアリが来なくなる効果も期待できるでしょう。
また、シロアリの他にハチ、ムカデ、ゲジゲジなどその他害虫にも高い効果を発揮します。
そのため、シロアリ以外の害虫に困っている人や、ガーデニングをする人にもおすすめです。
ホームセンターで購入可能な殺虫剤|シロアリ退治スプレー【イカリ消毒】

こちらの殺虫剤は、シロアリの通り道に直接スプレーすることで使用します。
針ノズルを使えば、シロアリに食い荒らされてボロボロになった木材の奥まで薬剤を行き渡らせることが可能。
イカリ消毒では設置タイプの商品も発売しているので合わせて使用するのもおすすめです。
液剤タイプのシロアリ殺虫剤|タケロックSP20W
液タイプの殺虫剤で、原液を希釈して使用する商品が多いです。
上述したスプレータイプよりも量が多いため、広範囲の駆除に適しています。
さらに、まだシロアリが居ない場所でも、使用すれば予防にもなります。
自分で効果的なシロアリ駆除・予防を実施したいという方におすすめの殺虫剤です。

20倍に希釈して使用します。
駆除効果が高く、木材の防腐効果がある一方で、刺激臭が少なく使いやすいのが特徴です。
また、実際の使用には、園芸などでも使用される「噴霧器」が必要になります。
液状タイプのシロアリ殺虫剤のため、床下や庭先など散布を効率的に行うためです。
噴霧器を利用したシロアリ対策については、以下に詳しく記載していますので参考にしてみてください。
噴霧器を使用したシロアリ駆除のメリットとデメリット
ベイトタイプのシロアリ殺虫剤|シロアリハンター
人体への影響が少ない殺虫剤として人気のベイト剤です。
「脱皮阻害剤」を有効成分とした商品が多く、脱皮を必要としない生物への負担がないという特徴があります。
使用方法も「設置するだけ」「埋めるだけ」であるため手間はかかりません。
薬剤の健康面への影響が気になる方や床下の施工などが難しい方にはおすすめの駆除方法です。

シロアリハンターについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
シロアリハンターってどんな駆除剤?概要と効果について
シロアリ駆除剤による人体への影響
白蟻駆除に使用する薬剤ですが、いざ使うにあたって心配なことは人体への影響ではないでしょうか。
高い防除効果を発揮する薬剤ほど、実は健康被害があるのではないかと不安になる方も多いかと思います。
実際、シロアリ駆除に使用される薬剤の種類によっては子供やペットにも影響があるのです。
そのため、使用する駆除剤がどういった成分の薬剤なのかを理解した上で、適切な使い方をする必要があります。
以下では、それぞれの成分ごとの特徴や人体への影響について記載していますので、気になる方は参考にしてみてください。
シロアリ駆除に使われる薬剤の与える影響とは?
自分でシロアリ駆除をしたら業者に依頼
スプレータイプの殺虫剤を使用して駆除できるシロアリはほんの一握りにすぎません。
シロアリは家のあらゆるすき間から床下部分に侵入して巣を作り、増殖していくためです。
薬剤をまいたり、エサを仕掛けたりして、一時はいなくなってもしばらくするとまた出てきてしまうこともあります。
そのため、素人が完全に駆除するのは、かなり難しいのです。
自分で見える範囲のシロアリを駆除した後は、白蟻駆除の専門業者に調査・駆除を依頼しましょう。
もちろん、シロアリを見かけたらすぐに、専門業者に依頼するのもおすすめです。
シロアリの業界団体に加盟している正規の業者であれば、無料で見積もりを出してくれるので、金額を確かめてから依頼することができます。
被害が大きくならないうちに、早い段階でプロの業者に相談しましょう。
具体的な業者の選び方については、以下を参考にしてみてください。
シロアリ駆除業者の選び方と業者を見るポイント
まとめ
シロアリは家の見えないところに巣を作っているため、室内や家の外で見かけるのはシロアリ全体のほんの一部です。
市販のスプレータイプの殺虫剤で駆除するには限りがあるため、完全にシロアリ退治するには難しい場合が多くあります。
- 何回か自分で駆除を試してみてもシロアリがいなくならない
- 消えたと思ったらしばらくするとまた出てくる
- 後々が心配だから確実にシロアリ駆除と予防をしておきたい
こういった場合は、専門業者への依頼を検討するほうが良いです。
無料調査や無料相談をうまく使い、プロの目で被害状況を確認してもらって今後の対策について相談しましょう。