シロアリ駆除や予防の必要ない?コンクリート建築の家にも起こる悲劇とは

「シロアリの被害は、木造の住宅だけの話」と思っていませんか?
実は、コンクリート造りの家でも、シロアリ被害にあうことはあるのです。
どんな材質で建てた家でも、必ずといっていいほど、シロアリ対策は必要になります。
コンクリート造りの家のシロアリ駆除・対策は、一般的なシロアリ駆除の方法は向いていない場合があります。
そのため、万全を期してシロアリを迎え撃つためには、プロの手を借りるのがおすすめです。
そもそもシロアリの駆除や予防は、基本的に難易度が高く、慣れていない人が行うには難しい作業です。
そのうえ、コンクリート造りで、一般的な駆除・予防方法が向いていないとなると、自分で行うのは至難の業なのです。
ファインドプロでは、信頼できるおすすめ業者を多数紹介しています。
お住まいの地域で、あなたの家にぴったりのシロアリ駆除業者を紹介することができます。
ご相談は無料なので、ぜひご相談してみてください。
さて、ここからは、なぜコンクリート造りの家でもシロアリ対策が必要なのか、どんな対策をすればよいのか、詳しく解説していきます。
シロアリ駆除や予防の必要がない家はない!

シロアリは、単体では昆虫の中でも大変弱い部類に入るというのは意外かもしれません。
実は、自然界で他の昆虫に見つかったり、紫外線や外気に触れたりするとすぐに死んでしまうというほど弱い生き物なんです。
しかし、弱いからこそ集団生活をして、どのような家でも入り込んで子孫を増やすのです。
シロアリの増えるスピードは驚くほど速く、退治が遅れるにつれ、被害も大きくなってしまいます。
戸建てがシロアリに侵食されてしまうと、戸建ての資産価値を落としてしまうだけではなく、耐震性へ悪影響を与えてしまう恐れがあるでしょう。
一般的な木造建築にお住まいの方は、シロアリの恐ろしさをなんとなくは理解している場合が多いでしょう。
一方で、「わが家はコンクリート建築の家だからシロアリ対策など必要ない!」と思っている方は、時として悲惨な目にあってしまうことがあります。
なぜ、シロアリのエサではないコンクリートであっても、シロアリ被害の心配をしなければならないのでしょうか?
床下がコンクリートでもシロアリ対策は必要!
シロアリはコンクリートに穴をあけることができます。
コンクリートは硬く固まってはいるものの、細かな粒子の塊でできています。
シロアリは、その小さな粒子をひとつひとつかじって外し、コンクリートに穴をあけて侵入することができるのです。
また、床下のコンクリート構造には以下の2つがあります。
- 土間コンクリート
- ベタ基礎
構造別に、シロアリの侵入経路を詳しく見ていきます。
土間コンクリートの仕組み
土間コンクリートは、土壌面にコンクリートを流し込み、土壌からの湿気を防ぐ目的で施工するものです。
この構造だと、僅かですがつなぎ目に必ず隙間ができてしまいます。
さらにコンクリートは年数が経過すると収縮する性質があり、隙間が少しずつ大きくなります。
土間コンクリートの構造とシロアリの侵入経路を示すイラストを作りました。

ベタ基礎の仕組み
ベタ基礎は、地面全体をコンクリートで多い、そこ版全体で建物を支えるといった施工方法です。
一見、隙間はない施工に思えますが、湿気を防ぐために、基礎と建物の間に隙間が作られていたり、施工時にできてしまった隙間があったりします。
そのため、ベタ基礎であってもシロアリが侵入する道が作られる可能性はあるのです。
土間コンクリートの構造とシロアリの侵入経路を示すイラストは以下です。

このように、コンクリートの建物であっても、シロアリの被害を受けてしまう恐れがあるのです。
コンクリートの下はシロアリには安全地帯?

時として、コンクリートはシロアリの成育を促す安全地帯になることがあります。
コンクリートの床下がシロアリの隠れ家になる理由は以下の3つです。
- 紫外線の少なく暗い場所
- 黒アリがあまり生息していない
- 湿気が多くじめじめしている
シロアリは紫外線に弱いため、暗い場所を好みます。
コンクリートは太陽光を通さないので、シロアリの大好きな暗い環境となっているのです。
また、黒アリはシロアリの天敵となるため、黒アリのいない場所に蟻道を作ります。
コンクリートで囲まれている場所は、黒アリが近づくことがありません。
そればかりか、コンクリート下の土壌というのは、一般的に湿気が抜けない場所となっています。
常にじめじめとしている環境は、シロアリにとって最高のスポットになる可能性があるのです。
コンクリートの床下は、シロアリにとって天敵から身を守ることができる快適な隠れ家になっているのです。
しかも、隙間がたくさんあるので、シロアリの侵入を許してしまいます。
鉄筋コンクリート製の建物であっても、いたるところで木材を使用しているので、木材の一部を食べて建物を傷つけてしまう恐れがあるでしょう。
シロアリを放っておくと受ける4つの被害
シロアリを放置しておくと、主に次の4つの被害があります。
- 耐震性が悪くなる
- シロアリによって木材を侵食されると建物全体の強度が低下してしまいます。それにより耐震性悪くなってしまい、地震の際に倒壊してしまうリスクが高まります。
- 資産価値が下がる
- シロアリの侵入を許してしまうと、建物を食い尽くされてボロボロになってしまいます。建物評価が下がってしまうため資産価値を落としてしまう恐れがあります。
- 修復に費用が掛かる
- シロアリが食べる木材は、柱や土台、梁などの建物を構成するうえで非常に重要な個所となります。それらを修繕するためには、場合によっては修繕工事で数百万もの費用が掛かる恐れがあります。
- 近所や家庭内でのトラブル
- シロアリが繁殖すると、大量の羽アリが自宅内から発生します。場合によっては近隣に迷惑をかける恐れも。実際に家庭内トラブルやご近所トラブルに発展した事例もあり、注意が必要です。
上記の被害を未然に防ぐためにも早めの対応や予防が必要です。
シロアリ駆除・予防の具体的な対策

実際にシロアリ被害を受けている場合は、早急な対策が必要になります。
シロアリ対策で最も効果的な方法は、業者による薬剤散布です。
シロアリの侵入口を探し、その個所にシートを敷いて養生を行い、床束・大引・土台等の構造部材にシロアリ対策の薬剤散布を行います。
場合によっては、木材の数か所に小さな孔をあけて、木材内部に薬剤を注入するケースも。
土壌への薬剤散布の後は、浴室や玄関などシロアリの被害を受けそうな部分の対策をします。
合わせて、湿気が多い場合、床下一面に炭を引いておくようにしましょう。
シロアリは湿気のある場所を好む性質があるため、シロアリ対策をしていても湿気が多いままだと住み着く可能性があります。
炭は、湿気を吸収してくれる効果が期待できます。床下の湿気を減らすことで、シロアリが好まない環境にすることができるでしょう。
ただし、薬剤散布も炭も、一度施行すれば永続的な効果があるのではなく、年数がたつと効果がなくなっていきます。
そのため、定期的に点検をしながら処理をしなければいけません。
薬剤の有効期限については、シロアリ駆除剤の効果が続く期間はどれくらい?で詳しく解説しています。
薬剤散布によるシロアリ駆除は、市販されている薬剤を使用し、自分で行うこともできます。
ただし、冒頭でも紹介しましたが、シロアリ駆除は、プロにお任せするのが1番です。
作業に慣れていない人がシロアリ駆除をすると、しっかり駆除できないばかりか、家の基礎を傷つけてしまうことになりかねません。
シロアリ駆除を業者に依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
信頼できない業者を選んでしまうと、不要な作業を行い過剰な費用を請求してきたり、作業がおざなりで被害が再発したりする可能性があります。
信頼できるシロアリ駆除業者を選ぶには、ファインドプロがおすすめです。
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まとめ
シロアリは、コンクリートを砕いたり、溶かしたりする能力はないものの、コンクリートの粒子を取り除いて穴をあけることが可能です。
また、コンクリート基礎であっても隙間はできるため、コンクリートだからといって安心できるものではありません。
場合によってはシロアリの安全地帯となったり、住みやすい環境になっていたりする可能性もあります。
コンクリート建築でも十分なシロアリ対策を一度検討してみてください。
また、鉄骨や新築の家でもシロアリは発生することがあります。
詳しくは以下の2記事で説明しているのでご覧ください。
鉄骨でもシロアリの被害は発生!原因と注意すべきポイント
新築でもシロアリは発生する!?注意すべきポイントとは