シロアリ駆除

自分でシロアリ駆除をする際の流れとDIYでの注意点

自分でシロアリ駆除をする際の流れとDIYでの注意点

家の床下や壁からシロアリを見かけとき、自分で対策ができないかと考える人も少なくありません。
たしかに、専門のシロアリ駆除業者に頼むと費用もかさむため、自分で駆除できれば手間も掛からず節約もできます。

シロアリの駆除は自分でも行えますが、方法ごとにメリットやデメリットがあるため、一通りどんな駆除方法があるのか知っておくことが必要です。
ここでは、業者に頼むことなくホームセンターで市販されている薬剤でシロアリを駆除する方法をご紹介します。

DIYシロアリ駆除を自分で行う時の流れ

自宅でシロアリや羽アリを発見したら、とにかく駆除したいところです。
ただ、自分でシロアリ駆除を行う場合、何から始めればいいのかわからないですよね?

シロアリ駆除をする場合、すぐに駆除へ取り掛かるのではなく、事前に準備や調査が必要になります。
それは、建造物の構造や白蟻の種類によって、駆除方法が変わるからです。
では、具体的に白蟻駆除を自分で行う場合、どのような流れになるのか。
シロアリ駆除をする方法は以下のような流れになります。

DIYシロアリ駆除を自分で行う時の流れ

一般的なシロアリ駆除であれば、約1日あればシロアリ駆除の作業自体は完了するといわれています。
自分で行う場合でも、少なくとも3時間から1日を確保しておきましょう。

ここからは、先程説明したシロアリ駆除を自分で行う時の流れをそれぞれ説明していきます。

シロアリ駆除をするために必要な事前準備

シロアリ駆除をするためには、まず準備や必要な道具を揃える必要があります。
市販の殺虫剤でもシロアリを駆除することはできますが、効果が薄い場合などがあるため、専用の駆除剤を使いましょう。
また、床下での作業になる可能性もあり、服装も準備しないといけません。
以下で、「シロアリ駆除剤」と「白蟻駆除をするための服装と道具」を順にご紹介します。

シロアリ駆除剤を準備する

シロアリ駆除の準備をするにあたって、最も重要なものがシロアリ駆除剤です。
市販のシロアリ駆除剤には主に4つの種類があります。

シロアリ駆除剤の種類 特徴
スプレー式薬剤もっとも簡単にシロアリ駆除ができる。スプレー式のため、被害箇所やシロアリに吹き付けて使います。即効性に優れている反面、見える範囲にしか効果は及びません。見えない木材や壁の中にいるシロアリにまでは効果がなく、逃げたシロアリが別の場所に巣を作るリスクもあります。
設置型薬剤(ベイト剤)土の中やシロアリの通る道(蟻道)に設置し、シロアリに食べさせることで効果を発揮する薬剤です。いわゆる毒エサであり、スプレーなどと違い人間への影響も少ないことがメリットとして挙げられます。ただし、シロアリの活動範囲に正しく設置する必要性があるので専門性が求められることや、巣まで餌を持ち帰らせるため効果がでるまで時間がかかるのがデメリットです。
液状薬剤シロアリなどの生物が忌避する薬剤を水で希釈したり、原液のまま使用したりするものです。予防効果も高く、シロアリ駆除の現場でも使用されていますが、噴霧器が必要になるなど、施工へのハードルは高くなってしまいます。
粒状薬剤シロアリが侵入してくる床下などの土壌に散布するタイプの薬剤です。粒状の薬剤をそのまま散布するだけのため、簡単に使用できます。液状薬剤と同じでシロアリの予防にも使用可能です。

市販で購入できるシロアリ駆除剤は 「ホームセンターで買えるシロアリ駆除剤の効果は?目が届かない場所のシロアリに要注意!」にありますので、ご覧ください。
また、シロアリの駆除成分を選ぶときに大切なのは、それぞれの薬剤がどういう効き方をするかを把握することです。
その際のキーワードが「非忌避性」「遅効性」「伝播性」の3つとなります。

非忌避性
シロアリが避けて食べてくれないような薬剤は選んでも意味がありません。好んで食べる成分であることが重要です。
遅効性
3つのキーワードなかでとくに大切です。シロアリ駆除は効き目がゆっくりの成分を選ばなければいけません。シロアリはエサを巣に持ち帰る習性があります。駆除剤を食べてすぐ死んでしまっては巣の仲間は駆除できません。そこで、遅効性のある成分で巣全体を退治することが大切になるのです。
伝播性
ドミノ性とも呼ばれており、駆除剤の効果が最初のシロアリから少しずつ広がっていく成分であることが大切です。シロアリには仲間同士の体をなめ合うグルーミングという習性があります。駆除剤が体内に入ったシロアリが他のシロアリとグルーミングをすれば、ドミノのように駆除剤の効果を広げることができます。

シロアリ駆除の方法や被害状況によって、使用する薬剤が異なるのでそれぞれに合った用途で使用しましょう。
また、使用するシロアリ駆除剤の影響については、「シロアリ駆除に使われる薬剤の与える影響とは?」で詳しく説明していますので、ご覧ください。

白蟻駆除をするための服装と道具

シロアリ駆除は、床下での作業が主になります。
狭い床下の移動は匍匐前進ですし、床下には木材から釘がでていたり、害虫がいたりするので危険です。
白蟻駆除を行う場合、しっかり身を守れる格好をしましょう。

ヘッドライト

NINE FLOWERS LEDヘッドライト
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床下など暗いところを移動するために必要です。また、被害確認をする際の事前調査でも使用します。
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防護服

3M 化学防護服
3M 化学防護服
作業着として防護服を使用します。床下を匍匐前進で移動することや、薬剤をしようしても体に付着させないためにも必要です。
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噴霧器

ミスターオート 蓄圧式噴霧器
ミスターオート 蓄圧式噴霧器
液状薬剤を使用する場合、噴霧器を使って床下などの土壌や木材に塗布します。あまり大きすぎるものを選ばず、床下でも動きやすいものを選びましょう。
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その他にも目や口に薬剤が入らないようにするために、マスクやゴーグルを準備してください。
また、軍手などがあると、より安全に床下でのシロアリ駆除作業が可能になります。

シロアリの被害状況や発生箇所の調査

シロアリの駆除をする前に、シロアリ被害の状況を確認しましょう。
事前の適切な検診をすることで、適切な場所でシロアリ駆除剤を使用でき、より効果を発揮します。
主なチェックポイントは次の4つです。

シロアリの種類を特定しよう
日本に生息する主な害虫タイプのシロアリは5種類あり、なかでもヤマトシロアリとイエシロアリが大半を占めます。シロアリの種類によって被害の特徴や駆除方法を変える必要があるため、家のシロアリの種類を確認することが大切です。
家の構造を確認しよう
家の構造に合わせて駆除方法を選ぶ必要があります。床下に人が入れるのか、水回りの位置はどうか。また、屋根の雨漏りや水道管からの水漏れもシロアリの発生と大きく関わるのでチェックしてください。
シロアリの侵入経路をチェックしよう
シロアリは床下から侵入することが多いため、もぐってみてシロアリの通り道を確認しましょう。また、床下以外の場所からも侵入がないから調べましょう。
被害の範囲を把握しよう
駆除の前にシロアリの被害がどの程度広がっているのかを予想しておくことが大切です。とくに床下に薬剤を塗布・散布する駆除方法では、どのくらいの範囲を処理すればいいのか目安になります。

一通りシロアリの発生箇所や被害状況が把握できれば準備完了です。
また、床下への侵入経路がない場合は、木材をどけるなど侵入経路を確保しておきましょう。

DIYシロアリ駆除を自分で行う方法

シロアリ駆除の方法は主に2つあります。
それは、薬剤散布法とベイト工法です。
それぞれにはメリット・デメリットがありますので、これから自分でシロアリ駆除を行う方法とあわせて説明していきます。

薬剤散布法

薬剤散布法とは、シロアリの好む木材や侵入経路となる土壌に対して、薬剤散布を塗布する方法です。
薬剤散布をする場合、下記の流れで勧めていきます。

穿孔処理と木栓処理

1.シロアリの発生箇所や侵入経路となる木材に対して、3mm程度の穴をドリルで開けます。
穴を開けた箇所を含めて周辺に30cm間隔で、薬剤を注入してください。
可能な場合は木栓で穴を塞ぐ木栓処理まで行いましょう。

薬剤散布をしている画像

2.蟻道というシロアリが土や食べかすなどで作った道など白蟻の活動範囲に対して満遍なく薬剤を散布します。
ムラを作らないように注意しつつ、塗布してください。

土壌処理

3.シロアリは基本的に家の下の土壌より家屋に侵入してきます。
そのため、木部処理の後は床下や周辺の土壌に薬剤を吹き付け、もしくは粒状薬剤を散布しましょう。
液状薬剤でも、原液のまま使用するタイプや水で希釈するタイプなど種類によって、使用方法が異なるので事前によく確認してください。

ここまで薬剤散布法を説明してきましたが、続いてベイト工法についてご説明致します。

ベイト工法

ベイト工法はシロアリの好むセルロース基材に脱皮を阻害する薬剤を含ませたベイト剤を設置し、シロアリに食べさせる方法です。
エサを仲間に分け与えるシロアリの習性を利用するため、シロアリがいる場所など活動範囲に設置をします。
脱皮阻害剤を使用していますが、脱皮をしない哺乳類への影響はなく、薬剤を使用することでの健康面への影響はほとんどありません。

  1. あらかじめステーションにベイト剤をいれたものを準備してください。その後、建物の基礎から20〜30cm離した位置にステーションが入る程度の深さの穴を掘って埋めます。シロアリハンターを使用する場合は、頭が少し地表にでるくらいで大丈夫です。
  2. 木部に使用する場合は、養生テープなどを使ってしっかりと固定しましょう。
  3. ベイト剤の設置後は、定期的にステーションを確認し、シロアリがエサを食べているかどうかを確認してください。必要な場合は静かに追加して、白蟻に巣までエサを持ち帰らせます。
  4. ヶ月放置してもシロアリが確認できない場合は、設置箇所を変更すべきです。ステーションから生きているシロアリが確認できなくなったら、駆除は完了となります。

薬剤散布法とベイト工法のメリット・デメリット

ここまで紹介してきた薬剤散布法とベイト工法には、それぞれ下記のようなメリットとデメリットがあります。

方法 メリット デメリット
薬剤散布法・即効性が高い
・駆除剤が低コストで入手できる
・使用する薬剤によっては人体へ影響する恐れがある
・見える範囲しか駆除できない
ベイト工法・見えない巣のシロアリまで駆除できる
・健康被害のリスクが少ない
・薬剤散布法で使用する薬剤に比べて薬剤の料金が高い
・効果が現れるまで数ヶ月かかる

シロアリ駆除の方法は?それぞれのメリット・デメリットをご紹介

「今すぐ目の前のシロアリを駆除したい!」という方には、薬剤散布法によってのシロアリ駆除がおすすめです。
スプレー式の薬剤であれば、ホームセンターやネットでの購入ができ、即効性の高い効果があります。

ただし、自宅に巣食うシロアリ全体の駆除は難しいため、確実な駆除を望む方はベイト工法での駆除か専門の業者への依頼が必要になるでしょう。
それぞれを把握した上で、周辺環境や自宅の状況に合わせて使用してください。

DIYシロアリ駆除を自分でするメリット

シロアリ駆除をDIYで行うメリットは以下の通りです。

  • 業者に依頼するよりも料金が安い
  • 好きなタイミングで実施でき、日程調整などが不要

シロアリ駆除は業者に依頼することで一般的に数万円から〜高くて数十万円かかりますが、自分で行うことで高くて1,2万円に収めることができます。
自分で行う場合、必要になるのはシロアリ駆除剤とそれに関する道具だけだからです。
業者に依頼した場合、人件費や交通費なども費用として発生するため必要な料金は高くなります。

また、DIYなら夜間であっても朝であっても、いつでも実施可能です。
シロアリ駆除業者との連絡や日程調整が必要なく、迅速に対応することができるでしょう。

自分でシロアリ駆除をするデメリット

シロアリ駆除を自分ですると安くなったり、自分のタイミングで駆除ができるようになったりする一方で、以下の2つのデメリットは存在します。

  • シロアリを完全に駆除できない恐れがある
  • 建造物に傷をつけてしまう恐れがある

自分でシロアリ駆除を行う場合、一時的にシロアリが見えなくなったとしても、完全に駆除できていないということが起こります。
白蟻は基本的に地中や木材の中など、普段は見えないところで活動しているため、生態を理解した専門的な駆除が求められるからです。
事前に駆除をするシロアリについては、どの種類なのかなどよく確認しておきましょう。

さらに、床下への侵入や木材への穿孔処理など、不用意に行ってしまうと家屋にキズをつけてしまうこともあります。
シロアリのことだけでなく、駆除を行う建物など建築についても理解が必要になるのです。
このような内容については、一般の方には難しく、作業が発生する場合には専門の業者への相談や、依頼をおすすめします。

これまで、シロアリ駆除を自分で行う方法や、メリット・デメリットについてご説明してきました。
DIYを検討している方も多くいらっしゃるかと思います。
自分で白蟻駆除を実施する際には、次に説明することに注意して駆除を行ってください。

DIYでシロアリ駆除をする際は市販の殺虫剤を使わない

自分でできるベイト工法やバリア法でも費用がかかるため、面倒くさいと感じる人もいるでしょう。
そんな人はバルサンなど、燻煙殺虫剤やハエ・ゴキブリなどに効く駆除剤スプレーでシロアリをやっつけようと思うかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。実は、一般的な殺虫剤や駆除剤ではシロアリにあまり効果が期待できません。

しかも、シロアリが経過して逃げてしまい、さらに駆除しづらい場所に引っ越して巣を作るケースが多いのです。
また、シロアリを殺せても殺虫剤の油分と死骸がくっついてベトベトになるので、後始末が大変になってしまいます。
もし羽アリを見つけたら、集まっている場所にしっかりと掃除機を掛けましょう。

家をまるごと食べてしまう怖いイメージのあるシロアリですが、実はちょっとの衝撃でも死んでしまうほど繊細な生き物なのです。
掃除機の吸い込む圧力程度の衝撃さえあればほとんど死滅してしまいます。
また、水分がなければ生きていけないので、掃除機の中で生き残ったシロアリも死んでしまいます。
吸い終わったら、そのままゴミとして処分してください。

シロアリ駆除を確実にしたい方は専門の業者へ依頼しましょう

これまで見て来たように、自分でシロアリを駆除する方法がいくつもあり。それぞれに良し悪しがあるとわかりました。
いずれもホームセンターで誰でも簡単に手に入る薬剤やアイテムばかりです。
ベイト工法とバリア法、どちらからでも気軽に試せますが、まずは駆除費用を節約するため、手軽にできるベイト工法からはじめてみてはいかがでしょうか。

ある程度の期間が経ってもシロアリが気になるようなら、装備をしたうえで自ら床下に潜って木部処理剤や土壌処理剤の塗布や散布にチャレンジしてみるとよいでしょう。
ただ、いずれも初めての人がやっても、最大限の効果を出せるやり方でできていない可能性があります。
また、何度もやり続けるのは費用の割にコストがかさんでしまう可能性もあるでしょう。

「いろいろ試してはみたけれど、どうしてもシロアリがいなくならない」「退治したけれどしっかり予防をしておきたい」といった悩みを抱えるお家は珍しくありません。
そんなときは、シロアリ駆除専門の業者に頼んで専用の薬剤やプロの技を借りてみることをおすすめします。
経験豊富な専門業者なら、自分で何度もトライしたことでもスムーズに解決できるはずです。

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