シロアリの幼虫も逃さず駆除!おすすめの方法・商品を紹介!

直接的な被害をもたらすのは成虫のシロアリですが、今後成虫になる「幼虫」の存在も忘れてはいけません。
目に見えるシロアリだけを撃退するのではなく、巣に潜む幼虫もしっかり駆除することが大切です。
今回はシロアリの幼虫も逃さず駆除できる、おすすめの方法と商品について詳しくご紹介します。
駆除の対象は見えるシロアリだけではない!
冒頭でも触れた通り、シロアリ駆除において駆除の対象は「見えるシロアリ」だけではありません。
見えるシロアリのほとんどは成虫のシロアリであり、全体の一部でしかないのです。
忘れてはならないのが「幼虫」という存在。
いずれ成虫になるため、幼虫も駆除対象として認識し、成虫のシロアリ同様に幼虫も駆除する必要があります。
以下はシロアリの生態表です。
白蟻の幼虫は、将来の女王シロアリになる可能性があることも見て取れます。

また、シロアリは繁殖能力が高いため幼虫の数も膨大です。
うっかり駆除が漏れてしまうと、数か月後、1年後には大量のシロアリによって建物が侵食されてしまう危険があります。
シロアリを発見した場合は「幼虫も残さず駆除する」ということを頭に入れて、駆除作業を行いましょう。
シロアリの幼虫も逃さずに駆除する方法

シロアリを駆除するにあたって「どんな方法で駆除すれば良いの?」と疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
シロアリの幼虫も逃さずに駆除する方法は3つあります。
- 掃除機で直接吸い込む
- シロアリの巣の近くや通り道に駆除剤を設置
- シロアリの巣に直接薬剤を散布する
以下で詳しく説明していきます。
掃除機で直接シロアリの幼虫を駆除する方法
比較的手軽な方法であるのが「掃除機で直接吸い込む」というもの。
シロアリの巣の入り口に掃除機の吸い込み口を当て、「強」で中のシロアリを一気に吸い込みます。
シロアリは非常に弱い生き物であるため、吸い込まれた際の衝撃でほとんどが死んでしまいますが、万が一生きていた時のことを考え24時間は掃除機内に放置してから捨てましょう。
この方法で吸い込めるのは成虫のシロアリがほとんどです。
成虫のシロアリがいなくなることで、エサを運んでくる存在が無くなり、結果的に幼虫の駆除につながります。
ただ、建物に侵食しているシロアリを1匹残らず吸い込むことは難しいため、数日程こまめに掃除機で吸い込む作業を行うことをおススメします。
シロアリの巣の近くや通り道に駆除剤を設置する
最も簡単な方法であるのが「ベイト工法」と呼ばれる駆除方法です。
薬剤が含まれた餌をシロアリの巣の近くやシロアリの通り道に設置します。
薬剤には脱皮を抑制する成分が含まれており、効果的にシロアリを駆除することができます。
巣を丸ごと駆除できる方法であるため、幼虫も残らず駆除できるのが魅力です。
人間やペットにはほとんど害はないため、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使用することができます。
しかし、即効性は無いため、既にシロアリ被害が深刻化している場合は適切な駆除方法ではありません。
シロアリ被害が初期段階である場合など、緊急性が低い場合には駆除剤を設置して対応しましょう。
シロアリの巣に直接薬剤を散布して駆除する
一番主流な駆除方法といえるのが「薬剤の散布」です。
シロアリの巣に直接薬剤を散布し一気にシロアリを撃退します。
即効性が高く、散布直後にはシロアリを駆除できるため「すぐにでもシロアリを駆除したい」という方におすすめです。
特に、建物の被害が深刻化している場合のような、緊急性の高い状況の場合には、この薬剤散布が効果的です。
また、シロアリの巣以外にもその周辺、外周などに薬剤を散布しておくことで、外部からのシロアリの侵入を防いだり、巣にいなかったシロアリを駆除したりできます。
デメリットとしては、ベイト剤より取り扱いには注意が必要だということです。
散布した薬剤を吸い込んだり、直接触れたりしないよう、作業時はマスクや手袋をして行いましょう。
シロアリの幼虫以外の駆除方法に関しては以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリ駆除の方法は?それぞれのメリット・デメリットをご紹介
シロアリの幼虫も駆除できるおススメ商品
現在、日本には様々なシロアリ駆除商品が販売されています。
それぞれ特徴や効果、使用している成分などが違うため、結局どれを選んだら良いのか分からないと頭を抱えている方も少なくないでしょう。
以下の4つがシロアリの幼虫も駆除できる商品です。
- シロアリハンター
- エクステラステーション
- シロアリセンサー
- 白アリミケブロック
一つずつ詳しく説明していきます。
シロアリハンター
シロアリハンターの餌は「強力誘因」が特徴で、シロアリを引き寄せる効果が高いという特徴があります。
数ある市販商品の中でも効果が高く、人気商品でもあるため初めての駆除作業でもおススメです。

エクステラステーション
シロアリ駆除商品の中では比較的珍しい「シロアリを閉じ込めるタイプの商品」です。
シロアリが二酸化炭素を好む習性を利用した商品で、エクステラステーションを設置するとその周囲の土に二酸化炭素を放出します。
その二酸化炭素におびき寄せられたシロアリがエクステラステーション内に入り込み、そのまま閉じ込められるという仕組みです。
巣に餌を運ぶ成虫が閉じ込められることで巣の餌は減少し、幼虫にも影響を与えることが可能です。

シロアリセンサー
この商品は「駆除」というよりは、シロアリの存在をチェックするための商品で、早期発見につなげることができます。
将来の建物の脅威となる幼虫を増やしてしまう前に対策できるよう、事前の確認も必要不可欠。
使用方法は簡単で、スコップなどで10〜20センチ程度の穴を掘り、そのまま放置しておけばOKです。
定期的に、上部のフタを開けて内部の餌が食べられていないかチェックします。
このとき、餌の1/3異常が食べられている場合はシロアリの勢力が強く、幼虫の数も多い可能性があるため要注意。
このまま放置しておくと建物に被害が及ぶ可能性があるため、予防策を練っておくことが大切です。

白アリミケブロック
この商品は、シロアリ用駆除剤の原液です。
50倍に希釈しシロアリの巣や周辺、外周などにたっぷりと散布します。
シロアリへの影響が強く、とくに幼虫は「弱い」「逃げるために移動ができない」ということから影響を受けやすい傾向にあります。
揮発しにくいため、建物内に住む人への影響も少なく、健康被害が気になる方にもおすすめ。
ただし、屋内で使用する際には一応換気をし、小さな子供やペットは近づけないようにしましょう。

その他にも、以下の記事でシロアリ駆除剤を紹介しています。
合わせて参考にしてみてください。
おすすめの市販のシロアリ駆除剤トップ5をご紹介!
シロアリの駆除をすぐに!スプレー殺虫剤・予防剤を紹介
シロアリ駆除の専門業者への依頼も検討することが大切!
シロアリ駆除は自分で対応することもできますが、床下や屋根裏などに入り込むのはとても大変です。
また、シロアリの他にも様々な害虫が潜んでいる可能性もあり、安全面に不安があるのが現状です。
そのため、シロアリ被害に悩んだ際には、思い切って専門業者に依頼しプロに任せてしまうのも一つの手。
確実な駆除を目指し、シロアリ対策を検討しましょう。
シロアリ駆除業者の選び方に不安がある方はシロアリ駆除業者の選び方と業者を見るポイントを参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は幼虫も逃さず駆除するための、シロアリ対策についてご紹介しました。
「幼虫ならそこまで気にしなくても大丈夫」といった認識を持つ方も少なくありませんが、いずれ成虫になることを考えると、早い段階で駆除しておく必要があります。
ぜひ、今回の記事を参考にしながらシロアリ対策について計画を立ててみてください。