「シロアリ駆除前の調査」の内容と自分でも確認できるチェックポイント

お家に、シロアリの被害と思われる場所を見つけたら、早急に専門業者による調査を依頼しなければなりません。
シロアリの被害スピードは速いので、素早い対応が必要だからです。
ただ、どんな業者に調査を依頼したらいいのか、そもそも調査はどんな風に行うのか、わからないことが多いと思います。
そこで今回は、シロアリ調査にかかる費用、調査の流れ、業者の選び方について解説します!
シロアリかも?と思ったらすぐに調査を依頼

冒頭でも触れた通り、シロアリの疑いがあれば、すぐにでも調査をする必要があります。
シロアリは、1つの巣に数百~数万匹生息していて、ひとたび家が被害に遭うと、1年~数年でボロボロにされてしまいます。
また、自分でシロアリの有無を確認しようとしても、シロアリが発生する場所は、主に床下や柱などの通常確認しにくいところです。
自分でシロアリ点検をしても、シロアリの発生を見逃してしまうことはおおいに考えられます。
業者にシロアリの調査を依頼することで以下のことがわかります。
- 建物に使われている木材がどの程度被害を受けているか
- シロアリの巣の有無
- シロアリ被害の拡大する可能性
- シロアリがどこで発生しているのか
シロアリ業者による調査は浴室や玄関だけではありません。
床下にも入ってシロアリによる被害がどれくらい進行しているのか、細かく調べてもらえます。
シロアリが発生しているかも、と感じたら、早急に専門業者による調査を依頼してください。
シロアリ調査の費用は基本無料

専門業者によるシロアリ調査は、基本的に無料です。
調査を依頼したからといって、必ずその業者とシロアリ予防や駆除の契約をしなければいけない、ということは一切ありませんので、安心してください。
調査の結果に基づいて、施工内容や料金が提案されますので、よく考えてから駆除を依頼するかどうか決めればよいです。
また多くのシロアリ駆除業者が、他社と比較されることを前提として理解していますので、調査を依頼したからといって自社での駆除を強引に勧めることは少ないでしょう。
まずは無料で、シロアリ調査をしてもらいましょう。
駆除業者によるシロアリ調査の流れ

専門業者によるシロアリ調査は、具体的にどのような流れで行われるのでしょうか。
一般的な流れの例を、以下でご紹介します。
- 1.訪問・挨拶
- 業者による挨拶と、事前の簡単なヒアリングをします。
気になることがあれば、この時点で相談しておきましょう。 - 2.被害部の確認
- 風呂場や洗面所、玄関など外側から見える部分の被害状況を確認します。
- 3.間取り・屋外の確認
- 建物全体の構造を把握するために、間取り図と屋外の状況を確認します。
間取り図があれば、事前に準備しておくとよいでしょう。 - 4.床下調査の準備
- まずは室内が汚れないように養生をします。
また、床下に入る経路があるか確認します。
台所などに床下収納庫がある場合や、和室の畳と床板を開けられる場合は、そこから床下に入れます。
床下へ入る経路がない場合は、床に穴を開けて点検口を作る作業が必要です。 - 5.床下調査
- 作業員が床下に入り、調査を行います。
確認するのは、シロアリの有無、被害箇所、床下全体や基礎の構造、湿気です。
記録を写真や文書で残します。 - 6.調査結果の報告
- 実際の写真や映像を見せてくれる業者も。
対策が必要な場合は、見積もりが無料でもらえます。
シロアリ調査の実施内容と方法
シロアリ業者によって、説明された手順で調査が行われます。
主なシロアリの調査箇所は以下のとおりです。
- 床下
- 天井や屋根裏
- 庭などの自宅周辺環境
シロアリは地面をつたって家屋に侵入してくるので、白蟻被害の可能性が高い、水回りや湿気のたまり安い場所の床下を重点的に調査します。
また、庭にあるガーデニング用の木材や倒木といったものもシロアリが好む餌になるため、周辺も合わせて確認してくれるでしょう。
作業にかかる時間は、建物の構造や被害によって異なりますが、2時間から長くても1日程度で完了します。
シロアリ業者に調査を依頼する日は、1日予定を空けておきましょう。
シロアリ調査後の報告と後片付け
施工が終了すると、家具を元の配置に戻し、部屋の清掃が行われます。
そのため、シロアリ調査によって部屋が汚れる心配はありません。
清掃が終わると、調査内容について報告が行われます。
ここでは現状や、今後の対応についての説明を受けることができます。
シロアリの被害がなかったからといって安心はできません。
今後のためにも気になることがあれば確認しておき、必要であれば予防をしておきましょう。
こんな症状はシロアリの被害かも
お家が以下のような状況であるとき、シロアリの被害を受けている可能性が高いです。
- 外壁や柱にヒビ、腐食がある
- 床がへこむ、ギシギシと音が鳴る
- 自宅で羽アリを見かけた
- 過去にシロアリ駆除をしたが、5年以上経過している
上記のうち1つでも当てはまる方は、調査を必ずしましょう。
業者が調査に来たときに、気になる点を伝えるのを忘れないでください。
シロアリの被害の見分け方については、下記の記事も参考にしてみてください。
シロアリ被害を見分けるポイントを写真で解説
シロアリ駆除業者を選ぶときのチェックポイント

シロアリ調査の必要性や、流れは把握していただけたかと思います。
では、実際に調査を依頼する際、どうやって業者を選んだらいいのでしょうか。
結論から言うと、質の高いシロアリ防除施工をする業者を選べば安心です。
では、質の高いシロアリ防除施工をする業者は、どのように見極めたらよいのでしょうか?
ポイントは3つあります。
- シロアリ駆除の資格を持っている
- 施工後の保証サービスが充実
- シロアリ駆除の施工実績が豊富
シロアリ駆除や予防をするにあたっては、「しろあり防除施工士」という資格があります。
シロアリ駆除は資格がなくとも施工はできますが、しろあり防除施工士は、駆除実績と専門知識を持つので、安心です。
多くのシロアリ駆除業者は施工後5年間の保証サービスを提供しています。
また、駆除実績が豊富な業者は、シロアリの調査をするときの視点もしっかりとしています。
しろあり防除施工士については、シロアリ駆除の資格|しろあり防除施工士って?信頼できる業者の選び方の記事で詳しく解説しています。
また、シロアリ駆除の保証については、シロアリ駆除の保証とは?防除のアフターサービスの内容と期間についての記事を参考にしてみてください。
シロアリ駆除の相見積もりをとりましょう
調査の結果シロアリが発見されたら、対策が必要です。
その際、できれば3社以上の業者に調査を依頼し、相見積もりをとるのがおすすめです。
というのも、業者の方針によって、調査結果の解釈や、施工内容、駆除にかかる費用が異なるからです。
例えば、A業者から「床下の薬剤散布2回と換気扇設置工事が必要なので100万円以上かかる」という見積もりが出た一方、B業者からは「床下全体の薬剤散布を1回すれば十分なので40万円」と言われることも、珍しいことではありません。
1社からの見積もりだけでは、提示された施工内容や費用が妥当かどうかわかりません。
しかし、複数の業者から見積もりを取ることができれば、最初に依頼しようと思っていた業者の言うことが適正かどうか、確認することができます。
少しでもお得な費用で、大切な家を守るために、できるだけ相見積もりを取るようにしましょう。
業者選びのポイントは、下記の記事も参考にしてみてください。
シロアリ駆除業者の選び方と業者を見るポイント
調査の実施までに自分でできる準備
シロアリ駆除業者に調査を依頼したあと、実際に業者が調査にやってくるまでにはある程度の日数がかかります。
その間に、何か自分でしておくべきことはあるのでしょうか。
調査の実施までに、自分でできる準備を下記にまとめてみました。
- 自宅の図面を準備しておく
- 羽アリがでている場合は確保
- 床下点検口に入れるか確認
間取りのわかる図面は、シロアリ駆除業者が被害箇所の予測を立てたり、当日の調査をスムーズにしたりするために役立ちます。
図面がなくても調査自体は可能ですが、図面を作成するところから調査を始めなければならず、時間がかかりますし、正確な調査が難しくなる可能性があります。
できれば、自宅の図面を用意しておきましょう。
羽アリが発生している場合は、死骸でもいいので取っておくといいでしょう。
必ず必要というわけではないですが、羽アリが通常のアリかどうか、またシロアリでもどんな種類なのか、サンプルがあれば、業者はすぐに特定することができ、調査がスムーズになります。
直接羽アリに触るのは抵抗があるという人は、掃除機で吸うなどして捕獲するのがおすすめです。
事前に床下点検口があるか、入れるかを確認しておきましょう。
床下点検口がなかったり、入れなかったりすると、床に穴を開けるなどして点検口を作らなければなりません。
ご自宅の床下点検口を確認しておきましょう。
まとめ

シロアリがいるかも?と少しでも思ったら、シロアリ駆除業者に調査を依頼しましょう。
調査は無料でしてもらえますし、シロアリを熟知した専門業者に相談できれば安心ですよね。
ご紹介した、業者選びのポイントや、調査までの準備も参考にしてみてください。