シロアリ駆除

イエシロアリは危険!ヤマトシロアリとの見分け方や被害を解説

イエシロアリの特徴と駆除方法

日本で住宅に被害を及ぼすシロアリは、「ヤマトシロアリ」、「イエシロアリ」、「アメリカカンザイシロアリ」、「ダイコクシロアリ」の4種が知られています。

このうち最も被害が大きくなりやすいのが「イエシロアリ」です。
行動力、破壊力が高く、世界のシロアリの中でも最も加害が激しいと言われています。

一般的なシロアリ駆除は、生息数の多いヤマトシロアリまたはイエシロアリを対象に行われますが、この2種類のシロアリは、生態が少し異なります。
生態の違いを踏まえ、イエシロアリの対策ではどんな防除をしたらよいのか考えてみたいと思います。

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イエシロアリとヤマトシロアリの違い

イエシロアリとヤマトシロアリの違い

日本全国で発見されるシロアリの8~9割は、イエシロアリまたはヤマトシロアリです。
どちらのシロアリも、数万匹の個体で巣を作り、湿った木材を好んで食べますが、生態が少し異なります。

違いは、下記の5点です。

イエシロアリ ヤマトシロアリ
外見兵アリの頭の形が卵型兵アリの頭の形が四角形
生息地域千葉県以西の温暖な沿岸部北海道の北部を除く日本全国
1集団の個体数2~3万匹50~100万匹
水を運ぶ能力ありなし
巣を作る場所エサ場から離れたところに巣をつくるエサ場に住み着く

イエシロアリとヤマトシロアリのわかりやすい大きな違いは、外見です。
特に、「兵アリ」と呼ばれる、巣を外敵から守る役割を持つアリは、頭の形が違うのでよく注意しましょう。

また、イエシロアリとヤマトシロアリは生息地域が若干違います。
イエシロアリよりヤマトシロアリのほうが広範囲に生息しているため、より被害にあいやすいのはヤマトシロアリといえます。

さらにイエシロアリは1つの巣に住む数が多いほか、水を運ぶ能力があったり、巣から離れた場所でも活動したりなどの特徴を持っています。

家に出たシロアリが、イエシロアリなのかヤマトシロアリなのかを知るためには、まずはその外見を知る必要があります。
そこで、ここからはイエシロアリとヤマトシロアリの見分け方について説明していきます。

イエシロアリとヤマトシロアリの見分け方

家に出たシロアリが、イエシロアリとヤマトシロアリのどちらか、見分ける方法をご紹介します。

シロアリは数万匹の個体で巣を形成しますが、巣の中で役割が分かれていて、その役割ごとに見た目が異なります。

その中の、「兵アリ」と「羽アリ」に注目することで、シロアリの種類を見分けることができます。
見分け方のポイントを下記の表にまとめました。

イエシロアリ ヤマトシロアリ
兵アリ頭部が卵型頭部が四角形
羽アリ体が黄褐色
羽が乳白色または淡黄色
6~7月頃の夕方から夜に発生
体が黒褐色
羽が淡い黒色系
4~5月頃の午前中から日中に発生

上記で示した、兵アリと羽アリそれぞれの見分け方を、以下で詳しく解説します。

下記の見分け方を使っても、イエシロアリとヤマトシロアリのどちらにも当てはまらなさそうな場合は、他の種類のシロアリか、クロアリである可能性があります。
別途下記記事を参考にして見分けるようにしてください。
シロアリの種類を見分ける!種類別の駆除方法を紹介

兵アリで見分ける方法

兵アリで見分ける方法

その中で、巣の防衛の役割をしている「兵アリ」の形で、イエシロアリとヤマトシロアリを見分けることができます。

上の図のように、褐色の頭部の形が異なります。
イエシロアリの頭部は上から見て卵型であるのに対し、イエシロアリの頭部は四角形で、長いです。

兵アリは巣の入り口を歩き回っていて、他の働きアリよりも1まわり大きいという特徴があります。
他の役割を持つシロアリよりも見つけやすいので、シロアリを見つけたら、まずは頭の形でイエシロアリかヤマトシロアリか判別しましょう。

羽アリで見分ける方法

羽アリで見分ける方法

羽アリが発生している場合、羽アリの見た目と、発生時期・時間帯でシロアリの種類を判別できます。

イエシロアリとヤマトシロアリでは、羽アリの色が異なります。
イエシロアリの羽アリは、体が黄褐色で、羽が乳白色または淡黄色です。
ヤマトシロアリの羽アリは、体が黒褐色で、羽が淡い黒色系です。

また、羽アリを発見した時期や、時間帯によっても、見分けることができます。
それぞれの種類の羽アリが発生する時期と時間を下記の表にまとめました。

種類 時期 時間帯
イエシロアリ6~7月頃夕方から夜
ヤマトシロアリ4~5月頃午前中から日中

イエシロアリは、6~7月頃の夕方から夜に、ヤマトシロアリは、4~5月頃の午前中から日中に羽アリが巣から飛び立ちます。
羽アリを発見した時期と時間帯がわかれば、どちらの種類か判別できます。

イエシロアリとヤマトシロアリの生息地域

イエシロアリとヤマトシロアリの生息地域

イエシロアリとヤマトシロアリでは、生息地域に違いがあります。

イエシロアリは、千葉県以西の温暖な沿岸地域を中心に生息しています。
一方、ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全国でみられます。

北日本や中日本の内陸部など、イエシロアリのいない地域であれば、発生したシロアリはヤマトシロアリである可能性が高いです。

ただし、温暖化の影響で、近年はイエシロアリの生息地域が広くなってきています。
そのため、「北日本のシロアリはすべてヤマトシロアリである」と言い切ることはできません。
あくまで目安として覚えておきましょう。

イエシロアリの被害はとても大きい

イエシロアリの被害はとても大きい

上述のように、イエシロアリは被害がとても大きいことで知られています。
被害の大きさの理由は、イエシロアリ特有の生態にあります。

1集団の個体数が多い

シロアリは、多数の個体で、コロニーと呼ばれる1つの巣を形成します。
コロニー内の個体数は、ヤマトシロアリでせいぜい2~3万匹ですが、イエシロアリではなんと100万匹にもなります。
ヤマトシロアリと比べ圧倒的に数が多く、したがって食べるエサの量も多いです。
家屋を標的にされると、食害のスピードが速く、被害も大きくなりやすいのです。

水を運ぶ能力がある

イエシロアリは、水を運ぶ能力があります。
建物の乾燥した木材でも水を運んできて、湿らせながら加害しますので、被害は2階や天井裏など建物全体に及びます。
この点も、水を運ぶ能力のないヤマトシロアリと比べ、被害が大きくなるポイントです。

巣を作る場所

ヤマトシロアリの集団はエサ場を生息場所とするので、エサ場の環境が悪くなれば巣ごと移動します。

これに対し、イエシロアリは大きな巣を構築して定住します。
巣は大きなもので直径1mに達することもあります。
この巨大な巣を拠点にしてイエシロアリは活動するので、エサ場を放棄することはありません。
つまり、家の近くに巣があれば、集中的に食害を受けてしまうことになります。

さらに、イエシロアリの行動範囲は巣から約100m圏内と言われています。
つまり、巣が家のすぐ近くになくても、被害に遭うことがあるのです。

イエシロアリの駆除方法

イエシロアリの駆除方法

上述のように、イエシロアリの被害はとても大きいことがわかりました。
恐ろしいイエシロアリの被害から家を守るため、確実に駆除をしたいですよね。
そこで、イエシロアリの駆除方法で気を付けるべきポイントを解説します。

イエシロアリの駆除で重要なのは、巣をまるごと駆除することです。

下記に引用した文章は、日本環境動物昆虫学会の学会誌に掲載されたものです。

ところがイエシロアリの駆除ではまったく様相が異なる。
イエシロアリの駆除は巣系(巣のネットワーク)の壊滅が目的となる。
(中略)
つまり,集中型のイエシロアリでは投薬の重点があり,その重点をはずした処理では駆除できないが,分散型のヤマトシロアリはあくまで各個に駆除する形でよい。

引用:家屋の現状とシロアリ対策|神谷忠弘 岡崎シロアリ技研

上記の文章では「イエシロアリの駆除は、巣の壊滅が目的となる」と明記されています。

イエシロアリは加害部とは別の場所に巣を作って住んでいると、先ほど述べました。
被害にあっている場所にいるシロアリを駆除したとしても、巣には100万匹ものシロアリがまだ生息しているままなので、全く解決にならないのです。 そのため、イエシロアリを完全に駆除するためには、巣をまるごと駆除することが必須です。

では、どのようにしたら巣をまるごと駆除できるのでしょうか。
具体的な駆除方法としては、下記2通りの方法があります。

薬剤散布法
被害部の薬剤散布だけでなく、巣の場所を特定し、巣の位置に薬剤散布する
ベイト工法
毒餌を設置し、巣に持ち帰らせることで巣にいるシロアリをすべて駆除する

大切な家を守るため、イエシロアリの駆除をするときは、上記の方法で駆除しましょう。

それぞれの工法の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
シロアリ駆除の薬剤散布法って?ベイト工法との違い・自分でする方法をご紹介

まとめ

イエシロアリは、その生態から、被害が大きいシロアリだとわかりました。

シロアリから大切なお家を守るためには、シロアリの種類を正しく見分けて、適切な対策をとることが大切です。
上記でご紹介した、イエシロアリの見分け方、駆除のポイントを参考にして、しっかりと対策しましょう。
自分自身でシロアリ駆除をすることもできますが、確実に巣を壊滅させるためにも、専門のシロアリ駆除業者に依頼することをおすすめします。

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