羽アリが大量発生!これってシロアリ?|羽蟻の発生原因や対処方法も紹介

家の中や周りに羽アリが大量発生したら、気持ちが悪くて怖いですよね。
羽アリの大量発生は、クロアリ(アリ)やシロアリの「街コン」のようなものです。
繁殖の時期にいっせいに飛び立つことで、オスとメスが出会う確率を上げ、新しい巣(コロニー)を作りやすくなります。
このような大量発生、アリやシロアリ以外にも、ユスリカやカゲロウの一種などで見られる現象です。
つまり羽アリの大量発生は、自然の営みの一つなので、異常事態が起こったというわけではありません。
ただし、発生したのが「シロアリ」の羽アリで、家の中にまで現れた場合、家に危険が迫っているサインです。
この記事では、大量発生した羽アリがシロアリかどうか見分ける方法や、羽アリの発生原因について紹介しています。
大量発生した羽アリの正しい対処法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

羽アリがシロアリかどうか見分ける方法

羽アリを見分けるには、翅(はね)の特徴に注目するとわかりやすいです。
シロアリの羽アリは、すべて同じ長さで取れやすい翅をしているのに対し、クロアリの羽アリは、大きさの違う翅を持っています。
大量発生した羽アリの周りに、虫から取れた翅がたくさん落ちている場合、シロアリである可能性が高いです。
また、近づいてよく見れば、胴体や触覚でも見分けることができます。
シロアリは寸胴で触角が短く、クロアリはの胴体はくびれていて、触角は長く「く」の字に曲がっています。
しかし、大量発生した小さい虫をよく見るのは気持ちが悪いですよね。
虫を見るのが苦手な人は、「時期」や「時間帯」で羽アリを見分ける方法もあります。
- 発生した時期で見分ける
- 発生した場所で見分ける
ここからは、ぞれぞれの見分け方について詳しく紹介していきます。
発生した時期で見分ける
羽アリの大量発生は、春から初夏にかけて、特に梅雨の前後が最も多いです。
シロアリの羽アリが大量発生するのは5~6月、クロアリの羽アリは7月ごろまでが多いです。
雨の翌日で、晴れていて風が少ない日は、羽アリが特に大量発生しやすい傾向があります。
また、4月下旬から5月の昼間に大量発生しやすいのは、全国に広く生息する「ヤマトシロアリ」の羽アリです。
5月下旬から6月中の夕方から夜にかけては、被害が大きくなりがちな「イエシロアリ」の羽アリが発生しやすくなります。
しかしシロアリは、巣に生息する個体数が増えれば、真冬以外なら季節に関係なく発する可能性があります。
また、巣の個体数が増えていなければ、気温や湿度などが同じ条件でも羽アリが発生しない場合もあります。
発生した場所で見分ける
羽アリが大量発生している場所が、家の中であればシロアリである可能性が高いです。
一方、家の外の羽アリは、シロアリもクロアリもどちらもいます。
羽アリの種類 | 家の中 | 家の外 |
---|---|---|
シロアリ | 〇 | 〇 |
クロアリ | △ | 〇 |
シロアリは、家の床下や壁の中に住み着いていることが多いので、床や壁の中から湧き出るように発生します。
また、「さっき駆除したのに、同じ場所にまた羽アリがいる」という場合も、シロアリの可能性があります。
家の中で、シロアリの羽アリを見かけやすいのは、暗くて湿った場所が多いです。
- 北側の部屋
- 畳の隙間
- 押し入れの奥
- トイレ
- 風呂場
- 玄関
一方、家の外やベランダ、窓の近くなど、屋外で大量発生している羽アリは、シロアリ・クロアリどちらの可能性もあります。
シロアリもクロアリも、家の近くで大量発生していれば、飛んでくることがあるからです。
シロアリの羽アリが大量発生する原因
シロアリは、コロニー(巣)が大きくなると、別の場所で繁殖してコロニーを分けるために羽アリが発生します。
小さな虫なので、より繁殖の可能性を高めるために、一度に大量に巣から飛び出し、出会いの確率を増やします。
つまり、羽アリが大量発生しているということは、家の中にシロアリが潜んでいて、繁殖するほど数が増えているということです。
シロアリが大繁殖するのは、家の床下の水漏れや換気不足などが原因です。
しかし、そうした原因を取り除いても、住み着いたシロアリを薬剤などで徹底的に駆除しなければ、再発してしまいます。
そのため、家の中から羽アリが大量に沸いている場合は、すぐに駆除業者に連絡することをおすすめします。
また、家の外で羽アリが大量発生していた場合、近所の家や林などにいるシロアリが繁殖しているサインです。
放置すると、家に住み着かれてしまう可能性があるので、殺虫剤などで駆除しておきましょう。
大量発生した羽アリを駆除する対処法
家の中に大量発生した羽アリを簡単に駆除するには、掃除機で吸い取るのがおすすめです。
吸い込まれる力によって羽アリのほとんどは死んでしまうため、そのまま捨てるだけで駆除できます。
万が一生き残った羽アリがいる可能性を考慮し、1日以上放置してから捨てましょう。
掃除機がない場合は、ポリ袋や粘着テープを使用して羽アリを捕獲しておく方法もあります。
死骸の一部(または全部)をサンプルとして取っておくことで、業者に駆除を依頼するときに役立ちます。
羽アリの駆除方法
- 掃除機で吸い取る
- ポリ袋をかぶせる
- 粘着テープを使う
家の中に出た羽アリの対処法として、殺虫剤を使うのはおすすめできません。
殺虫剤が付いた場所から逃げたシロアリが、家の奥へと進んでしまい、被害が広がってしまう可能性があるからです。
必ず、捕まえるなどして駆除するようにしましょう。
羽アリを家に入れない対策方法
外に大量発生した羽アリを放置すると、窓やドアの隙間や換気口などから、家の中に入ってきてしまう可能性があります。
羽アリの侵入を防ぐには、隙間を塞いで、羽アリが寄ってこないようにするのがおすすめです。
- 窓を閉める
- 窓をあけておくと、どうしても羽蟻が侵入しやすいものです。普段からしっかりと窓を閉めておくようにしましょう。また、空気の入れ替えなどを行う場合は網戸を使うなどをして対策をしましょう。
- 網戸の目を細かくする
- 網戸の網目が大きいと、閉めていても羽蟻が入ってくることがあります。そのような場合は、目の細かな網に交換することで、羽蟻の侵入を防ぐことができるでしょう。また、隙間がある場合は、テープなどで隙間を埋めておくと、外部からの侵入を防ぐことができます。
- 光を外に漏らさない
- 羽蟻は、光に向かって飛行する習性があるため、外に光が漏れていると羽蟻が家の中によってきやすいです。空気の交換をしたい場合は、網戸にしたうえでカーテンをしておくだけでも効果が変わってきます。また、遮光性のカーテンを使うようにすると効果的です。
シロアリ駆除業者に依頼したほうがいい場合
次のような場合は、自分で駆除しようとせず、シロアリ駆除業者に相談しましょう。
- 羽蟻が数えきれないほど大量に発生した
- 数日の間に何度も羽蟻を見かけた
- 家の北側や水回りなどで羽蟻を見つけた
家の外であれ中であれ、大量の羽蟻を見つけた場合は、シロアリの被害が広がっている可能性が高いです。
リフォームの必要も出てくるかもしれないので、リフォーム業も行っているシロアリ駆除業者に相談してみましょう。
また、羽蟻の数は少なくても、見かける頻度が高い場合、家の近くにシロアリの巣がある可能性があります。
さらに、暗い場所や湿気の多い場所などは、シロアリが好む環境のため、羽蟻が定着しやすく危険です。
シロアリの被害が広がっているというわけではなくても、専門家に点検・検査をしてもらうことをおすすめします。
シロアリ駆除業者に相談をするときは、ファインドプロがおすすめです。
ファインドプロを使えば、全国のシロアリ駆除業者の中から、お住まいの地域の優良業者を簡単に見つけることができます。
無料で相談することもできるので、ぜひ一度ご連絡ください。
- お住まいの地域のお得な業者を紹介
- 紹介するのは選りすぐりの優良企業
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羽蟻を見つけても落ち着いて対処を
羽蟻は、シロアリが繁殖をして、新たな巣を作るために発生します。
特に住宅内部から発生した場合は、すでにシロアリ被害に遭っている恐れがあるでしょう。
ただし、羽蟻でもクロアリの羽蟻の場合は、ある程度安心することができます。
ここでご紹介した見分け方を参考にして、どちらの羽蟻か確認してみましょう。
もし見分けられない場合は、専門家の業者に確認を依頼することもおすすめです。
万が一、シロアリであった場合は、早急な駆除を依頼するようにしましょう。