シロアリの画像からシロアリの見極めポイントを解説

シロアリを見極める際に参考になるのは、やはり「白蟻の画像」です。
実際にシロアリを見たことがない場合は、そもそも白蟻とはどのような姿をしているのか想像しにくいもの。
そこで、今回はシロアリの画像を参考に、見極めポイントについて解説します。
建物の周囲で見かけたアリや羽アリがシロアリなのか、今回の記事を参考にしながらチェックしてみてください。
※本記事には、シロアリに関する画像が多く掲載されています。
虫が苦手な方は閲覧をお控えいただくよう、お願い申し上げます。
シロアリ画像で特徴をチェック

シロアリを見極めるうえで必要なのは「画像で白蟻の特徴をチェックすること」です。
シロアリの特徴を理解しておくことで、白蟻の早期発見を実現しやすくなります。
建物を長持ちさせるためにも、シロアリに関する知識を深めておくことは重要です。
また、業者にシロアリ駆除を依頼する際にも、白蟻の種類がわかっていれば業者側が動きやすくなります。
そのため、シロアリの特徴は正しく理解しておかなければなりません。
シロアリ画像から見るシロアリ・羽アリの特徴
シロアリの具体的な特徴は以下の通りです。
- 羽先が丸い
- 色が白・ベージュ・薄茶のどれか
- 胴にくびれがない
- 羽の大きさが全てほぼ同じ
- 触角が数珠のようになっている
それぞれの詳細について解説します。
羽先が丸い

羽アリの場合、シロアリと黒アリで判別するのが難しいのですが、羽の形に注目してみると意外にも判別しやすいものです。
黒アリの羽アリをよく見てみると、羽先が鋭く尖っていて、ギザギザとした形をしています。
一方、シロアリは羽先が丸みを帯びています。
羽アリを見かけた際にはぜひ羽の形を観察してみてください。
このポイントだけでもシロアリか黒アリかを絞り込むことができます。
また、シロアリの羽アリは羽が抜けやすく、部屋の隅に落ちていることがあります。
部屋の隅で羽先の丸い羽を見つけたら、シロアリ被害を疑った方が良いかもしれません。
色が白・ベージュ・薄茶のどれか

シロアリは体の色が全体的に明るめ。おもに白色、ベージュ、薄茶色であることが多いものです。
しかし、ヤマトシロアリに関しては全体的に濃い茶色、もしくは黒色であるため注意が必要になります。
実際にヤマトシロアリを黒アリと判断してしまうケースもあり、被害の発見が遅れてしまう例も少なくありません。
体の色が明るいのはイエシロアリであるため、ヤマトシロアリを判別するには別のポイントを観察する必要があります。
胴にくびれがない

一般的な黒アリは胴にくびれがあり、下腹部が大きく膨らんでいるのが特徴です。
一方、シロアリは胴にくびれがなく、全体的に胴が太いという特徴があります。
くびれの有無は、シロアリと黒アリを判別するうえで最も見極めやすいポイント。
上述したような、ヤマトシロアリと黒アリの判別でも活用できるので、ぜひ覚えておいてください。
羽の大きさが全てほぼ同じ

羽アリに関しては、羽の大きさも黒アリとシロアリで異なります。
黒アリの場合は、前方2枚の羽が大きく、後方2枚の羽が小さいのが特徴であるのに対し、シロアリは、前後4枚の羽の大きさが全て同じ。
羽が閉じているときは1枚の羽に見えるほどです。
飛んでいないときは黒アリもシロアリも羽を閉じていることが多いので、それぞれの羽の大きさをチェックするのは難しいものです。
そのため、観察する際は「閉じている羽が1枚に見えるか」をチェックしてみてください。
触角が数珠のようになっている

シロアリ、黒アリを見極めるポイントとして「触角」も挙げられます。
黒アリは細長い触角が「く」の字に伸びているのが特徴です。
対してシロアリは触角が数珠つなぎになったような形をしています。
球体がいくつもつなぎ合わさったような形をしていてまっすぐに伸びているため、「真珠のネックレス」に似ているのが特徴です。
シロアリ被害の画像からシロアリを見極める
直接シロアリを見つけなくとも、被害の兆候を見つけることは可能です。
シロアリ被害にあっている場合、床がきしんだり、羽アリの羽が落ちていたりといくつか目印となるものがあります。
下記では、家の中でシロアリ被害を見分けるポイントに関して、画像を使って説明していますので、気になる方はご確認ください。
シロアリ被害を見分けるポイントを写真で解説
シロアリを見極められない場合
シロアリの画像をチェックしても「白蟻かどうか分からない」という方は多いと思います。
そもそもシロアリも黒アリも非常に小さく、近くでじっくり観察しなければ特徴を比較するのも難しいからです。
そのうえ、虫が苦手な方であればシロアリを観察することはより困難といえるでしょう。
そういった場合は以下の対応を検討してみてください。
- 業者に点検を依頼
- ベイト剤を設置して様子をみる
それぞれの詳細について解説します。
シロアリ駆除業者に自宅の調査を依頼
最も安心な対応といえるのが「業者へ点検の依頼」です。
普段、シロアリに見慣れていない素人とは異なり、業者は白蟻の姿形をしっかりと理解しています。
そのため、シロアリの画像と見比べなくても一目見れば「これは白蟻だ」とわかりますし、
さらにシロアリの種類まで判別できることがほとんど。
業者によっては、シロアリを見かけた数で建物がどれくらい被害を受けているかもある程度予測できます。
自分で判断するのが心配な場合は、シロアリ駆除業者への依頼が安心です。
ちなみに、シロアリ業者に依頼する場合の点検費用は1万円ほど。
駆除や予防施工と比較すると安価であるため、建物の現状を把握するためにも、一度は業者に依頼してみることをおすすめします。
また、予算の準備が可能であれば、シロアリ予防を実施することも検討してみてください。
点検時点でシロアリ被害がなく、見かけたアリが黒ありであったとしても、今後白蟻被害を受けないとは限りません。
シロアリ対策は「予防」が肝心です。
建物を長持ちさせるためにも「被害を受けてから駆除」ではなく、「被害を受ける前に予防」を意識してはいかがでしょうか。
シロアリ駆除を自分でやってみる
「業者に依頼するのは面倒」「お金はかけたくない」という方は、ベイト剤の使用を検討してみましょう。
ベイト剤とは、シロアリにとっての毒餌のことで、おもに駆除を目的に使用されます。
ベイト剤は有効成分が「脱皮阻害剤」であるため、脱皮を必要としない哺乳類には作用しないのが特徴です。
そのため、小さな子どもがいる家庭や、犬・猫などのペットを飼っている家でも安心して使用できます。
ベイト剤は、駆除だけではなく、見かけたアリがシロアリかどうか判別したい場合にも効果的です。
仮にシロアリであれば、ベイト剤が白蟻によって捕食されて量が減っていくもの。
もしくは、シロアリがケース内にとどまっていることもあります。
いずれにせよ白蟻が周辺にいることがわかるという仕組みです。
「シロアリか黒アリかわからない…」という場合は、ベイト剤の設置を検討してみてください。
費用は6個入りで2,000円程度。
業者に点検依頼するよりも安価であるため、入手しやすいことでしょう。
また、ベイト剤の設置は業者に依頼することも可能です。
費用が発生してしまいますが、適切な場所に設置してもらえるため、より正確にシロアリの様子を観察することができます。
予算と相談しながら検討することをおすすめします。
シロアリの画像を参考にしながら見極めよう
今回はシロアリの画像をもとにして、白蟻を見極める方法について解説しました。
シロアリを正しく判別するには、白蟻の画像を参考にすることがおすすめです。
実物を見たことがない場合は、シロアリか否かを判断するのは難しいのが現状。
参考となる画像をよく観察し、疑いのあるアリと比較してみることが大切です。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、慎重にシロアリを見極めてください。