シロアリ駆除

シロアリ駆除に使うヒ素って?ヒ素の効果と安全性について

シロアリ駆除に使用されていたヒ素の画像

シロアリ駆除に使用する薬剤として、「ヒ素」というものがあります。
「ヒ素」は、どれほどの駆除効果があるのでしょうか?

高い効果があるのであれば、使ってみたいと思いますよね。
ただ、「ヒ素」というと人体に悪影響を及ぼすイメージをもっている方も少なくないでしょう。

今回は、それぞれの疑問に対する情報や、シロアリ業者の対策による保証期間が短くなった原因などについて、詳しくご紹介します。

ヒ素のシロアリ駆除効果とは

かつてシロアリ駆除の画期的な薬剤には、ヒ素などが含まれていました。
ヒ素の効果は強力でに関していえば、耳かき1杯分を床下に散布するだけで、その後のシロアリ駆除が必要ないとまで言われています。

そのため、以前はヒ素を含んだ駆除剤が、シロアリ駆除業界の90%以上の圧倒的なシェアを誇っていました。
どこの業者に依頼をしてもヒ素を使用した薬剤が使われていたのです。

しかし、1986年にヒ素は輸入や製造、そして使用が全面的に禁止されるようになりました。
その後、有機リン系殺虫剤やなどを経て、現在使用されている薬剤へと変遷していったのです。
現在の薬剤は、当時のヒ素を用いた薬剤などに比べると、薬剤効果は非常に弱いものとなっています。

強い薬剤から弱い薬剤に変わっていった理由は、強すぎる薬剤が、シロアリだけではなく人体にも大きな悪影響を与えてしまうからです。
そのため、ヒ素の輸入や製造、そして使用が禁止されるようになりました。

人体にも影響を与えるヒ素の毒

シロアリ駆除剤として使用されるヒ素の毒

ヒ素とは金属元素であり、非常に強い毒性があるのが特徴です。
そのため、人体の中に入るとさまざまな中毒症状を引き起こします。 実際にヒ素による中毒事件や死亡事件などが発生しており、記憶に残っているという方も多いでしょう。

ヒ素中毒には、以下の2パターンが存在します。

急性中毒
中枢神経系の毒によって死亡する恐れがあります。
慢性中毒
疲労や倦怠感、そして徐々に胃腸や皮膚などの障害が引き起こされます。

その他にも、ヒ素中毒では、知覚異常や運動麻痺等が引き起こされるとされているのです。

このように、ヒ素には人体に対して非常に強い毒性をもっており、少量であっても危険であるとされています。
いくら、シロアリに対して非常に有効な薬品であったとしても、家に住んでいる人の命を危険にさらしてしまっては、意味がありません。 そのため、シロアリ駆除剤にヒ素は使用されなくなったのです。

ヒ素を使った駆除はもう古い?安全な駆除とは

上述したように、日本のシロアリ駆除業界においては、何十年も前にヒ素をシロアリ対策として使うのを中止しました。

現在では、ヒ素の毒性による健康被害を起こさないように、安全面を考慮したシロアリ駆除剤の開発を行われています。
有機リン系に関しても、ヒ素の代わりとして使われたのですが、安全性やシックハウス症候群などの問題により使用が中止されました。

現代における主な薬剤としては、大きく以下の5つの種類の成分が使用されています。

  • ネオニコチノイド系
  • ピレスロイド系
  • フェニルピロール系
  • フェニルピラゾール系
  • カーバメート系

もちろん、この中にも人体や動物に害を与えるものもあります。
それでも、ヒ素などに比べると毒素は弱いものであり、毒素に対する対策として、マイクロカプセル化などが行われているのです。

一般に販売されているシロアリ駆除剤は、現在では安全性を最優先したものとなっています。
毒性が弱くなった分、効果も下がっていますが、それでも胎児や子供に影響がないとは言い切れません。
使用する際には細心の注意を払い、どのような薬剤が含まれているか確認してください。

シロアリ駆除業者の安全性と駆除効果

シロアリ駆除業者の安全性と駆除効果

ヒ素を使用しなくなったとはいえ、シロアリ駆除業者が行う作業の安全性は気になるところです。
以下で、シロアリ駆除業者の安全性と、駆除の効果について説明します。

シロアリ駆除業者の安全性

専門のシロアリ業者が使用するシロアリ駆除剤についても、市販品同様に安全性を考慮したものが使われるようになっています。
ヒ素を使用しなくなった、現在のシロアリ駆除では、命の危険が伴うことはほとんどありません。

しかし、免疫力の低い小さな子供や妊娠中の女性、ペットがいる場合は注意が必要です。
駆除現場には近づかないか、さらに危険度の低い薬剤を使用することをおススメします。

子供や胎児、ペットへの影響に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリ駆除の薬剤は子供や胎児にも安全?アレルギーなどの健康への影響は?
シロアリ駆除は人やペットの健康に影響がある?

現在のシロアリ駆除剤の効果

強力な駆除剤を使用しなくなったことで、効果が継続する期間が短くなっているのは事実です。
かつては1度でもシロアリ駆除をしておけば、2度と対策を取らなくてもいいほどでしたが、現在では再施工を行う必要があります。

シロアリ駆除を行った場合、薬剤散布処理をした瞬間から、ゆっくりとシロアリ防除効果が弱まっていきます。
いきなり効果が失われてしまうことはありませんが、現在使われている業務用の薬剤は、おもに5年程度で薬剤効果が失われてしまいます。

そのため、定期的な再施工が必要です。
駆除剤の効果期間に関しては、以下の記事にも記載しているので、参考にしてみてください。
シロアリ駆除剤の効果が続く期間はどれくらい?

シロアリの保証期限が5年に!定期的な点検・予防が必要

ヒ素などの強力な駆除剤が使われていた当時は、シロアリ駆除業者による保証期限は、10年などの長期保証をうたっていることが多かったのです。

しかし、前述したように、現在使用されているシロアリ駆除の薬剤効果は、5年程度でなくなってしまいます。
そのため、シロアリ業者としても、10年という長期保証を打ち立てることができなくなっているのです。

薬剤の有効期限とあわせて、保証期限も5年へと変わってしまっています。
そのため、シロアリから大事な家を守るためには、定期的な点検や、予防が必要です。
多くのシロアリ業者では、5年間の保証に加えて、1年ごとの定期的な点検サービスを無料で行っています。

その中で、万が一シロアリが発生していた場合は、保証により無料で対応してくれます。
頻繁に確認をすることで、被害を最小限に抑えることができるのです。
また、保証期限が過ぎるころに、薬剤散布の提案を行い、定期的な予防を推進しています。

シロアリ駆除の保証に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
シロアリ駆除・予防の保証について知っておくべきポイント

まとめ

かつてシロアリ駆除剤の定番といえばヒ素であり、非常に高い防除効果を誇っていました。
しかし、効果が高すぎることから人体にも高い有毒性をもっており、国内での製造、そして使用が禁止されるようになりました。

現代においては、人体への安全性を最大限に考慮された薬剤が使用されており、そのかわり駆除効果が弱まっています。
家を適切にシロアリから守るためにも、5年保証や定期的な点検・予防を活用していく必要があるでしょう。

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