鳩撃退の効果的な方法と追い出しグッズ!注意点も合わせて紹介

「最近、鳩がベランダにやってくるようになった」
「追い払っても、近くに鳩の気配がある・・・」
「巣を作られたり、卵を産まれたりする前にどうにかしたい・・・」
このようなことで、お悩みではないでしょうか?
鳩は強い帰巣本能があるため、一度住みつかれると追い出すのが難しい生き物です。
いらなくなったCDをぶら下げたり、音が出るものや永久磁石を置くといった対策は一時的な効果しかえられません。
そのため、一度は追い出しに成功しても戻ってくるなど、しつこい鳩に悩まされる方が多くいます。
この記事では、自分で鳩の撃退ができるように以下の内容を解説していきます。
- 鳩を撃退する方法
- 鳩の嫌がるおすすめ撃退グッズ
- 鳩を撃退するときの注意点
結論から言うと、鳩を撃退するには「鳩の嫌がる環境」にすることが大切です。
鳩の撃退方法で悩まれている方はぜひ最後までご覧ください。

鳩を撃退する方法
鳩を撃退するには「鳩の嫌がる環境にする」ことが大切です。
具体的な撃退方法は、あなたの家の鳩の状況によって変わります。
- ベランダに鳩だけがいる場合
- 卵やヒナがいる場合
それでは、状況ごとに説明していきます。
ベランダに鳩だけがいる場合
まずは基本的な鳩対策を行いましょう。
具体的には下記の2つを徹底することで、鳩にとって嫌な環境になります。
キホンの鳩対策
- ベランダにある余計なものは片づける
- 鳩の巣材になりそうなものやフンなどは常に清掃する
この基本ができていないと、一度追い出してもまた戻ってくるため注意しておきましょう。
また、ベランダを清潔にしておくことでネズミやゴキブリといった他の害虫・害獣の予防ができます。
具体的な鳩の撃退方法は下記の3つの方法が一般的、かつ効果が高いです。
鳩だけがいる場合の撃退方法
- ワイヤー・テグス・剣山を使い撃退する
- 鳩がやって来るなど鳩被害の初期段階に効果的。
- 忌避剤を散布して撃退する
- 鳩が頻繁にやって来る場合や、よくベランダに停まっている場合などに効果的。
- 鳩除けネットを使って撃退する
- 物理的に鳩の侵入を防ぐ。巣ができている、住みついている場合などの最終手段。
鳩の撃退グッズは大きく分けると「物で飛来を防ぐ」方法と「匂いで侵入を防ぐ」方法の2種類があります。
「物で飛来を防ぐ」方法
物で飛来を防ぐ方法には、簡単で手軽な「ワイヤー」「テグス」「剣山」と、設置は難しいものの防鳥効果が高い「鳩ネット」とがあります。
どちらを選ぶかは「鳩の巣ができているかどうか」で、判断しましょう。
初期段階には、ワイヤー・テグス・剣山を使った撃退方法で素早く対処してしまうのも効果的です。
巣がある、住みついてるなどしつこい鳩には「鳩ネット」が一番の撃退方法です。
「匂いで侵入を防ぐ」方法
匂いで侵入を防ぐ方法では「忌避剤」と呼ばれる鳩が嫌がる匂いのついた薬品を使用します。
近寄ってきた鳩がこの匂いを嗅ぎ、嫌がってだんだんと近づかなくなっていく、というものです。
忌避剤にはジェルタイプ、スプレータイプとがありますが、匂いが強く効果が長持ちするジェルタイプがオススメです。
また忌避剤には化学薬品と天然成分を利用したものとがあります。 使用する場所や、子どもの有無などあなたの生活環境によって選びましょう。
製品としては以下のようなものがあります。
- ビーコン「ハト忌避剤固形」
- イカリ消毒「スーパーハトジェット 害鳥忌避スプレー」
- 浩生「はとにげ~る」
- エビオス「ハートジェル」
自分で作れるものとしては「お酢」「塩素系漂白剤」「バラの香りスプレー」があります。
ただし、自分で作れる忌避剤は、ベランダにCDを吊るしたり、磁石を置くなどの対処と同じく、効果が一時的なことが多いです。
効果がないと感じた場合は、市販されている鳩用の忌避剤を使用しましょう。
ここまで鳩の撃退方法について解説してきました。
まずは「ベランダの清掃」、それから鳩が嫌がる「忌避剤」を使用し、追い払えなかった場合は「防鳥ネット」を使用しましょう。
防鳥ネットを設置するときは次のポイントを押さえるのが大切です。
- ベランダのサイズにあったネットを使用し、壁とネットの間に隙間を作らないこと
- ネットをたゆませず、びしっと張ること
- 外れないように固定すること
ネットは唯一「物理的に鳩の侵入を防ぐ」グッズです。
防鳥効果がしっかり出るように、適切な方法で設置しましょう。
なお、家の二階など、高所での作業に危険を感じた場合は、無理せず駆除業者にお願いするのもおすすめです。
鳩の追い出しから清掃、鳩の対策まで、安心して鳩の撃退を任せることができます。
卵やヒナがある場合
ベランダに鳩の卵があったり、ヒナがいたりした場合は特別な対応が必要です。
「鳩を撃退するときの3つの注意点」の章でも解説しますが、鳩は「鳥獣保護法」で守らている生物のため、その卵やヒナを傷つけてはいけません。
そのため、鳩のヒナや卵を撤去するときは、自治体に申請して捕獲の許可をもらう必要があります。
具体的な流れは下記のようになります。
- お住まいの自治体に「捕獲許可証」を申請し、許可をもらう
- 鳩を追い払い、ひなや卵・巣を撤去する
- ベランダの掃除、片付けをする
- 防鳥ネットを設置する
「捕獲許可」が下りるまでは通常2週間から1ヶ月程度かかります。
お住まいの自治体ごとに申請先が異なるため、まずは市役所などのホームページを確認しましょう。
また、卵やヒナがいる状態は、鳩があなたの家を安全な場所だと判断した証拠です。
そのため、追い出した後は「鳩ネット」を使用して物理的に侵入を防ぐ必要があります。
帰巣本能が強くても、物理的に侵入できなければ鳩は次第に諦めていくので、鳩ネットの設置は大切です。
なお、鳩の卵やひながいる場合の対処法は、下記の記事で詳しく説明しています。
「撃退したいけれど申請に手間や時間をかけたくない」といった場合は、プロの駆除業者に依頼することも検討しましょう。
鳩が嫌がる効果的な鳩撃退グッズ5選
この章では厳選した鳩撃退グッズを紹介します。
なお、撃退グッズは正しく使わないと効果が損なわれることが多いため、特徴と注意点も合わせて説明します。
- 剣山
- 忌避剤(ハートジェル)
- 忌避剤(スプレー)
- 忌避剤(鳩にげ~る)
- 鳩除けネット
それでは、ひとつずつ説明していきます。
剣山

忌避剤:ハートジェル

「ハートジェル」は鳩が来そうな場所に塗る忌避剤(匂いで追い払うグッズ)です。
匂いが持続しやすいジェルタイプなので、スプレータイプより効果があります。
ベランダの手すりなど、鳩の止まる場所に塗っておけば1年間効果があり、ジェルは開封後3年間使うことができます。
ハートジェルの中身は、唐辛子から抽出した「カプサイシン」、ミントから抽出した「メントール」です。
どちらも天然の成分なので、子どもがいる家庭でも安心して使える魅力があります。
ハートジェルは下記の「コーキングガン」に設置して使用します。
ジェル単体だけでは使用できませんので購入する場合は気をつけましょう。

なお、ジェルはべたべたしたもののため、塗る前に「養生テープ」を貼っておくと片付けがラクになるのでおすすめです。
ベランダの手すりに使用する際は、洗濯物が風に揺れてジェルを塗った箇所に届いたりしないか確認しておきましょう。
忌避剤:スプレー

忌避剤:はとにげ〜る

剣山の設置や、ジェルの忌避剤を塗るのが大変、という方にはスプレーや設置型の忌避剤もオススメです。
ベランダの手すりに使用する際は、洗濯物が風に揺れてジェルを塗った箇所に届いたりしないか確認しておくと安心です。
「はとにげ~る」は、ベランダや室外機に15センチ間隔で置くことで、鳩が寄り付かなくなる忌避剤です。
効果は半年~1年ほど持続します。
「はとにげ~る」はまずい味と、鳩が嫌いな植物性の匂いとべたべたする触感で鳩が嫌がる環境を作ります。
味覚でも触覚でも嗅覚でも不愉快にさせ、鳩が嫌な場所だと学習するのでベランダに来なくなるのです。
より効果を高めるためにも設置の際は、鳩のフンを取り除き清掃します。
鳩が安心するフンの匂いをなくし、嫌がる「はとにげ~る」を設置するのがポイントです。
ハト除けネット

ハト対策の最終手段として使用するのが「ハト除けネット」です。
ベランダ全体をネットで覆ってしまい、鳩が入る余地を完全になくしてしまいます。
景観は損ねてしまいますが、物理的に鳩の侵入を防ぎます。
どうしても鳩を防ぎきれなかった場合の最終手段や、多少見映えが良くなくても確実に解決したい場合に使用しましょう。
鳩を撃退するときの3つの注意点
ここからは鳩を撃退するときの注意点を説明します。
鳩の撃退に失敗しないためにも、今から説明する3つをしっかり確認しておくのが大切です。
- 注意点1.鳥獣保護法に違反すると罰金になる場合もある
- 注意点2.マスクや手袋をしないと病気になる場合もある
- 注意点3.作業後は羽やフンを残さないよう掃除する
ひとつずつ説明していきます。
注意点1.鳥獣保護法に違反すると罰金になる場合もある
平和の象徴でもある一方で、害鳥とされることもある鳩ですが、無許可で駆除・捕獲することは法律で禁じられています。
なぜなら、鳩は「鳥獣保護法」という法律で守られているからです。
具体的にやってはいけないNG行動は以下の2つです。
- 鳩を殺傷する
- 鳩の卵やヒナにふれる
違反してしまうと「1年以下の懲役、または100万円以下の罰金」が科される場合があります。
「鳩のひどい被害で悩まされているのに…」と思う気持ちはとてもわかりますが、法律で決まっている以上は仕方がありません。
鳩を撃退するときは「鳥獣保護法」にそって行いましょう。
紹介した撃退方法や撃退グッズを使用すれば、鳩を傷つけずに退治できます。
注意点2.マスクや手袋をしないと病気になる場合もある
鳩を撃退するときや鳩がいた場所を掃除すときは、必ず「マスク」と「手袋」を着用しましょう。
なぜなら、鳩のフンには様々な病原菌がついているからです。
また、鳩の身体にもダニ・ノミがついていたり、羽毛を吸い込むとアレルギーや喘息の原因にもなります。
しっかりとした防備で掃除をすることが大切です。
もし鳩のフンを素手で触ってしまった場合は、速やかに石けんで洗いましょう。
除菌ができるアルコールジェルやウェットシートで拭き取ればなお安心です。
注意点3.作業後は羽やフンを残さないよう掃除する
鳩の撃退後は、鳩の羽やフンを残さないように掃除する必要があります。
なぜなら、鳩は自分のフンの匂いがすると、その場所が安全だと判断して戻ってくるからです。
フンや巣材はすみやかに除去し、キッチンハイターを含ませた雑巾で吹き上げれば匂いもなく清潔になります。
鳩が嫌がる環境にするためにも、鳩が安心するような羽やフンの痕跡は残さず清潔にしましょう。
手に負えない場合は鳩駆除業者に依頼するのがおすすめ
自分で鳩対策を行っても手に負えない場合は、鳩駆除業者に依頼しましょう。
業者はプロの目線で家を見ていくので、私たちが気づかないような原因を特定したり、見つけにくい被害を発見することができます。
たとえば鳩ネットを張っても、侵入口となる隙間が残っていた場合、追い出した鳩が戻ってきてしまうこともあります。
二階など高い場所のベランダで、鳩ネットをしっかり張ることは簡単ではありません。
より確実に対策を行いたい場合はプロの業者に依頼するのがオススメです。
まとめ
それでは「鳩の撃退方法」についてポイントをおさらいしましょう。
ベランダにやって来る鳩を撃退する方法
- 卵やヒナがいない場合は、撃退グッズを使用する
- 撃退グッズが効かない場合は、最終手段として防鳥ネットを設置する
卵やヒナがいる場合の鳩を撃退する方法
- 鳩は鳥獣保護法で守られているため、まずは自治体に「捕獲許可証」を申請して許可をもらう
- 鳩を追い払い、ひなや卵・巣を撤去する
- ベランダの掃除、片付けをする
- 防鳥ネットを設置する
鳩を撃退した後の対策
- 鳩に巣を作らせないためには「鳩を停まらせない」「鳩を侵入させない」ことが大切
- 鳩の対策は自分でも行えるが、帰巣本能が高いためプロの鳩駆除業者に依頼するのがおすすめ
説明してきたとおり、鳩は帰巣本能が高く、一度安全な場所だと思うと住みついてしまいます。
そのため鳩が近くにいる気配を感じたら、鳩を追い出して対策を行うことが大切です。
しつこい鳩被害を解決するためにも、ぜひ今回の記事を参考にしながら適した撃退を行いましょう。
- お住まいの地域のお得な業者を紹介
- 紹介するのは選りすぐりの優良企業
- 無料で鳩駆除・鳩対策の相談ができる