鳩の巣を対策したい!ベランダに巣を作られてしまったときの対処法

ベランダにハトが巣を作ってしまった時、どうすればいいか悩みますよね。
中には、卵まで産まれてしまってお手上げ状態の方もいると思います。
性質上、鳩は一度巣を作ってしまうと、一回追い出ししても再度戻ってきてしまいます。
とはいえ、巣をそのまま放置してしまうと、糞害に遭ったり、卵を産まれたりと被害は拡大する一方です。
今回の記事では、鳩の巣を作られてしまったときの対策と合わせて、下記の内容について解説していきます。
- 鳩に巣を作られてしまったときの対処法
- 鳩の卵を見つけたときの対処法
- 鳩が巣を作る生態
本記事を参考にしつつ、適切な方法でハトの巣を除去・駆除するようにしてください。

鳩の巣は勝手に駆除してはいけない
鳩は「鳥獣保護管理法」という法律で守られている動物です。
そのため、いくら巣を作られたからといって、勝手に駆除をすることはできません。
この法律に違反して、許可なく自分で駆除してしまうと、最悪の場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられてしまいます。
鳥獣保護管理法の概要について
鳥獣保護管理法においては、鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施、猟具の使用に係る危険の予防により、生物多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを目的として、鳥獣の捕獲等の規制、鳥獣捕獲等事業の認定、狩猟制度等に関する事項を規定されています。
鳥獣保護管理法の罰則について
第八十三条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一 第八条の規定に違反して狩猟鳥獣以外の鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等をした者(許可不要者を除く。)
二 狩猟可能区域以外の区域において、又は狩猟期間(第十一条第二項の規定により限定されている場合はその期間とし、第十四条第二項の規定により延長されている場合はその期間とする。)外の期間に狩猟鳥獣の捕獲等をした者(第九条第一項の許可を受けた者及び第十三条第一項の規定により捕獲等をした者を除く。)
二の二 第十四条第一項の規定により指定された区域においてその区域に係る第二種特定鳥獣以外の狩猟鳥獣の捕獲等をし、又は同条第二項の規定により延長された期間においてその延長の期間に係る第二種特定鳥獣以外の狩猟鳥獣の捕獲等をした者(第九条第一項の許可を受けた者及び第十三条第一項の規定により捕獲等をした者を除く。)
三 第十条第一項、第二十五条第六項、第三十七条第十項又は第三十八条の二第十項の規定による命令に違反した者
また罰則の条項に関しては、その他複数の項目に分かれているので、気になる方は上記引用元をご確認ください。
ハトの巣を作られてしまったときの対処法
ハトに巣を作られてしまった場合、取れる対策は下記の2パターンになります。
- 自分でハトの巣を除去する
- 業者に依頼してハトの巣を駆除する
まず真っ先にできないか考えるのが、自分でハトの巣を駆除する方法ですよね。
自分でハト巣を除去するか業者に依頼するかは、まず「鳩の巣に卵やハトがいないかどうか」を確認する必要があります。
巣の被害状況 | 対策 |
---|---|
巣に卵がある | 業者に依頼する 役所の許可を得て、自分で除去する |
巣に卵はないが、鳩が戻ってくる | 自分で巣の除去が可能 再発の可能性が高いため業者に依頼する |
巣に卵もハトもいない | 自分で巣の除去が可能 |
巣の被害状況に合わせた対応を下記に沿って行ってください。
自分でハトの巣だけを除去する方法
巣に卵もなく、鳩が戻ってくる気配がない場合、自分で巣を除去することが可能です。
ハトを傷つける心配もないため、「鳥獣保護管理法」に違反する心配もありません。
自力で巣を撤去する場合、鳩経由で巣に付着した菌やダニなどを吸い込まないように注意しましょう。
巣を除去するために準備するもの
- マスク
- 手袋
- 消毒液
- ゴミ袋
- ゴーグル
巣を自分で除去する手順
- 1. 巣に消毒液を散布させて湿らせる
- ハトの巣には菌やウィルスが大量に付着しているため、湿らせることで空気中に広がることを防ぎます。
その時、マスクとゴーグルも着用するようにしましょう。消毒液の代用としてぬるま湯でも構いません。 - 2. 巣をゴミ袋に入れてしっかりと封をする
- 手袋を着用したうえで行うようにしてください。捨てるときは、ごみ袋を2重にしておくと安心です。
- 3. 巣があった場所を水で洗い流し、消毒する
- この時、新聞紙などを使って、汚れをこすり洗いすると良いです。その後は消毒液を使って除菌するようにしてください。
巣を取る際は、菌が空気中に待ってしまうのを防ぐためにも、箒や掃除器を使うのは避けたほうが良いです。
また、巣を除去した後は、再発防止のためにもハト対策を取るのがベストです。
一度巣を作られたということは、鳩にとって住みやすい場所である事に違いはありません。
同じハトが戻ってきたり、別の鳩が新たに巣を作ったりするのを防ぐためにも対策が必要です。
「ベランダに鳩の巣を作られないようにする対策方法」にて、詳しく説明しているので合わせて参考にしてください。
自分でハトの巣と卵を除去する方法
自分で巣だけでなく卵も除去するためには、役所への申請が必要です。
役所に必要書類を提出し、許可が下りれば駆除することが可能です。
申請先 | 都道府県もしくは市区町村 ※自治体によって異なります |
---|---|
申請内容の一例 | 害獣の種類 捕獲場所 捕獲方法 被害状況 |
許可までの期間 | 約2週間 |
その他義務 | 駆除時には許可証を携帯 捕獲後の報告 |
申請したからといってすぐに駆除できるわけではありません。
再三にはなりますが、許可が下りてから駆除しないと、罰則を科せられる場合があるので、注意してください。
許可後の流れは、上述した「自分でハトの巣を除去する方法」と同じになります。
卵に関しては自治体によって対応が異なるため、申請時に確認するようにしてください。
自分でハトの巣と卵を除去する方法
巣だけがある場合を除き、基本的には業者に駆除を依頼するのが良いです。
許可証の申請だけでも2週間以上かかり、その後も自分で駆除する労力や、再発防止の施工をすることを考えると業者に依頼するのが一番楽で確実です。
また、自分で申請する場合は2週間近くかかるものの、既に有害鳥獣の捕獲・駆除許可を持っている業者であれば最短で当日にでも対応してもらえます。
あわせて、専門業者であれば、再発防止対策もしっかり行ってくれるため、駆除後も安心です。
ハトは駆除後の再発防止対策が大変な生物のため、直ぐに駆除したい方や、自分でやる事に不安が残る方は、業者に依頼するようにしましょう。
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すでにハトが卵を産んでしまったときの対処法

既にハトが卵を産んでしまった場合、取れる対策は下記の3点です。
- 孵化して巣立つまで待つ
- 自治体に捕獲許可証を申請して自分で撤去する
- プロの駆除業者に依頼する
自分で駆除したり、業者に依頼したりするほかに、「巣立つまで見守る」という選択肢もあります。
巣立った後であれば、許可なく除去することができるため、「自分でハトの巣だけを除去する方法」で紹介した内容をもとに駆除が可能です。
ハトが卵を産んだ際の対策については、「鳩の卵をベランダで見つけたらどうすればいい?対処法と対策を解説」で詳しく紹介しているので、併せて参考にしてください。
ベランダに鳩の巣を作られないようにする対策方法
ハトに巣を作らせないようにするためには、鳩が嫌がる環境を作る必要があります。
- 鳩を寄せ付けないようにする
- 鳩に侵入されないようにする
基本的には上記2点のどちらかを軸に対策することになります。
ハトを寄せ付けない対策方法
ハトを寄せ付けない方法として、「忌避剤の散布」と「剣山の設置」が挙げられます。
鳩が嫌がるものを設置するか、嫌がるニオイを発するかで、寄せ付けないようにします。
おすすめの忌避剤と対策方法

鳩の侵入箇所となりそうな場所に忌避剤を散布してください。
景観を損ねることなく、簡単に対策することが可能です。
ただ、忌避剤は雨に弱く、持続性も高くはないため、継続的な散布が必要になります。
また、初期被害時には効果が高いものの、すでに住み着き始めたハトには効果が薄いため注意してください。
おすすめの剣山と対策方法

剣山は、設置が簡単かつ、100均でも手に入れることができます。
また忌避剤のデメリットである、持続性にも問題が無いため、一度設置してしまえば、追加の手間はかかりません。
しかし、忌避剤などに比べると景観が悪くなるのと、忌避剤同様、初期被害にしか効果がないこともデメリットとしてあります。
ハトに侵入されない対策方法
ハトに侵入されない方法として、「鳩除けネット」の設置が挙げられます。
ネットを使って侵入口を防ぎます。
おすすめの忌避剤と対策方法

すき間ができないようにネットを設置します。
家の構造上、隙間ができてしまう場合は、その個所に剣山を置くか、忌避剤を散布しておくことで効果は高まります。
ネットなので、完全防御にはなりますが、どうしても景観が悪くなるため、被害状況に合わせて設置することをおススメします。
それぞれのメリット・デメリットについては「ハトを寄せ付けない方法」にて、詳しく説明しているので合わせて参考にしてください。
まとめ
ハトは勝手に駆除することができません。
そのため、巣に卵がある場合や、鳩が戻ってきている場合、業者に依頼することが得策です。
どうしても自分で駆除をしたいという場合や、巣だけの除去であれば、今回紹介した下記ポイントに沿って対応してみてください。
- 事前に役所に申請を出す
- 除去する時は、マスクなどをつけて安全に行う
- 消毒液も使用して除菌まで行う
- 巣の除去後は、再発防止の施工もセットで行う
一度巣を除去しても、鳩の帰巣本能から、再度被害に遭うケースも珍しくありません。
再発防止まで含めて対策を講じるようにしてください。
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