渋谷でネズミが大量発生?飲食店が今すぐにできる駆除・対策の方法

飲食店で発生するネズミは営業停止のリスクを伴う深刻な問題です。
そのため、渋谷の飲食店の中には、ネズミ被害に悩まされている方もいるのではないでしょうか。
渋谷はとくにネズミが多いと言われている場所のため、注意が必要です。
飲食店やコンビニにはネズミの餌となるものがたくさんあるので、すぐに対策をしないとあっという間に被害は拡大します。
この記事では、渋谷の飲食店やコンビニスタッフができるネズミ対策についてまとめました。
渋谷でネズミに困っている方は、ぜひ参考にしてください。

渋谷のネズミ問題がネットで炎上

2019年8月にコンビニの店内でネズミが走る動画がインターネット上で拡散されて、営業停止に追い込まれる騒動がありました。
コンビニの運営会社は謝罪とともに商品の撤去やネズミ駆除、店内消毒などの対応に追われました。
その少し前にはアパレルショップでもネズミ目撃情報がネットで拡散されて炎上しています。
店は従業員からネズミが現れた報告を受けてすぐに専門業者に依頼し、駆除作業が行われましたが、ネット上には今でも多くの目撃動画が残ったままです。
飲食店やコンビニ限らず、お店をやっていくうえで衛生面の管理は大切なポイントです。
渋谷でお店を出している場合は、力を入れてネズミの予防・駆除を行いましょう。
渋谷でネズミ目撃情報が増えている理由
渋谷でネズミの目撃情報が増えている理由として考えられるのは、次の2つです。
- 渋谷駅周辺の再開発
- SNSの影響力
渋谷には飲食店やファーストフード店が多くあり、エサになる生ごみが豊富にあります。
また、老朽化した建物も多く、ネズミが好む環境も多くあります。
しかし、目撃情報が増えるのは単にネズミが増えたからではありません。
それぞれ説明していきます。
渋谷駅周辺の再開発
再開発工事などで巣が壊された際、ネズミは街に出たり、一般住宅など他の場所へ移動したりします。
現にネットで騒がれた2019年当時の渋谷駅周辺では、大規模な再開発工事が行われており、工事などで移動したネズミが街で目撃されたと考えられます。
渋谷の再開発工事がすべて終わるのは2027年なので、工事によって潜んでいたネズミが渋谷の街に出てくる可能性はまだまだあります。
SNSの影響力
近年はSNSの影響力が大きく、TwitterやYouTubeで拡散されやすい環境になっています。
炎上により、実際のネズミの相談件数よりも注目度が上回ってしまったとも考えられます。
注目されやすいSNSで「あの店はネズミがいる」などと言われてしまうと、客足が遠のいてしまうため、昔より注意が必要です。
東京都のネズミ相談件数
東京都で報告されているネズミの相談件数は、平成21年度は7,912件だったのに対し、令和1年度は6,390件と減少しています。

参考:東京都におけるねずみ・衛生害虫等相談状況調査結果(東京都福祉保健局)
インターネット上での目撃情報は増えていますが、グラフのとおり東京都全体としてはネズミが増えているわけではありません。
行政へのネズミ相談件数が減っているのにネズミ目撃のニュースが話題になるのは、それだけSNSなどでの拡散力が強くなってきた証拠ともいえるでしょう。
ネズミの生態と対策
ネズミ対策をするには、ネズミの習性を知り、ネズミにとって居心地が悪い環境を作ることが根本的な解決に繋がります。
日本の家屋や飲食店で見られるネズミは「ドブネズミ」と「クマネズミ」と「ハツカネズミ」の3種類です。
それぞれの特徴を表にまとめました。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
体長 | 18〜28cm | 14〜24cm | 6〜9cm |
体重 | 150〜500g | 150〜200g | 10〜20g |
生息する場所 |
湿った場所を好む 例:下水、台所、地下、ゴミ捨て場 |
乾燥した高い場所を好む 例:ビル、天井裏 |
狭い場所を好む 例:田畑、倉庫、物置 |
特徴 |
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3種類のネズミに共通する習性は、次のとおりです。
- 夜行性だが昼も活動できる
- 雑食でよく食べる
- 暖かい場所が好き
- 警戒心が強い
- ものをかじる
- すみっこが好き
ネズミは基本的に夜行性の生き物のため、昼間は寝て夜に活動しますが、建物内が安全とわかると昼間にも活動します。
また、ネズミは警戒心が強いため、壁や物に体が触れるようにして移動する性質があります。
そのため、体表面の黒い汚れや足跡などのラットサインが残されていると、ネズミが潜んでいる証だといえます。
渋谷の飲食店が今すぐにできるネズミ対策

飲食店はネズミが発生すると衛生的な被害だけでなく、風評被害や経済的な損害など大きなダメージを受けます。
被害や損害を受けないために、飲食店が今すぐにできるネズミ対策は以下の4つです。
- 店内の掃除を徹底し、食材の保管場所を見直す
- 残飯や生ゴミをこまめに処理する
- ネズミの侵入口になりやすい場所を見直す
- ネズミが嫌いな匂いのものを侵入口に置く
それぞれ説明していきます。
1.店内の掃除を徹底し、食材の保管場所を見直す
店内の掃除方法や掃除場所を見直して、今まで以上に清潔感を保つことが大切です。
食材はキッチンやカウンターの上に放置したままにせず、ネズミが入れない冷蔵庫や密封性の高い収納スペースに保管してください。
2.残飯や生ゴミをこまめに処理する
飲食店で毎日廃棄される残飯は、ネズミにとって格好の餌です。
残飯や生ゴミの放置はネズミが侵入する原因になるので、必ず蓋付きゴミ箱に捨てましょう。
ゴミ置き場には、屋外用のダストボックスを使用するとネズミ対策をより一層強化できます。
3.ネズミの侵入口になりやすい場所を見直す
ネズミは約2cmのわずかな隙間でも通り抜けられます。
特に侵入口になりやすい以下の場所を確認してみましょう。
- 壁の穴
- 通風口
- 換気扇
- 配管
- 建物の隙間
- 下水管
侵入経路になる場所に隙間がある場合は、防鼠用の金網やシーリング材、パテを使って塞ぎましょう。
4.ネズミが嫌いな匂いのものを侵入口に置く
ネズミは、ハーブやハッカ系の匂いが嫌いです。
侵入口の近くに嫌いな匂いのものを置くと、ネズミが寄り付かなくなります。
なお、ハッカ系のネズミ対策グッズは、天然成分でできているものが多いので飲食店に置いても問題ありません。
ネズミ駆除に効果があるハッカ油の作り方!使用方法と注意点も解説
渋谷の飲食店スタッフができるネズミ駆除の方法
飲食店は残飯が多く、排水設備や換気設備などネズミの侵入経路もたくさんあるため、一般家庭に比べると駆除が大変です。
結論から言うと、飲食店のネズミ対策を自分たちでするのは難しいでしょう。
飲食店がネズミを駆除するときは業者に依頼するのが一番ですが、ここでは飲食店スタッフが今すぐにできる基本的なネズミの駆除方法を紹介します。
粘着シートで捕獲する
飲食店のネズミ対策には、粘着シートがおすすめです。
ネズミの侵入口付近に粘着シートを設置すれば、簡単にネズミを捕獲・駆除できます。
ただしネズミが何匹もいる場合は、捕獲しているうちに学習されて粘着シートを避けるようになるデメリットもあります。
また、粘着シートで捕獲したネズミを自分で処分しなければいけないため、不快に感じる方もいるでしょう。


超音波タイプの忌避グッズを設置する
超音波タイプの忌避グッズは、人間には聞こえなくてネズミには不快に感じる音でストレスを与えます。
ただし、使い始めたときは超音波にストレスを感じて逃げていっても、時間が経てばネズミは徐々に慣れてきて、また戻ってくる可能性があります。
1個3,000円前後と経済的ですが、ネズミ対策の効果は確実ではありません。

【注意】殺鼠剤やスプレータイプの忌避剤はNG!
飲食店では、殺鼠剤やスプレータイプの忌避剤を使ってはいけません。
なぜなら殺鼠剤を食べたネズミはいつどこで死んでいるかがわからなくなり、お客様がいる場所で死体を発見される可能性があるからです。
また、スプレータイプの殺鼠剤を使うと、空気中に舞った成分が引火して爆発を引き起こす危険もあります。
そのため、粘着シートや超音波で効果が見られなかった場合は、専門業者に相談するのが得策です。
ネズミ駆除を専門業者に依頼するときの4ステップ
渋谷のネズミ駆除業者に依頼しようと思っても、たくさんありすぎてどの業者にすればいいかわかりませんよね。
業者選びで失敗し、経済的な損失を出さないためにも、ネズミの被害を根本から解決してくれる業者を選ぶのが大切です。
そこで、ネズミ駆除を専門業者に依頼するときの4ステップを紹介します。
1.ラットサインの写真を撮る
飲食店は店内を清潔に保たなければいけないので、ネズミの痕跡を見つけてもそのままの状態で残しておけません。
ネズミの糞や足跡、死骸などのラットサインを見つけたら、業者に状況を伝えやすいように写真に残しておきましょう。
2.渋谷のネズミ駆除業者を探す
駆除業者のホームページには実績や料金、口コミ、保証期間の有無などが掲載されています。
特に飲食店の場合は一般家庭と建物の構造や対策方法が異なるため、同じような飲食店の駆除実績がある業者がおすすめです。
また、アフターフォローがあるかどうかも確認しましょう。
無料保証期間を設けている業者なら、万が一再発しても期間内なら無料で再駆除してもらえます。
3.現地調査をして見積もりを出してもらう
飲食店のネズミ駆除にかかる費用は店内の広さやネズミの種類、被害状況によって大きく異なります。
一般家庭の場合は1万円からの駆除もありますが、飲食店など商業施設の場合は10万円~50万円が相場です。
そのため正式な費用は、現地調査をしたあとに見積もりを出してもらわないといけません。
納得した料金と内容で依頼するためにも、複数の業者に相見積もりを取るといいでしょう。
実際に現地調査をしてもらって、一番丁寧に対応してくれた業者に決めるのも一つの方法です。
4.正式に依頼・ネズミ駆除を行う
現地調査をして見積内容に納得すれば、正式に依頼してネズミ駆除を行います。
具体的な作業内容は業者や被害状況によって異なりますが、「駆除作業」と「防鼠工事」が行われるのが一般的です。
必要に応じてネズミが潜んでいた場所の消臭や消毒も行います。
一般的にネズミの駆除作業は、1回では終わりません。
状況によって違いますが、4回前後で完了することがほとんどなので、駆除回数なども確認し、納得した状態で依頼するのが大切です。
お店をやっていると、ネズミ駆除の業者探しにかける時間がないという場合もあります。
目についた業者に今すぐ駆除を頼みたくなる気持ちも分かりますが、駆除費用は決して安い金額ではありません。
相見積もりの手間や、業者探しに不安を抱えている方は、ファインドプロまでご相談ください。
あなたにとってベストなネズミ駆除業者を選ぶ手伝いや、ネズミの相談まで受け付けています。
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- 無料でネズミ駆除の相談ができる
まとめ
渋谷の飲食店がネズミに困っているときにできる対策は、次の4つです。
- 店内の掃除を徹底し、食材の保管場所を見直す
- 残飯や生ゴミをこまめに処理する
- ネズミの侵入口になりやすい場所を見直す
- ネズミが嫌いな匂いのものを侵入口に置く
飲食店でネズミが出ると衛生的な被害や風評被害、経済的な損失など大きな被害につながるので、なるべく早く対処したいですよね。
粘着シートや超音波の忌避グッズを使えば自分たちで駆除できますが、飲食店は殺鼠剤や忌避剤を使えないので確実な効果は期待できません。
渋谷の飲食店が根本からネズミ問題を解決するには、専門業者に相談する方が確実です。
被害が今以上に大きくなる前に、なるべく早く対処しましょう。