ネズミの死骸を見つけた時の正しい処理方法

家の中でネズミの死骸を見つけたら、どう処理していいのか悩みますよね。
ネズミの身体には、無数の病原菌やダニ・ノミが寄生しており、とても不衛生です。
ですので、死骸を処理する際には、安全に注意を払って適切な方法で処分する必要があります。
この記事では、ネズミの死骸を安全に処理する方法から、自分で処理できない場合の対処法についてご紹介します。
処理の手順を参考にしながら、ネズミの死骸を安全に処理してください。

ネズミの死骸を処理する方法
ネズミの死骸を見つけたとき、どう処理したらいいのか分からず困っている人も多いと思います。
ネズミの死骸を安全に処理する方法は、以下の手順で行います。
ここからは、ネズミの死骸を処理する手順について、それぞれ詳しく説明していきます。
安全に処理するために準備すること
ネズミの死骸を処理する前に準備する道具は、以下の通りです。
- マスク
- 手袋
- 殺虫剤(スプレー)
- 新聞紙
- ゴミ袋
- 雑巾(捨ててもいいもの)
- 消毒用アルコール
まず、ネズミの死骸を見つけたら、素手で直接触るのは絶対にやめてください。
ネズミの身体には、無数の病原菌やダニ・ノミなどが寄生しており、とても不衛生になっています。
そのため、死骸を処理する際には、必ずマスクや手袋を着用して肌を防護しましょう。
スプレータイプの殺虫剤は、ネズミの死骸の周りに散らばっているダニやノミを駆除する際に使います。
また、新聞紙とゴミ袋は、ネズミの死骸を包んで捨てるために必要です。
最後に死骸のあった場所を消毒する際に、雑巾とアルコールを使用します。
死骸とその周りに殺虫剤をスプレーする
必要な道具を準備してマスクと手袋を着用したら、ネズミの死骸とその周辺に殺虫剤をスプレーします。
「ネズミに殺虫剤?」と思うかもしれませんが、ネズミが死ぬと寄生していたダニやノミが次の寄生先を探して周辺に散らばっていきます。
また、毒餌や殺鼠剤を使って駆除した場合、ネズミが苦しんでいる間に病原菌を含んだ糞尿をまき散らしている恐れもあります。
そのため、ネズミの死骸を見つけたら、まずは死骸とその周辺に殺虫剤をスプレーしましょう。
殺虫剤を散布することで、ダニやノミ、病原菌の拡散を防ぐことができます。
また、死骸を処理している間にダニやノミに刺されるリスクを減らすこともできます。
おすすめのダニ・ノミ駆除用殺虫剤

死骸を新聞紙で包む
死骸の周辺に殺虫剤を散布したら、ネズミの死骸を新聞紙で包んで捨てられるようにします。
粘着シートにネズミの死骸がある場合は、粘着シートごと新聞紙に包んで密閉しましょう。
毒餌や殺鼠剤などで死んでいるネズミは、周りのごみと一緒に新聞紙に包んで密閉します。
新聞紙で密閉しないと、ネズミの死骸に付着したダニやノミ、病原菌が拡散してしまう恐れがあります。
そのため、できるだけ多めの新聞紙を使い、しっかりと死骸を包んで密閉するようにしてください。
一般ごみ(燃えるゴミ)として処分する
死骸を新聞紙でしっかり包んだら、そのままゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分しましょう。
お住まいの自治体によってはごみ出しの区分が違うこともありますが、基本的には一般ごみ(燃えるゴミ)としてそのまま処分できます。
もし、ごみ出しの区分が分からない場合には、近くの保健所や市役所に問い合わせて聞いてみましょう。
保健所に問い合わせると、ネズミの死骸のごみ出し方法だけでなく、処理の手順や注意点、ネズミ対策など、地域ごとのアドバイスを受けることができます。
ネズミの死骸があった場所を掃除・消毒する
ネズミの死骸を燃えるゴミとして処分したら、最後に死骸があった場所を掃除・消毒しましょう。
掃除・消毒の手順は以下の通りです。
- 雑巾を水で濡らして周辺のごみやほこりをきれいにふき取る
- その後、消毒用アルコールやエタノールで消毒・除菌する
最初に雑巾でごみやほこりをふき取ることで、消毒スプレーを吹きかけたときにごみが空気中に舞うことを防げます。
ネズミの死骸があった場所の周辺にはたくさんの病原菌が潜んでいる恐れがあるので、しっかりと掃除・消毒しましょう。
掃除・消毒作業が終わったら、死骸の処理に使った手袋とマスク、雑巾をゴミ袋に入れて捨ててください。
ネズミの死骸を自分で処理できない場合は業者に依頼
ネズミが苦手な方の中には、どうしても自分で処理したくないという方もいると思います。
そんな方は、ネズミの駆除から処理まで、すべてネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。
なぜなら、ネズミの死骸だけを処理してくれる業者は少ないからです。
ネズミの死骸だけの処理だと、業者としては儲からないため、単体で依頼を受けている業者はほとんどありません。
ですので、自分で処理できない、処分したくないという方は、初めからネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。
注意点として、自分で処理できないからと言って、ネズミの死骸を放置することは絶対にやめてください。
なぜなら、ネズミの死骸には大量のダニやノミ、病原菌が潜んでいるため、放置するとハエやウジ虫がたかる恐れがあります。
また、死骸を放置すると悪臭が充満し、においが取れなくなり、最悪の場合家のリフォームが必要になることもあります。
家のリフォームが必要になると、ネズミ駆除を業者に依頼するよりも高くなることがあります。
ですので、ネズミの死骸は絶対に放置せず、すぐに自分で処理するか、業者に処理してもらうかしましょう。
死骸を見ることなくネズミを駆除する方法
ネズミの死骸はとても不衛生なので、できれば自分で触りたくないですよね。
そこで、ここからはネズミの死骸を見ることなく、ネズミを駆除・退治する方法についてご紹介していきます。
※粘着シートや毒餌(殺鼠剤)を使ったネズミ駆除は、最終的にネズミの死骸を自分で処理することになるので、ここでは紹介しません。
ネズミ用忌避剤を使ってネズミを追い出す
ネズミ駆除用のスプレーを使用することで、ネズミを家から追い出すことができます。
ネズミ駆除用スプレーとして市販されているものの多くは、「忌避剤」という成分でできています。
忌避剤とは、ネズミが嫌って寄り付かなくなる薬剤のことです。
忌避剤にはネズミを殺す成分は入っていないので、死骸を処理せずに追い出すことができるのが特長です。
ネズミが家に住み着いてすぐのタイミングや、ネズミを駆除した後の再発防止で使用しましょう。
スプレータイプの忌避剤が使いやすいのでおすすめです。
ネズミが通り道にするのはごく狭い隙間であることが多いですが、スプレータイプなら狭い空間にも使うことができます。
おすすめのネズミ用忌避剤スプレー

バルサンなど燻煙剤を使ってネズミを追い出す
燻煙剤は、忌避剤と同じようにネズミを追い出すための道具です。
煙を出している間は部屋に入ることはできませんが、外出中に放っておくだけでネズミを退治することができます。
燻煙剤を使用する際は、使用中に部屋の中に入ったり、煙が食品についたりしないように注意しましょう。
類似品に「バルサン」などの殺虫剤がありますが、虫用ではなく、しっかりとネズミ用の燻煙剤を購入してください。
また、スプレーなどの駆除グッズと同じように、煙のニオイにネズミが慣れてしまえば、効果は薄まります。
そのため、何度か試してみて効果が見られなかった場合には、別の駆除グッズを使用しましょう。
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ネズミ駆除用超音波を使ってネズミを追い出す
ネズミ駆除用超音波とは、人間には聞こえないネズミが嫌がる音を出し、ネズミを追い出す機械です。
薬剤も使用せずニオイもなく、捕まえて死骸を処分する必要もないので、近年人気が高まっています。
超音波グッズは、他の駆除グッズと比べると若干費用が高いという難点があります。
また、個人差はありますが、中には超音波が聞こえてしまうという人もいるので、その点は注意が必要です。
ネズミをしっかり追い出すためには、超音波器具をしばらく設置したままにする必要があります。
設置してネズミがいなくなったからといって、すぐに器具の運転を止めてしまうと、ネズミが戻ってきてしまう可能性があるからです。
しばらく放置することで、ネズミの再発防止にも役立ちます。
ネズミが出てから時間が経っていない、スプレーや燻煙剤はニオイが気になるから使いたくないという人におすすめです。
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まとめ
この記事では、ネズミの死骸を処理する方法について紹介しました。
ネズミの死骸は、以下の手順で正しく処理しましょう。
- 必要なものを用意し、マスク・手袋を着用する
- 死骸とその周りに殺虫剤をスプレーする
- 死骸を新聞紙で包む
- 一般ごみ(燃えるゴミ)として処分する
- ネズミの死骸があった場所を掃除・消毒する
また、ネズミの死骸を自分で処理したくない方は、ネズミ駆除業者に死骸の処理を依頼しましょう。
ただし、駆除業者の多くは、死骸の処理だけの依頼を受けていないことがあります。
その場合は、ネズミの駆除から死骸の処理までを全て業者に依頼することをおすすめします。
また、もう二度とネズミの死骸を見たくない!という方はこの記事で紹介した駆除方法も参考にして対策してみてください。