屋根裏でネズミが足音をたてるときの対処・駆除方法

夜眠る頃、屋根裏から何かが走る音が聞こえると、「眠っている間に何かが部屋に入ってきたらどうしよう…」と不安になりますよね。
ネズミなどの生き物が天井裏に住み着いていると考えると、恐怖を感じる人もいるかもしれません。
屋根裏から聞こえる足音をなんとかしようと思ったら、足音を鳴らす元凶を取り除くしかありません。
足音をたてているのがネズミの場合は、ネズミを駆除する必要があります。
しかし、ネズミは賢く、繁殖力も高いため、やみくもに対策をしても、うまく駆除できないことが多いのです。
そこでこのページでは、屋根裏に住み着いたネズミをしっかり駆除する方法について紹介していきます。

屋根裏にネズミが出たときすぐにできる対策

屋根裏からネズミの足音が聞こえてきたとき、すぐにできる対策は2つあります。
- ネズミの通り道をふさぐ
- ネズミの餌になりそうなものはしまう
上記の対策には、どちらも効果的なやり方がありますので、以下で詳しく紹介していきます。
ネズミの通り道を塞ぐ
ネズミの足音が聞こえだしてから間もない場合、まだネズミが住み着いているわけではない可能性があります。
たまたまネズミの通り道になっていたり、運動場所になっていたりするだけの場合は、侵入経路を塞ぐだけでネズミを追い出すこともできます。
屋根裏に入ってくる通り道として多いのは、以下のような場所です。
- 配管や配線が壁を貫いている場所
- 雨戸の戸袋
- 出窓などの下
- 屋根と壁が接している箇所
ネズミは1.5~2.5cm以上の隙間があれば通り抜けできると言われています。
上記の場所に、500円玉程度の隙間があった場合、すぐに塞ぐことをおすすめします。
ネズミの侵入経路を塞ぐ場合は、「穴埋めパテ」や「防鼠網」などが便利です。
おすすめの対策グッズ


餌になりそうなものをしまう
ネズミが家に住み着かないようにするためには、餌を与えないということも大切です。
常に動き回っているネズミは、エネルギーを消費しやすいためたくさんの餌を必要とします。
ネズミは餌が食べられないと2~3日で餓死してしまうと言われているため、基本的に餌場の近くに巣を作るのです。
そのため、「この場所には餌がない」と分かれば、住み着くことなく別の場所に移動する可能性もあります。
以下に、ネズミの餌になりやすい場所と、対策方法をリストアップしました。
見直すべきポイント | 対策方法 |
---|---|
ダンボールやビニール袋に入れて保管している食材 | 冷蔵庫や野菜ストッカーなど、密閉できる場所にしまう |
袋のまま戸棚に入っている食品・ペットフード | ガラスの容器に入れ直してしまう |
フタのないゴミ箱 | ゴミ箱を蓋つきに変え、こまめにゴミ出しをする |
生け花・鉢植え | 夜間は戸棚の中などにしまう |
ネズミの歯は鋭く噛む力も強いため、ダンボールやビニール袋などはもちろん、プラスチック容器も食い破ることがあります。
そのため、ネズミの餌になりやすい食材(野菜、スナック菓子、調味料、ペットフードなど)は、ガラスの容器に入れることが理想的です。
また、切り花や観葉植物なども餌とするため、処分するかネズミの入ってこない戸棚の中にしまっておきましょう。
天井裏にいるネズミを自分で撃退する方法

ネズミから家を守る対策を行ったら、次はネズミを家から追い出すための対策を行いましょう。
守っているばかりではイタチごっこになってしまい、根本的な解決にはつながらないためです。
家にいるネズミを根絶する方法は、状況に合わせて使い分けると、より効果的です。
状況 | おすすめの駆除方法 |
---|---|
ネズミの足音が聞こえてから間もない | スプレーやくん煙剤などの忌避剤 |
ラットサインを見つけた | 粘着シートやカゴ型の捕獲器 |
長い期間足音を聞いている | 殺鼠剤(毒餌) |
ラットサインとは、ネズミの棲み処や通り道に見られる痕跡のことで、床や壁が黒ずんでいたり、フンが落ちていたりなどの特徴があります。
現在の状況に合わせた駆除方法を試しても効果が見られない場合は、下に記載されている駆除方法を順に試すのがおすすめです。
ここからは、それぞれの退治方法について、詳しく説明していきます。
忌避剤でネズミを追い出す
忌避剤とは、ネズミが嫌がる成分を含んだ薬剤のことです。
ネズミが嫌いな匂いのスプレータイプやくん煙剤タイプ、ネズミが不快に感じる超音波や音を出す機械などがあります。
「ここは居心地の悪い場所だ」「天敵が近くにいる可能性がある」などとネズミに思わせることで、追い出すことができます。
メリット | ネズミが死なないので死骸などの処理をしなくてよい |
デメリット | 忌避剤の刺激にネズミが慣れてしまうことがある |
ネズミを捕まえたり殺したりする駆除方法では、必ず自分の手で「ネズミの処理」を行わなければいけません。
一方、忌避剤はネズミが自分から出ていくよう仕向けるグッズなので、ネズミを見たり触ったりする必要がありません。
しかし、忌避剤はネズミに直接攻撃できるものではないので、他の方法に比べると効果は薄いというデメリットもあります。
ネズミが忌避剤に慣れてしまった場合、この次で紹介する捕獲器などを使用して駆除を行いましょう。
おすすめの忌避剤



粘着シートや捕獲器でネズミを捕まえる
粘着シートや捕獲器などの罠は、古くから使われているネズミ駆除の手法です。
メリット | ネズミの数が減ったことが実感できる 死骸を探す必要がない |
デメリット | ネズミが学習して罠にかからなくなることがある |
ネズミ捕りをより効果的に使用するには、「ラットサイン」を見つけると良いでしょう。
ラットサインとは、ネズミの通り道に現れるサインのことで、次のような特徴があります。
- 壁の隅などが油や汚れで黒光りしている
- 細長い糞が落ちている、または天井に尿によるシミがある
- 柱・壁、配線などにかじられたような跡がある
ネズミは警戒心が強いため、通り慣れた通路以外はあまり近寄りません。
そのため、罠を仕掛ける際は、ラットサインの上や付近でなければ、あまり効果は得られないのです。
また、ネズミが学習して罠にかかりにくくなることがあるため、2週間ほどで別の場所に設置するようにしましょう。
おすすめのネズミ捕り


毒餌(殺鼠剤)でネズミを退治する
毒餌は古くからネズミ駆除に使われているグッズで、「ホウ酸団子」などが有名です。
メリット | 確実にネズミを殺すことができる |
デメリット | ネズミの死骸を常に探さなければいけない ネズミが学習して毒餌を食べなくなることがある ペットがいる家では使用に注意が必要 |
ネズミの死骸は害虫の餌となるほか、ネズミに寄生していたダニなどの害虫が人やペットに移ってくるという危険もあります。
腐敗が始まってしまうとニオイや衛生面での心配もあるため、必ず探し出さなければいけません。
しかし、どこで死んでいるか、どのくらいのネズミが死んだか等はわからないため、常にパトロールする必要があります。
ネズミが殺鼠剤を食べなくなったときは、別の餌に変えたり、置く場所を変えたりするのがおすすめです。
また、ペットや小さい子供がいる家庭では、誤って食ベてしまわないように保管・使用しなければいけません。
おすすめの殺鼠剤


簡単に駆除できないネズミは業者に相談する

自分でいくつかの駆除方法を試してみても、全く効果がない場合もあります。
ネズミが長く住み着いて駆除が追い付かなくなってしまったり、学習して罠や毒餌を見抜けるようになったりすることがあるからです。
繁殖したネズミや賢くなったネズミは、自分で駆除することはかなり難しいといわれています。
何度か自分で駆除を試みてもネズミの被害が減らない場合は、ネズミ駆除業者に相談しましょう。
ネズミ駆除業者を選ぶときは、次のポイントに気を付けましょう。
- 見積もりが無料か
- 作業内容と料金が明確か
- 保証があるか
業者選びに迷ったときは、ファインドプロがおすすめです。
ファインドプロでは、全国のおすすめ駆除業者の中から、あなたにぴったりのおすすめ業者を紹介します。
ご相談は無料なので、ぜひ一度ご連絡ください。
天井裏の足音はネズミではない場合もある

ここまで、天井裏に出たネズミの退治方法について紹介してきました。
しかし、屋根裏から聞こえてくるうるさい足音は、ネズミではなく、別の動物である可能性もあります。
ネズミ以外で、天井裏に住み着きやすい動物を紹介します。
動物の種類 | ネズミとの見分け方 | 駆除方法 |
---|---|---|
アライグマ | 糞が大きい | ・忌避剤などで追い出す ・侵入経路を塞ぐ |
ハクビシン | 糞が水っぽい、種子が混ざっている | |
イタチ | 糞が水っぽい、臭い |
どんな動物が住み着いているかは、糞で見分けることができます。
基本的に、2cm程度であればネズミ、3cm以上であれば別の動物と考えるのがよいでしょう。
ただし、絶対に糞に触ってはいけません。
野生動物の糞は危険な病原菌や雑菌が混ざっていることが多く、感染症などの原因になる可能性が高いからです。
ネズミ以外の害獣の場合、自分で勝手に捕まえたり殺したりすることができません。
いくら害獣といえども、野生動物は鳥獣保護法で守られているため、許可がなければ駆除はできないからです。
自分でなんとかしたい場合は、忌避剤や侵入経路の封鎖など、間接的な方法で対策できます。
足音だけでなく、糞尿による健康被害が心配な場合は、専門の駆除業者に依頼しましょう。
まとめ
屋根裏からうるさい足音が聞こえるようになったら、まずはすぐにできる対策を行いましょう。
- 侵入経路を塞ぐ
- 食料を食べられないようにする
すぐにできる対策を行った後は、ネズミを退治するための駆除を行いましょう。
- 忌避剤で追い出す
- 罠をしかけて捕まえる
- 毒餌で確実に殺す
ただし、どの方法もいずれネズミに効かなくなってしまう可能性があります。
ネズミは繁殖能力が高いうえ、学習能力も高いので、「駆除が追い付かない」「ネズミに罠を見破られる」といったことが起こるからです。
ネズミの駆除に何度か失敗したら、繁殖が広がる前に駆除業者に依頼しましょう。
また、屋根裏から聞こえてくる足音は、ネズミ以外害獣である可能性もあります。
足音の主がネズミではない場合、自分では駆除できないため、専門の駆除業者に相談しましょう。