マンションでネズミが出たときの駆除と対策方法 | 被害事例も紹介

家に侵入して住民に被害を与える野生のネズミ。
実はネズミの被害は一軒家だけでなく、マンションでも起こりうる話です。
しかも、マンションに発生すると一室だけでなく、全体に被害が広がる可能性があって非常に厄介です。
マンションでネズミが出たときにどう対処したらいいのだろう、と悩む方が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではマンションにネズミが発生したときの対処法や対策についてまとめました。
ネズミが発生して困っている方は、ぜひ参考にしてください。

マンションでもネズミは発生する!

ネズミが出るのは一軒家のイメージがあるかもしれませんが、マンションでも発生します。
「1〜3階にはいても4〜5階以上までネズミは登ってこないだろう」と思いますよね。
ところが、マンション4階で水漏れがあり、調査してみると原因はネズミだった・・・・・・なんてこともあります。
配管や電線、換気口、網戸などを使えば、ネズミは高い場所でもよじ登って侵入できるのです。
マンションに住み着くのはクマネズミ
日本の家屋に生息するネズミはドブネズミとクマネズミ、ハツカネズミの3種類です。
なかでもマンションに発生するのは、クマネズミがほとんどと言われています。
クマネズミは高いところに登るのが得意で、電線を伝ったり、壁を駆け上がったりする特徴もあります。
そのため、マンションやビルなどの高階層にも生息し、被害を出しているのです。
マンションでのネズミ被害事例
マンションにネズミが発生したときの被害は、主に「健康被害」と「精神的ダメージ」、「建物の損傷」の3つです。
実際にどんな被害があるのか事例を見てみましょう。
5階でネズミが出たAさんの話
賃貸マンションの5階でネズミが出て管理人にも伝えましたが、すぐに対処してもらえずストレスがたまる一方です。
夜中や不在のときに活動しているので頻繁に遭遇するわけではありませんが、この間は洗濯機付近にいたのでまたいつ現れるかと思うと不安でたまりません。
マンションのゴミ置き場にネズミが出たCさんの話
マンションのゴミ置き場でネズミに一度遭遇しました。
電気を付けるとものすごい速さで壁を登っていったのですごく怖かったです。
ダンボールやペットボトルなどを捨てたいのに、ネズミに遭遇するのが怖くてなかなかゴミ置き場に行けていません。
本来なら安心して暮らせるはずの場所に突然ネズミが現れたら怖いですし、またいつ現れるのかと不安になりますよね。
マンションでネズミに遭遇した場合はまず管理人や管理組合に相談しましょう。
マンションでネズミが出たらまずは管理人や管理組合に相談
マンションでネズミが発生した場合、対策・駆除する費用を負担する人はマンションの規約ごとに異なります。
そのため、まずは管理組合や管理会社に相談しましょう。
マンションでネズミが出ると他の部屋にも潜んでいる可能性が高いため、建物全体での対策が肝心です。
マンション内でネズミ被害を周知してもらい、全体の被害状況を調べて、侵入経路や被害の拡散状況を把握しなければいけません。
その後、ネズミの駆除作業や防鼠工事をして、ゴミ出しのルールを住民全員に守ってもらうことが大切です。
マンションで発生するネズミの侵入口
ネズミは1.5〜3cm程度の隙間があれば、マンション内に侵入してきます。
例えば、マンションで発生するネズミの侵入口は次の8つです。
- エアコンの導入部
- 室外機
- 換気扇
- 壁の隙間
- 壁の割れ目
- 排水パイプ
- 電線
- 網戸
クマネズミは身軽で運動能力が高いため、排水パイプや電線を伝って窓から室内に侵入してきます。
そのため、高階層でも油断できません。
ネズミがいるか確かめる方法
マンション内にネズミがいるか確かめるポイントは、次の3つです。
- 糞があるかどうか
- 足音や鳴き声がするかどうか
- 食料が荒らされていないか
クマネズミの糞は6〜10mmで茶色っぽく、細長いのが特徴です。
このような糞が壁際や物陰などに落ちていれば、ネズミがいると考えていいでしょう。
天井から足音や鳴き声が聞こえたり、食料品や袋がかじられたりした場合にも、ネズミがいる可能性が高いです。
ペットの餌や観葉植物も食べるため、ネズミの形跡がないか確認してください。
マンションでやるべき3つのネズミ対策

マンションでネズミを発生させないための対策として大事なのは、居心地が悪い環境を作ることです。
特にクマネズミは飢餓に弱くて、3日間何も食べられない状態が続くと死んでしまいます。
そのため、ネズミの餌となるものを中心に対策していきましょう。
対策1.食べ残しやゴミを放置しない
食べ残したものやゴミを密閉せずにキッチンやテーブルに放置しておくと、ネズミの餌になります。
ラップや袋に入れただけだとネズミは簡単に破って食べてしまうので、食べ残しは密封して冷蔵庫で保存します。
ゴミはこまめに蓋付きのゴミ箱に捨てるようにして、排水溝や床に残さないでください。
対策2.食材は蓋付の容器で保存する
食材は、ガラス製やホーロー製の蓋付きの保存容器で保管することが大切です。
プラスチック製のタッパーやファスナー付きの袋は手軽で便利ですが、ネズミにかじられる可能性があります。
すでにネズミに食べられている場合は、食材の近くに粘着シートや忌避剤を仕掛けて駆除するのも有効です。
対策3.鉢植えなどの植物も餌となるため要注意
ベランダの鉢植えや観賞用の生花は、ネズミの餌になります。
自宅に植物があるときれいですが、ネズミ対策をするなら今すぐに片付けましょう。
ただし植物の中でもユリの香りは嫌いなようで、近付こうとしません。
そのため、ネズミ対策にユリを飾るのは効果的です。
自分でできるネズミの駆除・対策方法
自分で駆除する場合は、糞や足跡、音のする場所などラットサインをもとにネズミの居場所を探します。
居場所がわかれば、次の3つの方法を試してみましょう。
- 忌避剤で追い出す
- 殺鼠剤を設置する
- 罠を仕掛けて捕獲する
ネズミを追い出すものから捕獲するもの、殺すものまで効果はさまざまなので、目的に合うものを選びましょう。
駆除・対策ができたらこれ以上ネズミをマンション内に侵入させないために、侵入口を金網やパテなどで塞いで完了です。
詳しい内容は「ネズミを自分で簡単に駆除する方法!効果がある撃退グッズの使い方も紹介」で説明しています。
解決しない場合は引越しを検討するのもあり
ネズミの発生を管理会社に相談しても対処してもらえない、ネズミがいる家に住みたくないときは、引越しを検討するのも一つの方法です。
ただしネズミが出たという理由で引っ越す場合、引越し費用の請求は基本的に難しいとされているため、予定外の出費が負担になります。
とはいえ、ネズミが出たマンションに済み続けると、人によっては衛生的な懸念や心理的なストレスが重なりますよね。
思い切って引っ越せば、ネズミによるストレスは解消されるでしょう。
まとめ
天井裏や配管などを伝ってネズミは自由に動き回るため、マンションの一室に発生すると全体を駆除・対策しなければいけません。
特にクマネズミは運動能力が高いため、高階層へも簡単に登っていきます。
マンションでネズミが発生したときにすべきことは、次の3つです。
- 管理組合や管理会社に相談
- マンション全体の被害状況を調べる
- マンション全体のねずみ駆除作業・防鼠工事をする
相談しても管理組合や管理会社がネズミ駆除してくれない場合は、自分でできる対策を行い、場合によっては引越しを検討してもいいでしょう。
いずれにしても今以上にストレスや不安を増やさないために、早めの対策が重要です。
