鍵開けの方法と自分でする時の注意点 | 業者に依頼する時の費用も解説

玄関の鍵が開かない、金庫の鍵をなくしてしまった、とお困りではありませんか。
家の鍵を失くしたり鍵が壊れてしまったり、鍵が開かないというトラブルはよくあります。
鍵開けは専門の鍵業者に依頼するのが無難ですが、費用を抑えたいと自分で鍵開けをしたい場合もあるでしょう。
この記事では、鍵が開かなくて困っているときに使える鍵開け方法を紹介します。
ただし、鍵開けには技術が必要になるため、難しいと感じた場合は悪化させる前に鍵業者に依頼するのが大切です。
鍵開けの方法や注意点だけでなく、鍵開けを業者に依頼したときにかかる費用相場についても解説していきます。
鍵が開かなくて困っている方はぜひ最後まで確認してください。

鍵開け方法
鍵開け方法は、主に次の3つです。
- バンピング
- ピッキング
- 破壊開錠
それぞれの方法について詳しく説明していきます。
1.バンピング
バンピングとは差し込んだ鍵を叩くだけの鍵開け方法です。
必要なものは「適当な鍵」と「ハンマー」の2つで、ピンシリンダーなどのかんたんな鍵なら開けることができます。
バンピングでの鍵開けの流れ
- 鍵を数ミリ浅く差し込む
- 鍵を回すよう回転力(テンション)をかけておく
- 回転力をかけたまま鍵のあたまを軽く叩いて回す
バンピングは鍵穴に入る鍵を叩くことで中のピンを跳ね上げて開錠する方法です。
そのため、自分の家の鍵穴に入るちょうどよい鍵を持っていないと開錠することができません。
2.ピッキング
ピッキングは鍵開けのなかでは有名な方法で、よく泥棒などの手口として紹介される鍵開け方法です。
必要なものは鍵開け用の「ピック」と「テンションツール」ですが、これは法律上、鍵業者以外の人が購入・所持することは出来ません。
自分で行う際はハリガネなどで代用しますが、失敗すると鍵穴を壊してしまうため注意が必要です。
ピッキングでの鍵開けの流れ
- テンションツールで力をかける
- ピックで鍵穴にあるピンを持ち上げて回す
方法だけ見ればかんたんに思えるかもしれませんが、技術が必要になります。
家の中の南京錠などを自分でピッキングして開ける際には、鍵穴を壊さないように気をつけましょう。
試してみたが開かなかったという場合は、鍵穴を傷つけてしまう前にプロの鍵開け業者に依頼するのがおすすめです。
ピッキングについては下記の記事も参考にしてください。
ピッキングでの鍵開け方法と鍵の空き巣対策を徹底解説3.破壊開錠
破壊開錠は鍵の交換を前提に、鍵を壊して開錠してしまう方法です。
電動のドリルがあれば、開錠することはできます。
破壊開錠の流れ
- 鍵穴のあるシリンダーに目印をつける
- ピンのある部分をくりぬくようにドリルで掘る
ドアまで壊してしまわないように、鍵穴のあるシリンダーだけを壊して開けましょう。
なお、破片が目に入ってしまうと危険なのでゴーグルなどの着用が必須です。
また、破壊してしまうと新しい鍵の取り付けを行う必要もあるので、鍵が開かずに悩んだ場合は無理に壊そうとせず鍵業者に相談しましょう。
鍵開け業者に依頼した方が安くかんたんに済むケースも多いです。
鍵開けを行う際の注意点
鍵開けを行うときの注意点は以下の2つです。
- 無理に自分で行うとかえって費用がかかる
- 鍵開け業者に依頼するときは業者選びを慎重に行う
それぞれ詳しく説明していきます。
1.無理に自分で行うとかえって費用がかかる
焦って鍵を開けようとして鍵穴を壊してしまい、修理費用がかさむケースがあります。
鍵開けの方法を聞くとかんたんに思えるかもしれませんが、素人が行うには難しい作業です。
鍵穴を壊してしまうと鍵の交換費用などもかかるので、無理に開けようとせず鍵業者に依頼しましょう。
2.鍵開け業者に依頼するときは業者選びを慎重に行う
鍵開けを業者に依頼するときは業者選びを慎重に行いましょう。
なぜなら、鍵の業者のなかには、焦って電話した人に漬け込み、高額な費用を請求する業者もいるからです。
鍵が開かずに困る気持ちはわかりますが、一度深呼吸をして業者を探しましょう。
鍵開けの料金、キャンセル費用、出張費用の有無、到着時間といった情報はきちんと確認するのが大切です。
なお、ファインドプロでは鍵開けで悩んでいる人に適した鍵開け業者を紹介できますので、困っている場合は気軽に相談してみましょう。

鍵開け業者に依頼したときの費用相場
玄関の鍵交換の費用相場は、カギの種類によって異なりますが1万円~3万円になります。
一般的に防犯性の高いものほど鍵開けの費用も高くなります。
鍵の種類 | 鍵開け費用の相場 | |
---|---|---|
玄関の鍵 | ピンシリンダー・ディスクシリンダー | 3,000円~10,000円 |
ディンプルキー | 5,000円~15,000円 | |
電子錠(カードキー) | 20,000円~100,000円 | |
鍵の破壊開錠 | 5,000円~15,000円 | |
室内の鍵 | トイレ・ロッカーなどのインテグラル錠 | 2,500円~8,000円 |
スーツケース | 10,000円前後 | |
金庫の鍵 | 鍵を差し込むタイプの金庫 | 8,000円~20,000円 |
ダイヤル式の金庫 | 8,000円~40,000円 | |
テンキー式の金庫 | 10,000円~40,000円 |
鍵開けを業者に依頼する場合は、上記の作業料金の他に「出張費」「深夜・早朝の割り増し料金」なども発生することがあります。
あらかじめ業者に確認してから依頼しましょう。
鍵開けは自分で行えないわけではありませんが、バンピング用の鍵がなかったり、針金ではうまくできなかったりと基本的に素人が行うには難しいものです。
悩んだり難しいと思った場合は、無理せず鍵業者に依頼しましょう。
玄関以外の鍵開け方法
玄関以外の鍵開けについては、この記事で説明した以外の方法で鍵を開けることができます。
詳細は以下の記事で確認できます。
金庫の鍵を開けたいとき
金庫の鍵開け方法 | 開かない原因と業者に頼むときの費用相場トイレのドアの鍵を開けたいとき
トイレのドアが開かない!鍵・ドアノブの開け方を解説まとめ
この記事では、鍵開けの方法や業者に依頼したときにかかる費用について解説しました。
鍵開けの費用相場
- ピンシリンダー・ディスクシリンダーの鍵開けは3,000円~10,000円
- ディンプルキーの鍵開けは5,000円~15,000円
- 電子錠(カードキー)の鍵開けは20,000円~100,000円
- 破壊開錠は5,000円~15,000円
- トイレ―・ロッカーの鍵開けは2,500円~8,000円
- スーツケースの鍵開けは10,000円前後
- 金庫の鍵開けは8,000円~40,000円
鍵開け費用の相場は1万円~3万円程度、鍵の防犯性の高さによって異なってきます。
鍵を失くしてしまった、という場合は鍵を紛失したときの4つの対処法となくさないための予防策も参考にしてください。
費用を抑えるために自分で鍵開けをしたい方は、ここで紹介した方法を参考にして検討してみましょう。
今すぐ鍵を開けたい場合は鍵開け業者に依頼することをおすすめします。