ハウスクリーニングの道具って何が必要?清掃のプロが使う掃除道具をご紹介

「ハウスクリーニングで使う道具を知りたい…それで掃除をしてみたい」と考えていませんか?
スーパーやドラッグストアで手に入る道具や洗剤は、利便性や安全性を重視して作られています。
一方、プロの使用する道具や洗剤は、クリーニング性能が高いものです。
しかし、プロの道具や洗剤は一般の私たちでも購入し、使用できるのでしょうか。
今回は、プロが使用するハウスクリーニングの道具や洗剤について、広くお伝えします。
どうぞご参考になさってください。

ハウスクリーニングで使用するおすすめ道具

ハウスクリーニングのプロは、清掃箇所によって道具を使い分けており、中には業務用の道具もあります。
では、具体的にどのような道具があるのでしょう。
- 高所や門、タイルなどには「高圧洗浄機」
- 窓やガラスには「サンダー」「スクイージー」
- フローリングには「床洗浄機」「ポリッシャー」「送風機」
- 細かい場所には「歯ブラシ」「金属ブラシ」
では、これら道具の担う役割をご説明します。
※記事内の商品価格については、2019年2月12日時点で筆者が確認できたものを記載しています。
高所や門、タイルなどには「高圧洗浄機」
手の届きにくい高所や門やタイルの汚れを水で吹き飛ばすには、「高圧洗浄機」がおすすめです。
壁の高いところや門柱、タイルには、風雨によって砂埃が付着しています。
また、湿気の多いエリアにある家の外壁にはカビが発生することもあるため、高い水圧で洗い流す必要があるためです。
高圧洗浄機は様々なメーカーから販売されています。
どこに使うのかで水圧をコントロールする必要がありますし、使用する水を水道から直接引いてくることができるのかどうかでも、いくつかの高圧洗浄機を使い分けなければなりません。

窓ガラスには「サンダー」「スクイージー」
窓ガラスの掃除には下記2点の道具を使います。
- サンダー
- スクイージー
それぞれを状況に応じて使い分けをしましょう。
まず、窓ガラスに付着した水の跡が頑固にこびりついてしまっているとき、「サンダー」という道具を使って研磨します。
そこまで汚れていないときは、適切な洗剤で洗い、洗剤成分を窓ガラスに残さないよう「スクイージー」でしっかりと水気を落としましょう。
サンダーは物理的に汚れを磨きとるものです。
そのため、ガラスに接するやすり部分(サンドペーパーやバフ)を、ガラスの硬度に合わせて選ばなければなりません。
やすりの目の細かさを誤ると、逆に傷つけてしまいます。
スクイージーは、「ウチにもある!」とおっしゃる方もいらっしゃるはず。
しかし、サイズやヘラ部分の固さも、プロはきちんと使い分けています。
以下の商品を参考にしてみてください。


フローリングには「床洗浄機」「ポリッシャー」「送風機」
広いリビングのフローリングやクッションフロアを清掃するためには下記の道具を使うことがあります。
- 床洗浄機
- ポリッシャー
- 送風機
来店者が少なくなった夜間のコンビニエンスストアやスーパーなどで、床掃除をしているのを見たことがありませんか?
スポンジのようなものがぐるぐる回る機械を手押ししながら、清掃をしています。
それが「床洗浄機」「ポリッシャー」です。
「あれがあれば、ウチの掃除もラクになるのに…」とうらやましく思ったことがある方も多いでしょう。
まず床を汚れのない状態にし、それから以前に使用したワックスをはがします。
それから新たにワックスをかけて、乾かすのが一連の流れです。
これらの流れを実施するために必要になる道具が、先程ご紹介した床洗浄機、ポリッシャー、送風機の3点になります。


細かい場所には「歯ブラシ」「金属ブラシ」
ハウスクリーニングで使用する道具は、上記のような大型のものばかりではありません。水栓(水道蛇口)周りや、バスルームの目地など、とても細かい部分もあります。
このような場所に使用するのが「歯ブラシ」「金属ブラシ」です。
ブラシ類にも多種多様なサイズや堅さがありますので、清掃箇所に合わせて適切にチョイスしなければなりません。
これも、ハウスクリーニングには欠かせないプロの知識と技術です。

ハウスクリーニングでは、汚れの種類で道具と洗剤を変える

プロのハウスクリーニングでは、的確に汚れの種類や頑固さを見極め、道具や洗剤を選択します。
「そんなの当たり前、私も専用洗剤を使っているし…」と思っていませんか?
プロは同じ種類の汚れでも、洗剤の種類と専用の道具でしっかりとクリーニングしてくれます。
- 鏡の水垢除去には「水垢除去洗剤×ハンドポリッシャー」
- レンジフードの油汚れには「油脂専用洗剤×研磨剤入りパット」
- トイレには「尿石除去剤×陶器用研磨スティック」
では、それぞれのポイントをみていきましょう。
鏡の水垢除去には「水垢除去洗剤×ハンドポリッシャー」
プロのハウスクリーニングでは、鏡に着いた汚れを、水垢除去洗剤とハンドポリッシャーを使って清掃してくれるでしょう。
これは「ウロコ」と呼ばれる、バスルームや洗面台の鏡につく、独特の白っぽい汚れを落とすためです。
ウロコが発生するのは、水道水が原因。
水道水が蒸発すると、水道水に含まれるカルキやカルシウムが鏡に残り、結晶化してしまうからです。
ウロコができる前に水滴をぬぐってしまえば、ウロコは発生しませんが、お風呂や洗面台を使う度にいちいち水滴をぬぐってはいられませんね。
また、専門知識のない私たちが、研磨剤を適当に選び掃除すると、キズが残ってしまうことがあります。
プロに任せ、丁寧に清掃してもらうと安心です。
レンジフードの油汚れには「油脂専用洗剤×研磨剤入りパット」
汚れの程度によって、適切な洗剤とレンジフードの素材に適した研磨剤入りパットを選び、素早く美しく仕上げてくれます。
汚れを早く落としたいばかりに、「堅いブラシやスチールウールを使って金属やプラスチックの部品を傷つけてしまった」という経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
そのような失敗を防ぐためにも、プロの洗剤/道具選びを知りたいところですね。
トイレには「尿石除去剤×陶器用研磨スティック」
「なんとなくトイレがにおう…」というときは、ニオイのモトとなる尿石ができているかもしれません。
尿に含まれるカルシウム系の成分が便器に残り、結晶化してしまうものです。
最新の便器は掃除をしやすい形状となっていますが、少し前のモデルは、便器の縁の中に尿石ができやすい形状のものがあります。
見えないところにできる尿石を、プロは尿石除去剤を使って落としてくれるのです。
便器は陶器ですので、硬いブラシを使ったり、必要以上にこすりすぎたりすると、表面に無数の傷がついてしまうもの。
この傷に、再度尿石が付きやすくなる…というスパイラルに陥ってしまいます。
プロは、清掃したあとに、陶器用コーティング剤を使って汚れが付きにくくしてくれることもあります。
ハウスクリーニングの道具はプロ用通販でも手に入る
専門の洗剤や道具がなんとなくわかってくると、「自分でも買ってみたい!」とお思いになることでしょう。
このような道具類は、プロのハウスクリーニング業者専用向け通販サイトでも手に入れることができます。
しかしながら、注意点がいくつかあるので、以下の3点についてはよく認識しておきましょう。
- 量が多く、使い切れない
- クリーニングしたい素材がわからず、傷めてしまった
- 洗剤同士を誤って混ぜてしまい、体調を崩してしまった
それでは、注意点の一つひとつをみていきましょう。
洗剤の量が多く、使い切れない
プロ専門の通販で取り扱っている洗剤は、大容量です。
それを購入しても、使い切れないことも多いことでしょう。
どれだけマメに掃除をする方でも、なかなか減らないなんてことも。
一度開封した洗剤は、空気や気温に左右され、変質してしまうことも考えられます。
同じ洗剤の少量タイプがあれば、割高でもそれを購入するようにしてください。
クリーニングしたい素材がわからず、傷めてしまった
クリーニングしたいものの素材がわからず、掃除をした際に傷めてしまうことがあります。
道具や洗剤は、素材に合うものを選ばなければなりません。
プロでない限り、クリーニングしたい部分の素材を、ぱっと見て理解できる方は少ないでしょう。
もしもわかっていても、洗剤や道具に耐える力はなかなか判断できません。
できれば、「強力」などの、洗剤の“強さ”を示す文言が記されていない商品を選ぶようにしましょう。
洗剤同士を誤って混ぜてしまい、体調を崩してしまった
洗剤同士の組み合わせが悪いものを混ぜて使ってしまうと、呼吸困難に陥ったり、目や鼻などに強い刺激を感じたりする恐れがあります。
多くあるハウスクリーニング用洗剤ですが、混ぜて使うことは推奨されていません。
※1剤/2剤と、順を追って使用するものを除く
これは、化学反応によって有害なガスを発生させてしまうなど、意図しない洗剤の組み合わせは危険とされているからです。
説明書をしっかり読み、他の洗剤と混ぜることなく、正しく使用してください。
ハウスクリーニング道具の使い方はプロに聞こう
ハウスクリーニングに使用する道具や洗剤について熟知しているのは、ハウスクリーニングのプロです。
一度、汚れが気になる部分のハウスクリーニングを依頼し、使っている道具や洗剤を見せてもらいましょう。
そして、それをどこで購入できるのか、適切な使い方について聞いてみることをおすすめします。
実際の作業も見学させてもらえば、清掃時のコツも覚えられるはずです。
トイレやバスルームなど、依頼した部分がきれいになるだけでなく、自分での掃除の仕方を覚えられれば、一石二鳥ですね。
まとめ
ハウスクリーニング業者が使っている洗剤や道具を知れば、ご自身でもうまく掃除ができるかもしれません。
しかし、洗剤や道具の種類は多く、「どこに何を使えばいいのか…」と迷ってしまうでしょう。
そんなときは、一度ハウスクリーニングを依頼してみてください。
実際の作業を見ながら、洗剤や道具、手さばきを見ることで、ご自分でもプロ並みの清掃ができるようになるかもしれません。
プロの道具や洗剤は、やはりプロに学ぶべきでしょう。