スズメバチトラップの簡単な作り方を紹介!仕掛けるときの注意点は?

スズメバチトラップは、多くの自治体の公式ホームページでも推奨されている効果的な対策です。
スズメバチを近所でよく見かけたり、巣が作られたりすると、刺されるリスクがあるため危険です。
巣を作り始める前の4月上旬〜5月中旬にスズメバチトラップを仕掛ければ、スズメバチを退治できる可能性があります。
スズメバチトラップは、家庭にあるものだけで誰でも簡単に作れます。
スズメバチトラップを設置して、巣が作られるのを阻止してみませんか?
このページでは、簡単に作れるスズメバチトラップの作り方や安全な設置方法、注意点を紹介します。

スズメバチトラップの作り方
スズメバチトラップは、多くの自治体で推奨されている捕獲方法です。
スズメバチの巣は、女王蜂が一匹で作り始めます。
そのため女王蜂を捕獲できれば、巣作りを阻止できるのです。
スズメバチトラップは、家庭にあるもので簡単に作れるので、毎年スズメバチの巣に困っている人は試してみてはいかがでしょうか。
スズメバチトラップの作り方を紹介します。
1.必要なものを準備する
スズメバチトラップに必要な物
- ペットボトル
- カッター
- 定規
- サインペン
- 誘引剤用の材料
- 計量カップ
- ヒモか針金
ペットボトルは凹凸の少ないツルツルしたものを用意します。
2リットルの大きいペットボトルが、スズメバチを捕獲に最適です。
誘引剤は、甘くてにおいが強いものを使用します。
誘引剤の材料は地域やスズメバチの種類によって効果が異なるので、いろいろ試してみるのがおすすめです。
2.誘引剤を作る
誘引剤は、家庭にある材料を混ぜ合わせることで簡単に作れます。
スズメバチの種類や住んでいる地域によって効果が違うので、いろいろ試してみて効果の高いものを探してみましょう。
お酒やジュースなど甘くてにおいの強いものを混ぜ合わせると微生物によって発酵が進み、スズメバチを引き寄せられます。
トラップに入ったスズメバチは、誘引剤が身体に付着することで動けなくなり、溺れて力尽きるという仕組みです。
誘引剤の一例
- 酒:酢:砂糖を3:1:1
- ぶどうジュース:カルピス:焼酎=2:2:1
- はちみつ:水=1:3
- カルピス:水=6:4
誘引剤の中に果物を少し入れると発酵促進の効果があるため、スズメバチをより引き寄せられます。
3.トラップ容器を作る
ペットボトルの上部に、2〜3箇所カッターで穴を開けます。
縦1cm×横2cmくらいの大きさで「H」の形に切るといいです。
上部を外側に、下部を内側に折り曲げることで、雨よけとかえしの役割を果たします。
そうすると、トラップにかかったスズメバチは逃げられません。
ペットボトルに切り込みを入れるときは滑りやすいので、怪我しないように注意しましょう。
4.トラップ容器に誘引剤を入れ設置する
カッターで切り込みを入れたペットボトルに、誘引剤を1/3程度入れます。
注ぐときはトラップの穴から誘引剤がこぼれないように注意してください。
完成したトラップ容器を木や軒下の日陰に、ヒモか針金で取り付けます。
誰かがトラップに触らないように、「ハチ捕獲中」「さわるな危険」などの注意書きを記載しておくといいでしょう。
トラップを仕掛けるときには以下の点に注意します。
- 誘引剤の効果が低下するため、日当たりがいい場所は避ける
- 人通りが少ないところを選ぶ
- 子どもの手の届かない高さに設置する
強い日差しがあたると微生物が死んでしまい、発酵が進まなくなるので誘引剤の効果が低下します。
また、トラップを仕掛けるとスズメバチが寄ってくるので、刺される危険があります。
人道りが多いところや子どもの手が届くところには、設置しないでくださいね。
スズメバチトラップを仕掛ける時期と時間帯
スズメバチは4月上旬〜5月中旬に、女王蜂が巣を作り始めます。
女王蜂が巣を作り始める前に捕獲することが目的なので、4月上旬〜5月中旬にトラップを仕掛けましょう。
6月以降は働き蜂をたくさん引き寄せてしまって危険なので、仕掛けてはいけません。
トラップは、スズメバチが巣の中に戻る夜間〜早朝に設置します。
女王蜂のみとはいえ、刺されるリスクがあるためです。
スズメバチに遭遇しにくい夜間〜早朝であれば危険を回避できます。
また、誘引剤の回収や交換も同じ時間にしてください。
スズメバチトラップを交換する時期と方法
トラップは、1〜2週間に1回を目安に交換しましょう。
においがなくなったりスズメバチの死骸がたまったりすると、トラップの効果が薄れてしまうためです。
1〜2週間たたなくても、中に死骸がたまっているときや誘引剤が少なくなったときは交換します。
スズメバチトラップの中身は次の方法で処理してください。
- 袋の中に新聞紙を敷き詰める
- ペットボトルの上部を切って、スズメバチを取り出しやすくする
- トラップの中身を袋に入れて、新聞紙に誘引液を染み込ませる
- 袋を縛り、燃えるごみとして捨てる
交換するときは、中のスズメバチが完全に死んでいると確認してから処分してくださいね。
スズメバチは死んでいても針に毒を持っているため、素手でふれずに行いましょう。
スズメバチトラップを仕掛けるときの注意点
トラップを仕掛けると、スズメバチが引き寄せられます。
そのため、刺されないように十分注意が必要です。
トラップを仕掛けるときの注意点を具体的に紹介します。
注意1.スズメバチの死骸を素手で処分しない
スズメバチの死骸から毒針が飛び出すことがあるので、死骸を素手で触ってはいけません。死骸の処理方法は、主に2つです。
- トラップのキャップをはずして水を流し入れ、死骸を水圧で取り出す
- ペットボトルの上を切って、死骸を取り出す
トラップに水を勢いよく入れると、トラップの穴からスズメバチの死骸が出てきます。
誘引剤を入れ直せばトラップを再利用できるので、もう一度作る必要はありません。
ペットボトルの上を切ってスズメバチの死骸を取り出す場合は、ビニール袋に新聞紙を入れた中に流し込むと死骸を触らずに処理できます。
スズメバチの死骸は、燃えるゴミで出しましょう。
注意2.巣の近くに仕掛けると危険
トラップを仕掛ける目的は、あくまで巣作り防止対策です。
そのため、巣が出来上がった場所に設置してはいけません。
トラップにスズメバチがたくさん寄ってきて、とても危険です。
注意3.生きた蜂がいないと確認してからトラップを回収する
トラップを回収するときは、生きているスズメバチがいないかを確認します。
スズメバチが生きているときは、力尽きてから回収しましょう。
トラップに入ったスズメバチは、すぐに力尽きるわけではなく、ゆっくり力尽きます。
トラップに入ったからといってすぐに回収できるわけではないので、注意しましょう。
市販のおすすめスズメバチトラップ
スズメバチトラップを自分で作る時間がない人は、市販品を購入しましょう。
トラップを設置するだけでいいので、手間がかかりません。

誘引剤で引き寄せられたスズメバチは、容器の中に滑り落ちて逃げ出せないようになっているので安心です。


まとめ
スズメバチトラップに必要な物
- ペットボトル
- カッター
- 定規
- サインペン
- 誘引剤用の材料
- 計量カップ
- ヒモか針金
誘引剤の一例
- 酒:酢:砂糖を3:1:1
- ぶどうジュース:カルピス:焼酎=2:2:1
- はちみつ:水=1:3
- カルピス:水=6:4
スズメバチトラップは、家庭にあるもので簡単に作成できます。
時期は4月上旬〜5月中旬のスズメバチが巣を作り始める前、時間帯は夜間から早朝に設置しましょう。
また、定期的に中身を交換することで、トラップの効果を維持することができます。
スズメバチの巣が出来上がってしまったら、トラップを設置するのは危険です。
専門業者に駆除を依頼するようにしてください。
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