スズメバチの駆除方法|危険なスズメバチを安全に退治するには

家の近くでスズメバチを見かけたり、知らぬ間にハチの巣が作られたりしていたら怖いですよね。
スズメバチはハチの中でも非常に攻撃性が高いため、そのままにしておくと刺されてしまう可能性があります。
「最近家の近くでスズメバチを見かけることが多くなったけどどうしたらいいんだろう…」
「家の軒下にスズメバチの巣があった…どうやって駆除すればいいんだろう…」
このように、どうすればよいのか分からず不安に思っている方も多いと思います。
そこで今回は、スズメバチを適切に駆除・退治する方法を分かりやすく解説していきます。
スズメバチの駆除には主に下記の2つの方法があります。
- 市販の道具を準備して自分で駆除する
- 専門業者に依頼して駆除してもらう
市販の道具を使用すれば、蜂の巣を駆除することができます。
しかし、駆除したい巣がスズメバチだった場合、素人が自力で駆除することはあまりおすすめできません。
というのも、スズメバチは強力な毒を持っているため、刺されてしまうと最悪の場合死に至ることもあるからです。
スズメバチを素早く安全に駆除するには、専門の業者に依頼することをおすすめします。
「近くの専門業者が見つからない」などで、どうしても自分で駆除したい場合、安全に駆除するための準備が必要です。
以下では、スズメバチを安全に駆除するために知っておくべきことをまとめましたので、是非参考にしてください。
スズメバチの特徴は?アシナガバチとの見分け方
ハチやハチの巣を見つけたとしても、それがスズメバチであるかどうか分からないまま対処するのは大変危険です。
なぜなら、ハチの種類によって適切な対処方法が異なるからです。
スズメバチを適切に駆除・退治するために、まずはスズメバチの特徴と見分け方を知っておきましょう。
スズメバチの特徴と見分け方
スズメバチとアシナガバチの特徴を比較して以下の表にまとめました。
特徴 | スズメバチ | アシナガバチ |
---|---|---|
大きさ | 20mm〜40mmほど | 11mm〜26mmほど |
色 | 胴体はオレンジ、足は黒 | 胴体は黄色と黒、足は黄色 |
性格 | 警戒心が高く、非常に攻撃的 | 穏やかで攻撃性は低い |
スズメバチの大きさはスズメバチの種類にもよりますが、およそ20mm〜40mmになります。
胴体はオレンジと黒の縞模様で、足は黒いことが特徴です。
また、スズメバチは警戒心が高く、巣の近くを通っただけで襲われるケースも多いです。

スズメバチの見分け方については、「自力でのハチ駆除方法」で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
さらに、スズメバチの毒液は「毒のカクテル」とも呼ばれ、とても強力な毒の作用があります。
刺されるとアナフィラキシーショック(呼吸困難、全身の腫れなど)を起こす危険性があり、最悪の場合死に至ることも。
非常に危険ですので、スズメバチに刺された場合は早急に病院で治療を受けましょう。
スズメバチの巣の見分け方
ハチの巣を見つけたとき、安全に駆除するためにはどのハチの巣なのかを見分ける必要があります。
ここでは特に被害が多いスズメバチとアシナガバチの巣について、特徴と見分け方を覚えておきましょう。

スズメバチの巣は丸く、マーブル模様が特徴的です。
巣の大きさは最大で80cmにもなります。
一方、アシナガバチの巣は、シャワーヘッドのような形状で、巣穴は六角形でむき出しになっています。
巣の大きさは最大で15cmほどです。
また、スズメバチの中でも特に凶暴なオオスズメバチは、土の中に巣を作ることがあるので注意しておきましょう。
体のつくりはとても似ているスズメバチとアシナガバチですが、巣は特徴的で簡単に見分けることができます。
続いて、スズメバチの巣ができる場所について詳しく見ていきましょう。
スズメバチが巣を作る場所はどこ?

スズメバチを適切に駆除するためにも、巣ができる場所を知っておきましょう。
スズメバチが巣を作りやすい場所には、以下の特徴があります。
- 天候の影響を受けにくい
- スズメバチは雨が苦手であり、巣も湿気に弱いため、雨風にさらされない場所に巣を作る傾向にあります
- エサが豊富な場所
- スズメバチは肉食性の蜂なので、小さな昆虫が多く住んでいる場所に好んで巣を作る傾向にあります
- 閉鎖空間
- スズメバチは天敵から巣を守るため、外からは見えない閉鎖空間に巣を作ることもあります
上記の特徴が当てはまる場所はスズメバチが巣を作りやすい場所です。
では、実際にどんな場所に巣を作るのでしょうか?
スズメバチが巣を作りやすい場所は下記の通りです。
スズメバチが巣を作る場所 | |
---|---|
家 | 屋根裏、軒下、戸袋、換気口、床下、エアコン室外機など |
家の周辺 | 植木の枝や根本、垣根、樹洞の中など |
スズメバチはさまざまな場所に巣を作りますが、特に軒下や床下、小袋に巣を作ることが多いです。
もし家の周辺でスズメバチを見かけたら、上記の場所を一通り確認しておきましょう。
スズメバチが活発になる時期はいつ?
スズメバチが一番活発になり、攻撃性が高まる時期は、7月〜10月です。
7月〜10月は、スズメバチが新しい女王蜂と雄バチの産卵・育成をするため気が荒くなっています。
危険な時期はスズメバチの種類や巣の発達状況によって異なり、例えばオオスズメバチは8月~10月、キイロスズメバチは7月~10月に特に攻撃性が高くなります。
この期間に不用意に巣に近づいてしまうと、凶暴なハチが集団で襲ってくることも…。
非常に危険ですので、攻撃性が高まる時期には絶対に巣に近づかないようにしましょう。
以下の表はスズメバチの種類ごとの活動時期と攻撃性が高まる時期についてまとめたものです。
7月~10月はスズメバチが凶暴になる時期なので、蜂の巣駆除は絶対に専門業者に依頼しましょう。
・スズメバチの活動時期と攻撃性が高まる時期

非常に攻撃的なスズメバチですが、注意していても刺されてしまう可能性はあります。
では、スズメバチに刺されたらどうなってしまうのでしょうか?
スズメバチに刺された場合、局所症状と全身症状の2つの症状が出ます。
特に危険なのは全身症状です。
これは一度ハチに刺されたことがある人に多くみられる症状になります。
全身症状が出てしまったら、すぐに病院に行きましょう。
最悪の場合、死に至るケースもあります。
具体的な症状 | |
---|---|
局所症状 | 刺された箇所の腫れ、痛み、患部周辺の発熱 |
全身症状 | 軽度:吐き気、めまい、発汗、ふるえ 中度:頭痛、嘔吐、息苦しさ、喉のしびれ・乾き 重度:失神、じんましん、呼吸困難、心機能の低下、意識障害 |
万が一刺されてしまったときのためにポイズンリムーバーという毒抜きグッズや、患部に塗る抗ヒスタミン剤・ステロイド剤を用意しておきましょう。
スズメバチを自分で駆除する方法
スズメバチは攻撃性が高く、自分で駆除するのはとても危険です。
どうしても自分で駆除したい場合には、事前準備を完璧にする必要があります。
ここでは駆除する前の準備について詳しく説明していきます。
駆除する前に準備するもの
自力でスズメバチを駆除するのに必要なものは、下記の12点です。
- 防護服(衣服を組み合わせて代用も可能)
- 手袋
- 頭を保護するもの(防虫ネットがおすすめ)
- 長靴
- マスク
- 殺虫剤
- 懐中電灯
- 赤セロハン
- 長い棒
- ほうき
- ちりとり
- ゴミ袋
上記12点について詳しくは「自分でハチを駆除するのに必要な道具」で紹介しているので参考にしてください。
スズメバチを安全に駆除するためには、上記のものを全て揃えましょう。
ただし、上記の道具を全て揃えたからといって安全に駆除できるとは限りません。
なぜなら、スズメバチはそれほどまでに凶暴で危険なハチだからです。
スズメバチを安全に駆除するためには以下のことに注意しましょう。
- 防護服は7mm以上の厚手のものを用意する
-
スズメバチの針の長さは2mm~7mmですので、7mm以上厚手の服でなければ貫通して刺されてしまいます。
専用の防護服を購入する場合、厚さをしっかりと確認してから買うようにしましょう。
また、衣類で代用する場合は、ダウンのような厚手の服を着用し、その下にも何枚か着込んで10mmほどの厚さにすれば、刺されても針が皮膚に届く可能性は低くなります。 - 白い服を身につける
- ハチは黒などの暗い色に向かって攻撃してくる習性があるので、白い服を身につけるようにしましょう。
- 匂いが強いものを身につけない
-
ハチは匂いによって攻撃してくることがあります。
香水はもちろん、整髪剤や化粧品にも反応することがあるので、注意しましょう。
スズメバチは非常に危険ですので、上記の注意点をしっかりと確認した上で駆除するようにしましょう。
次に、スズメバチを駆除する方法・手順について説明します。
スズメバチを自力で駆除する際の手順と注意点
実際にスズメバチを駆除する際の手順について説明します。
まず、作業する時間帯ですが、ハチの活動がおさまる夜間に行うことが適切です。
というのも、夜に活動するスズメバチはほとんどおらず(モンスズメバチ除く)、夜間は照明がない限り飛ぶことができないとされているからです。
駆除に適した時間帯が分かったところで、駆除の手順について見ていきましょう。
スズメバチの駆除は以下の7ステップで行います。
- 作業場所を確認する
- 作業開始
- 少し離れた場所から巣にスプレーを噴射
- 巣に近づいて巣穴にスプレーを噴射
- 巣を撤去
- 巣と死骸を回収・廃棄
- 撤去場所にスプレーを噴射
詳しい駆除作業の手順は「蜂の巣を自力で駆除する際の手順」で紹介しているので参考にしてください。
また、スズメバチは他のハチと違って凶暴で危険なハチです。
他のハチと違い、スズメバチの場合は特に注意しなければなりません。
スズメバチを駆除する際には特に以下のことに注意しましょう。
- 周囲に人家がないことを確認する
-
素人がスズメバチを駆除した場合、生きたスズメバチを逃がしてしまい、攻撃的になったスズメバチが周囲の人を襲う可能性があります。
住宅街や人通りの多い場所が近くにある場合、自分で駆除するのはやめましょう。 - オオスズメバチの場合、業者に依頼する
-
オオスズメバチはスズメバチの中でも特に危険なハチです。
オオスズメバチの駆除はプロでも危険と言われているので、素人は絶対に業者に依頼するようにしましょう。 - 死んだハチには手で触れないようにする
-
ハチは死んでも1日ほどは針の部分だけ反射的に動くので、刺されてしまう危険性があります。
死んだハチだからといってむやみに触らないようにしましょう。
スズメバチは非常に危険ですので、上記の注意点をしっかりと確認して安全に駆除できる選択をしましょう。
自分でスズメバチを駆除するためのおすすめスプレー
自分でスズメバチを駆除する際には、効果の強い殺虫剤を使いしっかりと退治することが重要です。
以下で、スズメバチの駆除におすすめのスプレーを2点紹介します。
・速効性・致死効果の高いスズメバチマグナムジェットプロ
スズメバチの動きを止める殺虫成分モンフルオロトリンを含む4つの有効成分を配合しており、速効性・致死効果が非常に高いスプレーです。
バズーカ方式の強力な噴射力も特徴で、巣ごとスズメバチを撃退することができます。

・ハチ・アブ用ハンターZ PRO
こちらのスプレーもスズメバチに効果的なモンフルオロトリンを配合しており、スズメバチの動きを素早く止めることができます。
また、強力ジェット噴射により遠くのハチやハチの巣にも効果を発揮し、10m先までの噴射が可能です。

スズメバチの駆除はできるだけ業者に依頼しよう

ここまでスズメバチを自分で駆除する方法について紹介しましたが、スズメバチは攻撃性が高く自分で駆除するのは大変危険です。
自分で駆除できそうにないときは、専門の業者に依頼することをおすすめします。
業者にスズメバチ駆除を依頼する
スズメバチを一番安全に駆除する方法は、業者に駆除を依頼することです。
というのも、専門業者に駆除してもらうのが、確実さと迅速さで一番優れているからです。
自力でハチの駆除をすると、どうしても巣やハチの駆除漏れが発生したり、時間がかかってしまったりしてしまいます。
一方、専門の業者に依頼すれば、素早く確実に駆除してもらうことができます。
自分で駆除できそうにない場合や、少しでも不安な場合は、専門業者に依頼しましょう。
判断に迷うときは相談だけでもしてみることをおすすめします。
以下では、業者を選ぶ際のポイントを説明するので参考にしてみてください。
スズメバチ駆除は安心できる専門業者を選ぼう
スズメバチの巣を駆除するには、強力な薬剤の使用や専門的な作業を伴います。
これらの薬剤や工程の判断には、経験と知識が不可欠になります。
しかし、高額の施工費を請求されたり、契約したはずの保証サービスが適用されなかったりといった業者とのトラブルがあるのも事実です。
そのような悪徳業者を避けて、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
納得できる業者選びのためには、口コミや料金相場が分かる専門のWebサイトを活用することをおすすめします。
ファインドプロなら、厳正な審査を通過した業者しかいないので安心です。
現地調査や見積もりは無料で、追加費用もかかりません。
まとめ
この記事では、スズメバチやスズメバチの巣を見つけたときにどう対処したらよいのか、駆除の方法について紹介しました。
スズメバチは攻撃性が高く、強力な毒を持っていました。
また、巣は大きく、軒下や床下に巣をつくることが多いです。
活動時期については、7月~10月にかけて攻撃性が高まり、非常に危険になります。
また、自分で駆除する際には、防護服などで身の安全を確保した上で作業することが重要です。
しかし、スズメバチは非常に危険ですので、素人が自分で駆除することはおすすめできません。
安全かつ確実にスズメバチを駆除したいなら、専門の業者に依頼しましょう。
判断に迷ったときは、相談だけでもしてみることをおすすめします。