強化ガラスの値段は?交換にかかる価格相場と知っておくべきポイントをご紹介

強化ガラスは、割れると破片が粉状になるよう作られており、ガラスの破片でケガをしてしまう危険性を低くしてくれます。
そのため、小さいお子様がいるご家庭の窓ガラスや学校のガラス、商業施設の店舗など人がぶつかる可能性の高い場所で多く利用されています。
そんな安全性の高い強化ガラスですが、交換する前に値段が気になりますよね?
強化ガラスは、通常のガラスに特殊な処理を加えているため、一般的な透明ガラスよりは価格が高くなります。
この記事では、強化ガラスの値段と交換費用、交換する前に知っておくべきポイントをまとめてご紹介していきます。
おすすめの強化ガラスについてもご紹介しているので、この記事を参考にして強化ガラスへの交換を検討してみてください。

強化ガラスは防災対策に有効!
強化ガラスは、ご自宅の窓の防災対策として非常に高い効果を発揮します。
強化ガラスとは、通常のガラスに熱処理を加えて強度を高めたガラスのことです。
強化ガラスは万が一割れても粉状になるので、ガラスの破片で手を切ったり怪我をしたりすることを防いでくれます。
そのため、台風や地震などの災害時にも、ガラスが割れた後の二次災害を防ぐことができます。
近年増えてきている台風被害や、いつ来るか分からない大地震に備えて、強化ガラスに交換しておくと安心です。
防災対策に有効な強化ガラスですが、幅広い厚さで展開されているので、サッシを交換しなくてもそのまま交換することができます。
ここからは、強化ガラスの大きさ・厚さごとの値段についてご紹介していきます。
強化ガラスの値段
強化ガラスの値段は以下の表の通りです。
種類(厚み) | 90×90(cm) | 90×180(cm) |
---|---|---|
透明強化ガラス(4mm) | 10,000~15,000円 | 15,000~20,000円 |
透明強化ガラス(5mm) | 10,000~20,000円 | 20,000~30,000円 |
透明強化ガラス(8mm) | 30,000~35,000円 | 45,000~50,000円 |
透明強化ガラス(10mm) | 35,000~40,000円 | 55,000~60,000円 |
透明強化ガラス(12mm) | 40,000~45,000円 | 65,000~70,000円 |
型板強化ガラス(4mm) | 15,000~20,000円 | 20,000~25,000円 |
強化ガラスには、厚みが4mm~19mmまでの種類があります。
また、強化ガラスには透明な透明強化ガラスと、白くくもっている型板強化ガラスの2種類があります。
一般的によく使用される5mmの透明強化ガラスだと、大きさ900×900mmで値段は10,000円~20,000円ほどが相場です。
上記の表の通り、強化ガラスは厚みが増すごとに費用が高くなります。
注意点として、上記の価格表は強化ガラス本体のみの値段です。
窓ガラス交換には別途費用がかかります。
ここからは、強化ガラスの交換にかかる費用相場についてご紹介していきます。
強化ガラスの交換にかかる価格相場
強化ガラスの交換費用は、ガラス本体の価格、施工費、廃材処分費、出張費などさまざまな項目の合計で決まります。
強化ガラスの交換にかかる価格相場は以下の通りです。
種類(厚み) | 90×90(cm) | 90×180(cm) |
---|---|---|
透明強化ガラス(4mm) | 30,000円前後 | 50,000円前後 |
透明強化ガラス(5mm) | 30,000~40,000円 | 50,000~60,000円 |
透明強化ガラス(8mm) | 50,000円前後 | 70,000~80,000円 |
透明強化ガラス(10mm) | 60,000円前後 | 80,000~90,000円 |
透明強化ガラス(12mm) | 70,000円前後 | 90,000~100,000円 |
型板強化ガラス(4mm) | 30,000円前後 | 50,000円前後 |
上記のように、強化ガラスの交換費用は、強化ガラス本体の値段より1万~2万円ほど高くなります。
これは、強化ガラスの交換にかかる施工費や廃材処分費がおよそ1万~2万円になるからです。
ただし、ガラスを交換する場所によっては、足場代など別途追加で費用がかかる場合もあります。
また、窓サッシではなく、特殊なはめ殺し窓などをリフォームする場合には、ガラスの加工費や交換費用が高くなることもあります。
ですので、事前にガラス屋さんにどのくらい費用がかかるのか確認しておきましょう。
強化ガラスの主なメーカー・製品
強化ガラスといっても種類が多く、どれを選んだらいいか分からない人も多いと思います。
ここでは、強化ガラスの中でも高い安全性が期待でき、よく使われている製品をご紹介していきます。
- テンパライト(旭硝子)
- テンパレックス(セントラル硝子)
- タフライト(日本板硝子)
テンパライト(旭硝子)
テンパライトは、旭硝子から販売されている強化ガラスです。
テンパライトは強度が高く、同じ厚さの透明ガラスの約3.5倍の耐風圧強度を持っています。
主な用途として、オフィスビルや学校の体育館、マンションやホールなどでよく使用されます。
また、テンパライトの型板ガラス版であるミストロンエースも旭硝子が販売する強化ガラスです。
ミストロンエースは、同じ厚さの型板ガラスの約5.8倍の耐風圧強度を持ち、視線を遮る効果もあります。
主な用途として、浴室やシャワー室などプライバシーを必要とする窓などで使用されます。
テンパレックス(セントラル硝子)
テンパレックスは、セントラル硝子が販売する強化ガラスです。
一般的な強化ガラスであるテンパレックスと、学校用強化ガラスのスクールテンパレックス、型板強化ガラスのミストレックスSという3種のタイプがあります。
学校用強化ガラスであるスクールテンパレックスは、学校や病院などの公共施設用として開発された厚さ4ミリと5ミリの強化ガラスです。
より安全性を求められる施設でのガラス破損による傷害事故を少なくする効果が期待できます。
また、型板強化ガラスのミストレックスSは、強化専用型板ガラスを強化処理した型板ガラスです。
型模様によって目隠し効果や光のまぶしさを軽減する効果もあります。
タフライト(日本板硝子)
タフライトは、日本板硝子が販売する強化ガラスです。
一般的な強化ガラスであるタフライトと、学校用強化ガラスであるスクールタフライトというタイプがあります。
タフライトは、同じ厚さのフロート板ガラスと比べて3~5倍の強度を持つ強化ガラスです。
主な用途として、ガラステーブルやショーケース、パーテーションなどのインテリア及び家具などに利用されます。
学校用強化ガラスであるスクールタフライトも、同じ厚さの板ガラスと比べて3~5倍の強度を持ち、児童や生徒が誤ってぶつかったり、強くもたれかかったりした場合にも破損することはほとんどありません。
主な用途は、学校や幼稚園、保育園の窓・出入口や、体育館、スポーツ施設の窓・出入口です。
上記のように、強化ガラスによって様々な特徴があり、製品ごとに期待できる効果も異なります。
ご自分が使用する用途と照らし合わせて、最適な強化ガラスに交換してみましょう。
強化ガラスに交換する前に知っておくべきポイント
お家の窓ガラスを強化ガラスに交換する前に知っておくべきポイントは以下の2点です。
- 強化ガラスに防犯効果は期待できない
- フィルムシートで費用を抑えることもできる
それぞれについて以下で詳しく説明していきます。
強化ガラスに防犯効果は期待できない
強化ガラスは、名前に「強化」と付いていることから、『割れにくいガラス』というイメージを持たれがちです。
しかし、強化ガラスは耐風圧には強いですが、衝撃には弱いため、ハンマーやバールで叩くと割れてしまいます。
強化ガラスは、割れた場合に破片が粉々になり、破片でケガをする危険性が低くなるガラスです。
空き巣や泥棒に襲われても割れないほど強力なガラスではありません。
ですので、窓の強度を上げたいなど防犯目的でガラスを選ぶ際には、強化ガラスではなく防犯ガラスを選びましょう。
下記の記事では、強化ガラスと網入りガラス・防犯ガラスの防犯性能を比較していますので、ぜひ参考にしてください。
網入りガラスは防犯にならない!正しい知識と効果的な防犯対策をご紹介
フィルムシートで費用を抑えることもできる
もし、強化ガラスをガラスの飛散防止や防災対策のために使おうとしている方は、飛散防止フィルムで代用できる可能性があります。
強化ガラスの交換費用は、一般的によく使用される5mmの透明強化ガラスだと、大きさ900×900mmで3万~4万円ほどが相場です。
一方、飛散防止フィルムであれば、1,000円~2,000円ほどで購入することができます。
飛散防止フィルムは通販やホームセンターで簡単に購入でき、今あるガラスに自分で貼り付けるだけなのでとてもお手軽です。
飛散防止フィルムを使用すれば、万が一ガラスが破損した場合、破片が飛散することを防ぎ、窓枠から破片が脱落しにくくなります。
ただし、自分で貼付けする際にしわができないように貼るのは意外と難しく、きれいに仕上げられるかどうかは腕次第です。
ですので、自分で貼り付けるのが面倒な方や、はがれた時に貼り直す手間が気になる方は、強化ガラスへの交換をおすすめします。
強化ガラスの値段まとめ
この記事では、強化ガラスの値段と交換にかかる費用、おすすめの強化ガラス製品までご紹介しました。
強化ガラスの値段は大きさや厚さによって異なり、一般的な大きさ900×900mm・厚さ5mmの透明強化ガラスで1万~2万円ほどでした。
さらに、強化ガラスの交換にかかる費用は、施工費や廃材処分費を含めて1万~2万円ほど高くなり、およそ3万~4万円でしたね。
また、強化ガラスは防犯目的での使用はおすすめできず、あくまで割れた後の二次災害を防ぐために使用することで効果を発揮します。
もし防犯対策でガラスを交換したいとお考えの方は、下記の記事で防犯ガラスについてご紹介しているので参考にしてください。
防犯ガラスは打ち破り・焼き破りに効果あり!防犯ガラスの価格相場と窓の防犯対策をご紹介
強化ガラスの具体的な交換費用については、実際にお客様のご自宅の状況を確認してみないと分からないため、もし強化ガラスへの交換を考えている方はぜひファインドプロにご相談ください。
ファインドプロでは、強化ガラスへの交換に即対応しております。