窓サッシ交換・リフォームの費用相場は?安くリフォームするコツを解説

窓が開閉しづらくなったり、窓がガタついたりしはじめたら、窓サッシの不具合や劣化が原因である可能性が高いです。
窓サッシの不具合を放置していると、さらに状態が悪化して窓が開かなくなってしまうこともあります。
そんなことになる前に、窓サッシの不具合に気づいたら、早めに交換したいですよね。
とはいえ、窓サッシの交換は頻繁に行うものではないので、費用はいくらかかるのか、どのタイミングで交換すればいいのか分からない方も多いと思います。
そこで、この記事ではそんな窓サッシの交換に関するお悩みを解決すべく、窓サッシの交換について知っておくべきポイントをまとめました。
具体的には、
- 窓サッシ交換・リフォームの種類
- 窓サッシ交換・リフォームの費用相場
- 窓サッシの交換費用を安くするコツ
- 窓サッシを交換すべきタイミング
の順番で重要なポイントだけをご紹介していきます。
この記事を参考にして窓サッシの交換を行い、気持ちの良い生活を手に入れましょう!
窓・サッシのリフォームにはどんな種類があるの?
窓・サッシリフォームは、目的によってリフォームの種類が異なります。
ここでは、下記の窓・サッシリフォームの種類について、それぞれ内容をご紹介します。
- 窓の交換
- 内窓(二重窓)の設置
- サッシの交換
- 窓ガラスの交換
- 窓の大きさ・高さの変更
- 窓の増設
- 網戸の取付け・交換
窓の交換

窓の交換は、断熱・結露対策に効果的です。
窓全体をリフォームする場合には、リフォーム方法は2つあります。
- カバー工法
- カット工法
カバー工法とは、既存の窓・サッシの上に新しい窓枠をかぶせるリフォーム方法です。
カバー工法の工事は一日で済むことが多く、比較的安価かつ短時間でできるリフォームとして人気です。
カット工法は、窓枠周辺の壁を一部取り壊し、新しい窓枠に取り換えるリフォームのことを言います。
壁を取り壊さないと、既存の窓枠を取り外せないので、新しい窓枠に取り換える場合はカット工法が用いられます。
カバー工法と比較すると、カット工法は手間と時間がかかる工事なので、費用も高くなります。
内窓(二重窓)の設置

既存の窓の内側に、インナーサッシという内窓を設置し、二重窓にするリフォームもあります。
窓を二重にするため、断熱・防音・防犯対策に効果があり、人気のリフォームです。
内窓の設置は、今ある窓はそのままで、外壁を壊すなど大掛かりな工事が必要ありません。
ですので、費用もかからず、短時間でリフォームできる点がメリットです。
サッシの交換

窓ががたついたり、きちんと閉まらなくなったりした場合、サッシが劣化している可能性があります。
その場合には、サッシのみを新しくするリフォームが有効です。
既存のサッシを新しいサッシに交換することで、すきま風をなくしたり、防音対策をしたりすることができます。
ただし、既存のサッシの状態によっては、外壁を壊してサッシを交換しなければならないケースもあり、2日以上工期がかかることもあります。
窓ガラスの交換

既存のサッシ枠から窓ガラスのみを外して、新しいガラスに交換するリフォームもできます。
防音効果や防犯効果、断熱・遮熱効果のある機能性ガラスに交換するリフォームが人気です。
窓ガラスのみの交換なので、工事は当日中に完了するというメリットがあります。
しかし、サッシ交換のリフォームと比べると、効果は小さいことが多いです。
また、交換する新しいガラスによっては、既存のサッシのレール部分に負担がかかり、サッシ自体も交換しなければならないケースもあります。
そのため、窓ガラスのみの交換の際にも、サッシ交換の必要性も含めて費用に余裕を持っておくとよいでしょう。
窓の大きさ・高さの変更

室内により多くの光を取り入れたいときや、開放感が欲しいときには、窓の大きさや高さを変更するリフォームもできます。
窓の大きさや高さを変更する場合には、もちろん外壁も窓のサイズに合わせて直す必要があり、高さを変更する場合には足場が必要になることも多いです。
外壁を壊し、足場を組む必要があることを考えても、工事は最低でも2日以上はかかるケースが多いでしょう。
窓の増設

家の雰囲気を明るくしたいときや、風通しや通気性を良くしたいときには、窓を増設するリフォームがおすすめです。
窓を増設するリフォームでは、増設する部分の外壁を壊す必要があり、リフォーム費用・工期ともにかかります。
また、窓を取り付ける位置にもよりますが、足場を設置する必要があるため、費用・工期ともにさらに膨らみます。
注意点として、住宅の耐震性により、希望の位置に窓を増設できないケースもあります。
希望の位置に窓を増設できるかどうか、事前にリフォーム業者に必ず確認しましょう。
網戸の取付け・交換

新たに窓の外側に網戸を取り付けたいときや、網戸を交換したいときは、網戸のみのリフォームもできます。
網戸の取付け・交換リフォームは簡単な工事なので、当日中に完了します。
網戸は横引きタイプが一般的ですが、上げ下げできるロール型の商品もあります。
さらに、防犯用の切れにくい網戸もあるので、用途に合わせて様々な選択肢があります。
窓サッシ交換・リフォームの費用相場

上記で説明した窓・サッシリフォームは、それぞれ方法が異なり、費用も変わってきます。
ここからは、窓・サッシリフォームの費用について、それぞれ詳しく紹介していきます。
窓の交換にかかる費用相場
窓の交換リフォームにかかる費用の相場は、3万~50万円と幅が大きいです。
なぜなら、窓の交換リフォームには、カバー工法とカット工法の2つのリフォーム方法があり、それぞれ費用が異なるからです。
カバー工法の費用相場は3万~13万円で、カット工法の費用相場は10万~50万円です。
それぞれの費用相場を以下で詳しく紹介します。
■カバー工法の費用相場
窓の大きさ/ガラスの種類 | 透明ガラス | 防犯ガラス | 遮熱ガラス |
---|---|---|---|
小窓 (70cm×90cm) |
3万~5万円 | 5万~6万円 | 4万~6万円 |
腰高窓 (120cm×170cm) |
4万~5.5万円 | 6万~7万円 | 8万~9万円 |
掃き出し窓 (180cm×170cm) |
5万~6万円 | 7万~8万円 | 12万~13万円 |
カバー工法の窓交換にかかる費用は、窓の大きさやガラスの種類によって異なります。
ベランダなどの掃き出し窓を透明ガラスの窓に交換する場合は、総額で5万円~6万円ほど費用がかかります。
■カット工法の費用相場
窓の大きさ | 費用相場 |
---|---|
小窓 (70cm×90cm) |
10万円~ |
腰高窓 (120cm×170cm) |
20万円~ |
掃き出し窓 (180cm×170cm) |
30万~50万円 |
カット工法(はつり工法)は、窓の周りの外壁を壊して工事する必要があるため、カバー工法に比べて費用が高くなります。>
そのため、予算に余裕を持っておく必要があります。
内窓(二重窓)の設置にかかる費用相場
窓の大きさ | 費用相場 |
---|---|
腰高窓 (120cm×170cm) |
5万~10万円 |
掃き出し窓 (180cm×170cm) |
8万~30万円 |
内窓(二重窓)の設置リフォームにかかる費用の相場は、5万~30万円です。
大きさが180cm×170cm以内の内窓設置リフォームの費用は、8万~20万円程度で、断熱・遮熱ガラスなどの高機能ガラスに交換する場合は30万円ほどかかります。
サッシの交換にかかる費用相場
サッシの種類 | 費用相場 |
---|---|
木製サッシに交換 | 20万~30万円 |
樹脂サッシに交換 | 30万~50万円 |
アルミサッシに交換 | 10万~20万円 |
サッシの交換リフォームにかかる費用の相場は、10万~50万円です。
交換するサッシの種類によって費用は異なり、例えば木製サッシをアルミサッシに取り換えるリフォームの費用は10万~20万円かかります。
また、それぞれのサッシの中でもデザインのバリエーションが豊富で、良い素材を使っているサッシや、デザイン性の高いサッシは価格が高くなります。
商品ごとに機能性も異なるので、値段と合わせて自分が求めている品質のサッシを慎重に選びましょう。
窓ガラスの交換にかかる費用相場
ガラスの種類 | 90×90(cm) | 90×180(cm) |
---|---|---|
透明ガラス(5mm) | 18,000~25,000円 | 20,000~27,000円 |
ペアガラス(複層ガラス) | 10,000~20,000円 | 18,000〜30,000円 |
断熱・遮熱ガラス | 22,000〜35,000円 | 35,000〜50,000円 |
防犯ガラス | 20,000~50,000円 | 40,000~100,000円 |
窓ガラスの交換リフォームにかかる費用の相場は、2万~10万円前後です。
交換するガラスの種類や大きさによって費用は異なり、大きさが180cm×170cmの窓ガラスでは15万円ほどの費用になることもあります。
また、窓ガラスの厚さは、大きさよりも価格に影響があり、厚さが数ミリ違うだけで1万円以上料金に差が出ることもあります。
窓ガラスの交換費用については、以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
ガラス交換・修理の費用相場はいくら?種類別の料金と業者の選び方を紹介
窓の大きさ・高さの変更にかかる費用相場
内訳 | 費用相場 |
---|---|
外壁解体 | 10万~15万円 |
足場設置 | 10万~15万円 |
防水工事 | 3万~5万円 |
その他諸経費 | 5万~10万円 |
合計 | 30万~45万円 |
窓の大きさ・高さの変更リフォームにかかる費用の相場は、30万~45万円です。
窓の大きさや高さを変更するためには外壁を壊す必要があり、外壁解体費用が10万~15万円ほどかかります。
また、壊した外壁を修復する際には防水工事が必要なため、およそ3万~5万円ほど費用がかかります。
さらに、2階以上の窓リフォームの場合には、足場の設置が必要なため、追加で10万~15万円ほどの料金が加算されます。
窓の増設にかかる費用相場
足場なしの費用 | 足場ありの費用 | |
---|---|---|
窓の増設 | 10万~30万円 | 50万円前後 |
窓の増設にかかる費用の相場は、10万~30万円です。
窓の増設費用は、サッシや窓ガラスのグレードによって異なりますが、一般的な住宅の窓増設リフォームでは10万~30万円が多いです。
また、足場を設置する必要がある場合には、費用が50万円やそれ以上になるケースもあります。
網戸の取付け・交換にかかる費用相場
網戸の種類 | 1枚あたり費用 |
---|---|
一般的な網戸 | 3千~5千円 |
グレードの高い網戸 | 2万円前後 |
網戸の取付け・交換リフォームにかかる費用の相場は、網戸1枚につき3千~5千円です。
ただし、防犯用などグレードの高い網戸にする場合は2万円前後が相場になります。
窓サッシのパーツのみ交換する場合の費用

窓のサッシはパーツ部分の消耗が激しく、部分的に交換したいという人もいると思います。
特に、ゴムパッキン(ビート)や戸車(窓の滑りをよくするローラー状のもの)、鍵は、劣化するのが早いです。
ここでは、ゴムパッキンと戸車を交換する費用について説明していきます。
サッシの鍵交換については、下記の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
サッシの鍵交換は自分でできる!DIYの方法から業者に依頼した料金相場まで解説
サッシのゴムパッキン交換の費用
サッシのゴムパッキンは、ホームセンターなどの市販で1,000円程度で購入できます。
購入することは簡単ですが、ゴムパッキンの交換は慣れていないと難しく、サッシに隙間ができてしまうケースもあります。
自分で交換すれば費用は抑えられますが、交換後に不具合が起きる確率が高まることを考えると、プロに依頼することをおすすめします。
ガラス修理・リフォーム業者に依頼すると、部品代と作業費合わせて1万円~2万円ほどになります。
自分で難しいことをせず、確実にサッシ交換ができると考えれば、高くない費用です。
もし、どうしてもdiyで交換したい人がいましたら、以下の方法を参考にしてサッシのゴムパッキンを交換しましょう。
サッシのゴムパッキンを交換する方法
- サッシのビスを取り外す
- ガラスとサッシを引き離す
- ガラスからゴムパッキンを取り外す
- ガラスに新しいゴムパッキンを取り付ける
- ガラスにサッシを取り付ける
サッシはビスで固定されていますので、まずはドライバーでビスを取り外してサッシを分解してください。
ガラスからゴムパッキンを取り外したり、取り付けたりするときには、手を滑らせてガラスを落として割ってしまわないよう、慎重に作業しましょう。
サッシの戸車交換の費用
サッシの戸車は、ホームセンターなどの市販で500円〜2,000円ほどで購入できます。
ですが、戸車交換もゴムパッキン同様、専門業者に交換を依頼することをおすすめします。
なぜなら、戸車は種類がとても多く、すぐに廃盤になるため、交換するサッシに合う戸車を探すこと自体が難しいからです。
プロに依頼した場合、部品代と工事費合わせて1万円台が相場になります。
戸車交換に失敗しないためには、サッシのプロである業者にお願いする方が良いでしょう。
もし、どうしてもdiyで交換したいという人がいましたら、以下の方法を参考にしてサッシの戸車を交換してみましょう。
サッシの戸車を交換する方法
- 戸車を固定しているビスを取り外す
- サッシから戸車を取り外す
- サッシに新しい戸車をビスで取り付ける
- 開閉して動作に問題がないかチェックする
戸車はビスでサッシに固定されていますので、ドライバーでビスを取り外したうえで、サッシから引き離してください。
戸車によっては取り外しができないものもあります。
戸車が取り外せない場合は、既存の戸車の隣に新しい戸車をビスで取り付けるといった方法を取りましょう。
窓サッシの交換費用を抑えるコツ
窓サッシの交換費用を抑えるコツは、以下の3つです。
- 複数業者で費用を比較する
- 補助金制度を利用する
- ガラスやサッシのグレードを下げる
複数業者から見積もりをとり、窓サッシの交換費用を比較することで安い業者を選ぶことができます。
窓サッシの交換費用は業者によって大きく異なり、「出張費の有無」「深夜・早朝などの割り増し料金の有無」などによって金額が変わってきます。
また窓サッシの交換では、断熱リフォーム支援事業に関する一定の条件を満たせば、補助金を利用できるケースがあります。
窓サッシ交換費用を全額補助してもらえるわけではありませんが、出費の一部をカバーできれば、実質的な支払額を抑えられるでしょう。
他にも、ガラスやサッシのグレードを下げるといった点を意識することで、窓サッシの交換費用を安く済ませることも可能です
窓サッシを交換すべきタイミング

窓サッシは永久的なものではないので、何らかの問題があれば交換しなければなりません。
中でも、窓サッシを交換すべきタイミングといえるのが、次の4つです。
- 窓の開閉がスムーズにできなくなった
- 窓がガタつく
- 結露が多くなった
- 防犯性に不安を感じる
窓の開閉がスムーズにできなくなったり、窓がガタついたりした場合には、サッシの劣化もしくは戸車の劣化が考えられます。
サッシや戸車が劣化しているまま放置していると、サッシが全く動かなくなり、窓の開閉ができなくなる恐れもあります。
また、ガラスの結露が多くなっているときには、サッシの劣化によって気密性が低下し、結露が起こりやすくなっている可能性もあります。
上記のサインが確認できたら、早めに窓サッシを交換しましょう。
もし窓やサッシに問題がなくても、窓の防犯性に不安を感じる場合には、防犯性の高い窓サッシに交換しておくと安心です。
まとめ
この記事では、窓サッシ交換の費用や交換すべきタイミングについて紹介しました。
窓サッシの交換が初めての方にとって、分からないことだらけで不安になることもあるかと思います。
そんな方は、この記事で紹介した内容を確認して、予算を立ててみるなどサッシ交換する際の参考にしてみてください。
また、ファインドプロでは窓サッシ交換のプロを多数ご紹介しています。
窓サッシの交換を考えている方は、ファインドプロにお気軽にご相談ください。
