マンションの窓ガラスは交換できる!交換費用と注意点、トラブル対策を紹介

マンションの窓ガラスを検討するにあたり、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。
窓ガラス交換は家計に直結するものですから、業者に依頼する前に、あらかじめおおよその費用を把握しておきたいですよね。
壊れた窓ガラスを放置していると、空き巣に侵入されたり、より大きく割れてしまったりする可能性がありますので、早めのガラス交換が必要です。
そこで、今回はマンションの窓ガラスの交換費用についてご紹介します。
マンションの窓ガラス交換にあたっての注意点や、トラブル対策についてもあわせて解説しますので、業者に依頼する前にチェックしておきましょう。
マンションの窓ガラスは交換できる!

そもそも、分譲賃貸問わずマンションで窓ガラスの交換をすることは可能なのでしょうか?
戸建て住宅と違い共同住宅であるマンションでは、窓を交換する際にトラブルになりうることは多いように思えます。
結論から言うと、マンションの窓ガラスは交換することができます。
しかし、マンションの窓ガラスを交換する際は、いくつかの条件が存在します。
- 現時点で使用しているものと同じ窓ガラスへの交換がほとんど
- サッシは交換できない場合が多い
マンションは、やはり外観の関係上、戸建てのように窓ガラスやサッシを自由に交換することができません。
上記の内容を理解したうえで、マンションの窓ガラス交換を進める必要があります。
マンションの窓ガラスの交換費用

では、実際に窓ガラスを交換するとなった場合、交換にかかる費用は一体どれくらいなのでしょうか。
窓ガラスの交換をする際の費用は、交換するガラスの大きさ・厚み・種類によって変わります。
実際にかかる費用は以下の表のようになっています。
ガラス名 | 費用 |
---|---|
フロートガラス | 13,000~90,000円 |
型板ガラス | 10,000~39,000円 |
網入りガラス | 20,000~45,000円 |
すりガラス | 10,000~30,000円 |
強化ガラス | 39,000~78,000円 |
複層ガラス | 33,000~82,000円 |
合わせガラス | 45,000~65,000円 |
具体的な大きさや厚みなどといった観点から、どのようなガラスに交換するのかによって、費用に数千円~数万円の差が生じます。
上記の表と、交換を希望する窓ガラスを照らし合わせて、費用をイメージしてみてください。
マンションの窓ガラスを交換するときの注意点

マンションの窓ガラスが交換可能かどうかの説明の際に軽く触れたように、マンションの窓ガラスを交換するときには、いくつか注意点があります。
ここでは、分譲マンションの場合と賃貸マンションの場合に分け、注意点をご紹介します。
分譲マンションの際は「分譲マンションの際の注意点」を、賃貸マンションの場合は「賃貸マンションの際の注意点」をご覧ください。
分譲マンションの際の注意点
はじめに、分譲マンションの場合の注意点です。
分譲マンションの場合、大きく3つの注意点が存在します。
- マンションの管理組合に連絡しておく
- リフォーム内容によっては外壁の一部を壊す可能性がある
- 修理のほうが安価に済む場合がある
窓ガラス交換で予想外のトラブルを避けるためにも、事前にマンションの管理組合に連絡をしておくことは非常に重要です。
勝手に自分で専門業者に依頼して、分譲マンションの窓ガラスを交換してしまうと、管理組合とトラブルになってしまうことが想定されるからです。
規約などで窓ガラス交換について取り決めされている場合もありますので、まずはマンションの管理組合に窓交換したい要旨の連絡を最優先しましょう。
分譲マンションの窓ガラス交換では、リフォーム内容によっては外壁の一部を壊す可能性があることも注意しましょう。
例えば、窓枠を取り外すほどの大きな工事の場合は、周囲の壁を壊さなければならないでしょう。
分譲マンションの窓ガラス交換で、大きな工事を依頼する場合、思いのほか高額な出費となってしまうことがありますので、注意してください。
分譲マンションの窓ガラスは、交換するよりも修理のほうが安価に済む場合があることも忘れずにしたいポイントです。
とくに、「1cm未満の小さな傷」「ひっかいたような浅い傷」などは、交換が必須ではないものも多く、簡単な修理で済ませることができるでしょう。
専門業者に、修理の場合と交換の場合の見積もりを出してもらうと、損する心配がありません。
事前見積もりであれば無料で行ってくれる業者も多いので、いずれにせよまずは業者見積りを検討してみてください。
賃貸マンションの際の注意点
次に賃貸マンションの場合の注意点です。
賃貸マンションの場合も、大きく3つの注意点が存在します。
- 加入している各種保険の内容を確認する
- 管理会社に事情を相談する
- 入居者が直接業者に相談しない
賃貸マンションの窓ガラスを交換する場合は、交換前に加入している各種保険の内容を確認してください。
賃貸マンションのガラスの割れや欠けは、火災保険などが利用できる場合があります。
そのため、必ずしも全てのケースで各種保険が利用できるとは限りませんが、事前に保険の契約内容を確認しておくことをおすすめします。
また、賃貸マンションの窓ガラスを交換する場合は、管理会社に事情を相談しましょう。
賃貸マンションの管理会社にガラスの問題を共有しておくことで、今後の対処や対応について話を聞くことができます。
また、管理会社に相談することで、利用できる各種保険に関する説明を受けられる場合もあります。
自分で何らかの対処をする前に、管理会社への相談をすることが大事です。
最後に、賃貸マンションの窓ガラス交換では、入居者が直接専門業者に相談することは極力控えましょう。
というのも、賃貸マンションの窓ガラス交換では、管理会社やオーナーが専門業者に依頼するのが一般的となっています。
そのため、賃貸マンションの窓ガラスを交換するために自分で専門業者を手配してしまうと、管理会社やオーナーとトラブルになってしまうことがあります。
賃貸マンションの窓ガラスを交換する際には、自己判断で行動せず、オーナーや管理会社に対応を任せましょう。
マンションの窓ガラストラブル対策

マンションの窓ガラスには、様々なトラブルがつきものです。
とくにマンションの窓ガラスは、戸建てよりも高いことから「台風」「鳥の衝突」などの影響を受けやすいので、適切なトラブル対策を把握しておかなければなりません。
以下で簡単にできる「マンションの窓ガラストラブル対策」をピックアップしますので、ぜひ参考にしてみてください。
台風が来たときのガラス割れ・欠け対策
台風が来たときのガラス割れ・欠け対策については、下記が効果的です。
- 台風が直撃する前にシャッターや段ボールでガラスを守る
- 割れてしまったときには段ボールで保護
- 小さなヒビはセロハンテープで応急処置
天気予報などで、台風が接近していることが分かった時点で、シャッターを閉めましょう。
シャッターを閉めることで、強風による飛来物で窓ガラスが割れ・欠けてしまうのを防ぐことができます。
窓ガラスにシャッターが設置されていない場合は、窓ガラスの外側にガムテープで段ボールを張り付けておくことで、飛来物からガラスを守りやすくなります。
また、万が一窓ガラスが割れてしまった場合は、割れた部分に段ボールをガムテープで張り付けて保護しておきましょう。
雨風を防ぐだけでなく、飛来物によってガラスがさらに割れてしまうのを防ぐことができます。
ちなみに、小さなヒビに関しては、セロハンテープでの応急処置で問題ありません。
なお、台風が過ぎたら専門業者に依頼して、窓ガラスの交換・修理を行うことを忘れないようにしましょう。
鳥の衝突によるガラス割れ・欠け対策
鳥の衝突によるガラス割れ・欠けには、次の対策があります。
- バードセイバーを張り付けて鳥の衝突を予防する
- レースやカーテンを閉めて鳥の衝突を防ぐ
- 割れてしまったら段ボールで保護する
- 小さな傷はリペアキットで補修する
鳥は、窓に周囲の景色が映り込んでしまうと、窓の向こうにも進めると感じてしまいます。
鳥が窓を認識できないことが、衝突の原因なのです。
鳥の衝突を防ぐためには、バードセイバーと呼ばれる「ステッカー」を窓に貼ったり、日頃からレースやカーテンを閉めておいたりすることがおすすめです。
こうすることで、鳥が窓ガラスの存在を認識しやすくなるのです。
また、万が一鳥の衝突によって窓が割れてしまった場合は、段ボールとガムテープで保護しましょう。
ただし、段ボールでの保護はあくまでも応急処置ですので、ガラスが割れた状態が深刻にならないよう、早めに専門業者に修理や交換を依頼してください。
ガラスの小さな傷に関しては、市販のリペアキットで補修することができます。
鳥の衝突による割れ・欠けには、正しい対処をしてください。
まとめ
この記事では、マンションの窓ガラス交換での費用や注意点、トラブルの対処法について解説しました。
マンションの窓ガラス交換の費用は、ガラスの種類だけでなく、厚みや大きさなどによっても大きく異なります。
また、マンションの窓ガラスは、戸建てとは異なり自己判断で自由に交換できません。
また、外的要因で思わぬトラブルを防ぐためにも、マンションの窓ガラスを交換するときには、ぜひこの記事でご紹介した内容を参考にしてみてください。