キッチンの水漏れ修理にかかる費用は?原因別の相場を解説

一日のうちに使われることが多いことから、水漏れが頻繁に起こりやすいキッチン。
キッチンは水と同時に火をよく利用する場所でもあるため、些細な水漏れが火災や感電などのトラブルにつながってしまうこともあります。
そのためキッチンの水漏れは、速やかに修理しないといけません。
本記事では、キッチンが水漏れしてしまった場合に気になる、原因別の修理費用相場や、業者選びのポイントについて詳しく解説します。

業者に依頼した方がよい3つのケース
業者に依頼した方がよいケースは以下の3つです。
- 水漏れの原因が分からないとき
- 蛇口の取り外し・交換が必要なとき
- 蛇口やシンク、排水管が破損している場合
それぞれ説明していきます。
水漏れの原因が分からないとき
水漏れの原因がわからない時は、業者に依頼をしましょう。
キッチンは付近で火や電気を使うことがあるため、万が一修理が遅れた場合は感電や火災の危険があるからです。
水漏れの原因がわからないときにはすぐに業者に依頼しましょう。
蛇口の取り外し・交換が必要なとき
蛇口自体が破損している場合や、蛇口に水漏れの原因がある場合は、蛇口の交換や取り外しを行わなくてはなりません。
蛇口の取り外し・交換の作業もは初心者が行うことは難しいため、業者に依頼しましょう。
なお業者を呼ぶ前に、水漏れを発見した時点で水道の止水栓と元栓はすぐに締めておきましょう。
水漏れ修理の費用に加えて床の取り換え費用がかかると、かなりの修理費用がかかります。必ず応急処置をしてから業者に依頼するのが大切です。
蛇口やシンク、排水管が破損している場合
蛇口やシンク、排水管が破損している場合は業者に依頼しましょう。
破損部分の交換や修復のみで水漏れを解消できる場合には、自分で修理することもできますが、その判断は素人には難しいからです。
破損が著しい場合は、シンク周りを交換することになったり、大掛かりな修理が必要になったりします。
結局業者に依頼することになってしまうので、修理に時間がかかる場合や、正確に修理ができる自信が無い場合は、無理に自分で修理しようとせず業者に依頼しましょう。
【作業別】キッチンの水漏れ修理の費用相場
水漏れの修理費用は現場の状況や依頼する業者によって大きく変わってきます。
修理内容や必要な部品が変わると金額は変動するため、あくまでも参考として確認しましょう。
施工内容 | 費用相場 |
---|---|
接続部の調整・補修 | 4,400円(基本料金)~ |
部品の交換作業 | 4,400円(基本料金)+6,000円~(部品の交換費用) |
配管交換 | 4,400円(基本料金)+8,000円~(配管の交換費用) |
交換作業のかからない修理であれば基本料金のみで済むことも多いですが、交換作業が必要な場合、追加で交換費用がかかることがほとんどです。
これらは業者によって金額が変わってくるため、上記は目安として考えてください。
接続部の調整・補修
主にハンドル下のパッキンの劣化や不具合、あるいはナットの緩みが原因の水漏れの場合、接続部の調整や補修修理を行います。
接続部の調整や補修修理の費用相場は4,500円です。
ナットの緩みを締めるなど部品を変えずに修理を行うことができるため、部品の交換費用が必要なく修理費用は安く済みます。
部品の交換作業(蛇口など)
部品の交換作業にかかる修理相場は10,000円です。
パッキンの劣化や、シングルレバー混合水栓、バルブカートリッジの劣化が水漏れの原因の場合には、部品の交換作業が必要なります。
この場合、基本の修理費用に加えて交換する部品代がかかるため、金額が少し高くなります。
配管交換
配管部分の経年劣化で亀裂が入ったことが水漏れの原因の場合には、配管の交換修理を行う必要があります。
水栓周りの水漏れはキッチン周りを水浸しにしてしまうため、1番厄介な水漏れです。
配管交換の修理費用の相場は12,000円です。
配管は床下に埋設されていることが多く、時間も修理工程も多いです。
そのため修理に手間がかかり、他の修理費用よりも料金が高くなるため気をつけましょう。
自分で修理可能なキッチンの水漏れケースと修理方法
自分で修理ができる程度の破損であれば、業者に依頼するよりも安く修理することができます。
具体的には修理に必要な道具を買うための費用しかかかりません。
ここでは自分で修理可能なキッチンの水漏れケースと修理方法について説明していきます。
- 蛇口の緩みが原因の場合は緩みを直す
- 水が漏れているパッキンなどのパーツを交換する
- つまりが原因の場合はパイプクリーナーを使う
ひとつずつ説明していきます。
ナットなど接続部分の緩みを直す
蛇口の緩みが原因で水漏れが発生している場合は、ナットなどの接続部分のゆるみをモンキーレンチなどで締め直すことで修理が可能です。
モンキーレンチはホームセンターなどで手軽に購入することができます。
ゆるみを締め直すという簡単な方法のため、初心者でも対応することができ時間も費用も少なく済みます。
ただし締め過ぎてしまうと、正常だった箇所が破損し状況がさらに悪化してしまう場合もあるので気をつけましょう。
緩みを直しても水漏れが続くようであれば、パーツの交換が必要でないか確認しましょう。
パッキンや部品などを交換する
水を出しているときに蛇口あたりから水漏れしている場合には、パッキンを交換することで直すことができる場合がほとんどです。
パッキンの寿命は約10〜15年。古くなると破損してしまうため交換しなければなりません。
基本的に交換作業は業者に任せた方が無難ですが、パッキンの交換であれば自分で行うことも可能です。
パッキンの交換方法
- まずは水道の元栓を閉める
- ドライバーでネジを外し、レバーを取る
- レバーの下にある部品をモンキーパンチを使用して取り外す
- 古いパッキンを取り、新しいパッキンを取り付ける
- 外した部品を順番に戻して元栓を開ける
元栓を閉め忘れてしまうと、修理中に水が散乱してしまう恐れがあるため注意しましょう。
自分で修理をする場合の費用は、交換するパッキンの費用とドライバー、モンキーレンチなどの工具代です。
パッキンはホームセンターなどで購入することができます。
メーカーと品番を確認して同じパッキンを購入するのが大切です。もしわからない場合は店員に尋ねましょう。
またパッキンを交換する際にナットの緩みも確認しておくと、ナットの緩みによる水漏れの再発も防ぐことができます。
自分で修理すればその分修理費用が抑えられます。
しかし、どのパッキンを購入すれば良いのか分からない場合や、交換作業に自信が無い場合には業者に依頼した方が良いでしょう。
つまりが原因の場合はパイプクリーナーで掃除する
油ものをよく使うキッチンの場合、つまりが原因で水漏れしてしまうケースも多いです。
つまりが原因の場合には、つまりがひどすぎない場合に限りパイプクリーナーで配管を掃除することができます。
パイプクリーナーはホームセンターなどで1,000円前後で購入することができます。
パイプクリーナーでの洗浄方法
- 排水管が見えるまで部品を外す
- 表示通りの量のパイプクリーナーを排水管に直接注ぎ15〜30分ほど待つ
- 洗剤が流れ切るまで流水ですすぐ
パイプクリーナーでつまりを解消することができれば、費用も時間もかかりません。
しかし油が隙間なくぎっしりと詰まっている場合には、パイプクリーナーで掃除をすることは難しく、高圧洗浄機を使用して掃除をしないと解決しない場合もあります。
高圧洗浄機には専用のノズルが必要になりますが、市販では購入することはできないため専門の業者に依頼しなくてはなりません。
また特別な機材を購入してしまうと、業者に依頼するよりも費用が高くなってしまうケースもあります。
パイプクリーナーでの掃除で解決しない場合は無理に自分で修理しようとはせず、専門の業者に任せるようにしましょう。
自分で修理が難しい場合は、修理業者に依頼する
自分で修理ができれば、修理費用を大幅に抑えることができます。
しかし無理に修理をしようとして被害を大きくしてしまうこともあり、通常よりも費用が嵩む恐れがあります。
さらにキッチンの水回りでは追加料金だけではなく、感電や火災のリスクも発生します。
また、交換用の部品を購入したり、工具を揃えたりする必要があるため、修理内容によっては業者に依頼したほうが安くなる可能性もあります。
そのため、自分での修理が難しいと感じたら修理業者に依頼するのがオススメです。
なお業者に依頼する際は下記のことに注意しましょう。
業者選びのコツ
業者選びと依頼するときのポイントは以下の2つです。
- 複数の業者で見積もりをする
- 緊急の場合を除き、深夜や早朝の修理依頼は避ける
複数の業者に見積もりを依頼し料金の安い会社を選ぶことで、修理費用を少しでも抑えることができます。
ただし価格の安さだけではなく、ホームページや口コミを見て信頼できる会社かは確認しておきましょう。
そして突然の水漏れで焦る気持ちはわかりますが、見積もりをせず業者に依頼するのはやめましょう。
見積もりを出さずに依頼すると、修理完了後思わぬ高額請求をされる危険性もあります。
依頼する前には見積もりを取り、納得してから依頼することが大切です。
また緊急である場合を除き、深夜や早朝の修理依頼を避けると費用を安く済ませることができます。
営業時間外の修理は時間外料金を請求され、通常よりも費用が高くなってしまうのです。
業者の営業時間を待つ間は、応急処置として止水栓を閉めてバケツで水を汲み出しておきましょう。
まとめ
キッチンの水漏れ修理費用についてポイントをおさらいしましょう。
- キッチンの水漏れ修理の費用相場は4,500円~
- パーツの交換の費用相場は10,000円~
- 配管交換の費用相場は12,000円~
- 修理費用は「基本料金」の他に「材料費」「追加の施工費」「出張費」などがかかる
- 修理費用にいくらかかるのかは見積もり書で確認する
- 部品の修理をするだけであれば基本料金のみで安価
- 自分で修理できる程の簡単な修理であれば、自分で修理した方が費用を抑えられる
キッチンはさまざまな原因から水漏れが発生します。
自分で修理ができるほどの破損であれば、自分で修理しても問題ありません。
しかし、自分で修理できれば費用も時間も抑えることができますが、ほとんどの場合は業者に修理を依頼することがおすすめです。
初めから業者に依頼しておくことで、他の箇所の破損や感電や火災などのリスクを減らすことができます。
水漏れを発見した場合は、止水栓を閉める、元栓を閉めるという応急処置を行った上で、速やかに修理業者を呼びましょう。