洗面台の水漏れ修理にかかる費用は?原因別の料金相場を解説

洗面台を利用していないときも常に水が漏れてしまっていると、水道代が発生し続けている状態です。
そのため、これには早めの対処が必要となります。
しかし気になるのが、修理費用ではないでしょうか。
水漏れ修理の費用は作業内容によって変わるため、水漏れの場所や原因が分かれば、おおよその費用相場が判断できます。
本記事では、洗面台の水漏れ修理にかかる費用を解説します。
また、自分で修理可能なケースも紹介しますので参考にしてください。

洗面台の水漏れ修理を業者に依頼した方がよい3つのケース
洗面台の水漏れ修理を依頼した方が良いケースは以下の3つです。
- 水漏れの原因が分からないとき
- 床下から水漏れしている場合
- 洗面台が破損、ひび割れている場合
それぞれ説明していきます。
水漏れの原因が分からないとき
水漏れの原因がわからないときは、業者に修理を依頼しましょう。
なぜなら原因が分からないまま自分で解決しようとすると、症状がさらに悪化してしまう恐れがあるからです。
水漏れの原因が分からないと修理のしようがないため、水回り専門の修理業者に依頼するのが大切です。
洗面台の水漏れ原因を調べる方法
洗面台の水漏れ原因の調べ方は下記の流れで行います。
- 洗面台下の収部分に置いている荷物を移動させ排水パイプが見える状態にする
- 配管のどこから水漏れしているのか確認する
見た目で分かりづらいときは、蛇口から少し水を流した状態で水漏れの箇所を特定しましょう。
床下から水漏れしている場合
洗面所の床下から水漏れしている場合、その原因としてよくあるのが床下の配管の老朽化です。
床下の配管の場合、家の構造次第で作業内容が大きく異なり素人では修理できません。
また、床下に潜って修理ができる家、床を剥がして修理しなくてはならない家とでは、必要な作業内容や部品代が変わるので費用にも大きな違いが出ます。
このように、水漏れの状況や場所によっては対処方法やそれに伴う費用が変わるため、まずは業者に相談するのが大切です。
洗面台が破損、ひび割れている場合
洗面台が破損、ひび割れている場合は、業者に修理を依頼しましょう。
洗面台の破損やひび割れは主に経年劣化によるもののため、パッキンを交換したり、ナットの緩みを締めたりすることで解消できるものではなく、業者への修理が必須です。
なお、軽度のひび割れだと見た目に分かりにくい場合もあります。
自分で明確な判断が難しいときには、業者へまず相談しましょう。
【作業別】洗面台の水漏れ修理にかかる費用相場
洗面台の水漏れ修理費用の相場は、簡単な修理であれば5,000円~です。
ただし、排水管やパーツの交換になると5,000~15,000円、水栓ハンドル・洗面部分の交換となると
20,000~40,000円かかる場合もあります。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
パッキンや止水栓交換、調整作業のみ | 5,000円~ |
排水管や部品パーツの交換 | 5,000円~15,000円 |
水栓ハンドル・洗面部品の交換 | 20,000円~40,000円 |
それぞれ説明していきます。
パッキンや止水栓交換、調整作業のみ
パッキンや止水栓交換、調整作業のみの修理費用相場は5,000円~です。
接続部分や隙間からの水漏れは、主にパーツの緩みや劣化が原因で発生するためパーツを締め直したり、交換したりして修理する安価な作業で解消されることが多いです。
このようにパッキンや止水栓交換、調整作業のみで対処できる場合は、比較的費用は抑えられます。
パッキンや止水栓交換、調整作業のみで費用が抑えられるケース
- 蛇口からぽたぽたと水が垂れている
- ケレップ(JIS規格水栓様のコマ)を取り付けし直す
- パイプの根元から水が漏れ出している
- ナットを締め直す、またはナットを交換、Uパッキンやパイプリングを交換する
- 蛇口のハンドル根元から水がにじみ出ている
- ナットを締め直す、ナットを交換する、ハンドル内のパッキンを交換する
排水管や部品パーツの交換
排水管や部品パーツを交換する場合、修理費用の相場は5,000円~15,000円です。
ただし、洗面台下の排水管や給水管からの水漏れで発生しているのではなく、床下の排水管が原因の場合は作業内容や費用が異なるので、事前の見積もりが大切です。
特に、洗面台の下と床の隙間から水漏れがある場合は床下の排水管に原因があることもあるので注意しておきましょう。
排水管や部品パーツの交換が必要な場合
- 水を使うと排水管周辺が濡れる
- 排水管の交換が必要
- 洗面所が下水臭い
- 排水トラップを接続し直す、接続部分のパーツ交換が必要
洗面台の水漏れ原因は、排水管やシャワーヘッドの破損、亀裂床下の配管の老朽化だけではありません。
ハンドル内部にある水量を調整するパーツ(ケレップやピンドル)の劣化、ケレップの下にゴミがたまっているなど様々な要因があるため、原因が特定できない場合は業者に相談しましょう。
水栓ハンドル・洗面部品の交換
水栓ハンドル・シャワーヘッドや洗面台の破損、亀裂による水漏れの場合修理費用の相場は20,000円~40,000円です。
ただし、水栓ハンドルが古いタイプや海外製の場合、交換用のパーツが入手しづらく、水栓本体を交換する必要になり費用が高くなるケースもあります。
また、水栓本体の劣化が激しくパーツの交換のみでは対処しきれない場合も、水栓本体の交換が必要となります。
そのため、20,000円~40,000円はあくまでも目安であり、実際に業者の人によって調査してもらわなければ分からないこともあるということを理解しておきましょう。
自分で修理可能な洗面台の水漏れケースと修理方法
水漏れの症状によっては、自分で修理可能な場合もあります。
- 接続部分からの水漏れはナットやボルトを締める
- 接続部分からの水漏れは「パッキン」を交換する
- ひび割れや亀裂には「補修用テープやパテ」を活用する
ただし自己判断で作業することでさらに症状を悪化させるなど、危険な場合もあります。
下記を参考にしても、水漏れが解消されない場合や修理作業が難しいと感じる場合は、すぐに業者へ相談しましょう。
給水栓からの水漏れはナットやボルトを締める
給水栓から生じる水漏れの場合は、給水栓と給水ホースとのつなぎ目を固定しているナットを締め直すことで症状が解消されることもあります。
ナットやボルトを締めるためのスパナなどがあれば、特に費用もかかりません。
排水管・給水管などの接続部からの水漏れがある場合、まずはナットやボルトの締め直しという対処法を試すとよいでしょう。
なお給水栓のナットを締め直しても水漏れが解決しない場合は、部品の破損や劣化が原因の可能性があります。給水栓にある止水栓を閉め、業者に相談しましょう。
蛇口本体からの水漏れは「パッキン」を交換する
蛇口本体から水漏れしている場合は、劣化している「パッキン」を交換することで修理が可能です。
パッキンはホームセンター等で数百円で入手可能です。
蛇口のメーカーや型番に合ったものを買いましょう。
パッキンを自分で交換する際のポイントは、まず蛇口の説明書を見ながら慎重に分解することです。
パッキンの交換作業自体はそう難しいものではありません。
しかし、分解した蛇口のパーツを元に戻せなくなるケースもあるため、作業に自信がない方は、はじめから業者へ依頼するのがおすすめです。
ひび割れや亀裂には「補修用テープやパテ」を活用する
ひび割れや亀裂には補修用テープやパテで修理が可能です。
排水ホースや排水パイプに穴が空いている場合は、水漏れ用の補修用テープやパテで穴を塞ぐと良いでしょう。
補修用テープやパテはホームセンター等で売られていて、1,000円前後で手に入ります。
製品によっては2,000円~3,000円程度のものもあります。
ただし状態によっては、排水ホースや排水パイプ自体を交換しなくてはならないこともあります。
自身で補修をしても水漏れが修まらない場合や、明らかに応急処置程度では解消されない場合は、業者に依頼しましょう。
排水パイプからの水漏れは「液体パイプクリーナー」で対処
排水パイプから水漏れしている場合は、髪の毛や異物によるパイプ内の詰まりが原因のこともあるため「液体パイプクリーナー」で対処しましょう。
数百円で手に入るうえ、それを排水溝から流し込むだけなので、かんたんに行うことができます。
それでも解消されない場合は、他の原因が考えられるので業者に調査してもらいましょう。
水漏れの状況に応じて業者への依頼を検討しよう
洗面台の水漏れ修理は、ナットを締め直したりパッキンや止水栓を交換したりすることですぐに解消されるケースもあります。
当然、それで解消されれば費用もずっと抑えられます。
しかし、部品を分解したものの元に戻すことができない、型番の違うサイズ部品を取り付けてしまったために不具合が生じた、といった事態になれば結局業者への依頼が必要になります。
ケースによっては、通常の修理よりも費用が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
水漏れの症状を見て作業が難しいと感じたのなら、修理業者に相談するのが無難でしょう。
水漏れの症状が軽いうちに依頼して簡単な修理作業や調整程度で済めば、費用も抑えることができます。
まとめ
洗面台からの水漏れで、業者に依頼したほうが良いケースや費用相場などを紹介してきました。
洗面台の水漏れ修理費用についてポイントをおさらいしましょう。
- 洗面台の水漏れ修理の費用相場は5,000円~
- 排水管やパーツの交換の費用相場は55,000~15,000円
- 水栓ハンドル・洗面部分の交換の費用相場は20,000~40,000円
- 修理費用は「基本料金」の他に「材料費」「追加の施工費」「出張費」などがかかる
- 修理費用にいくらかかるのかは見積もり書で確認する
- 部品の修理をするだけであれば基本料金のみで安価
- 部品やパーツの交換が必要になった場合は、基本料金に交換代が追加請求される
- 自分で修理できる程の簡単な修理であれば、自分で修理した方が費用を抑えられる
水漏れの原因によっては、ナットを締め直したり液体パイプクリーナーを利用したりなど、自分で簡単に修理可能な場合もあります。
しかし、自分で作業してもうまく解消されないとき、作業自体が難しいと感じるときなどは、無理せず業者に相談しましょう。
結果的には、プロの業者に依頼したほうが時間もコストも抑えられることがあります。