エアコンのファンクリーニング用スプレーの使い方!自分で洗浄する方法とは

「エアコンを使用すると臭う」「吹き出し口から中をのぞくと黒い汚れが見える」といったエアコントラブルに心当たりはありませんか?
もしかしたらそれは、エアコンファンが汚れている証拠かもしれません。
汚れを放置したままエアコンを使用すると、カビやホコリを部屋中に蔓延させてしまうため、早めの掃除が大切です。
そこで、今回は自分でクリーニングすることを検討している方に向けて、エアコンのクリーニングファン用スプレーの使用方法をご紹介します。
エアコンクリーニングは「ファン掃除」が難しい
エアコンクリーニングは、ファン掃除が特に難しいものです。
その理由として以下の3つが挙げられます。
- 手や掃除道具が届きにくい
- 裏側の掃除がしにくい
- 隙間が多い
ファンはエアコンの内部で回転して風を起こします。
筒のような形であるため、手前に見えている部分だけではなく、裏側の掃除も必要です。
そのうえ、エアコンファンは小さな隙間が多く、カビが隠れていることも少なくありません。
このようにエアコンファンは掃除がしにくい構造をしているため、徹底したクリーニングが難しい箇所といえます。
ファンスプレーを使って自分でエアコンを洗浄する方法

エアコンファンは、専用の「ファンスプレー」を使用すれば、自分でエアコンを洗浄することができます。
まずは、以下の具体的な手順を確認してください。
- エアコン周辺や部屋の養生
- エアコンの前面パネルとフィルターを取り外す
- エアコンの吹き出し口からスプレーノズルを差し込む
- 見えている部分全体に洗浄剤を吹きかける
- ノズルでゆっくりとファンを回転させる
- エアコンのスプレー洗浄液を15~20分放置
- 洗浄液でエアコン内部をすすぐ
- 前面パネルとフィルターを元に戻す
- エアコンの吹き出し口にタオルをあてて送風運転をして完了
それぞれの手順の詳細を解説します。
エアコン周辺や部屋を養生する
エアコンファンのクリーニングで絶対に忘れてはならないのが「養生」です。
うっかり忘れてしまうと、エアコン内部から滴る汚水が部屋を汚してしまいます。
そのため、エアコン周辺の壁や床はきちんと養生しておかなければなりません。
また、エアコン周辺に家具がある場合は、別の部屋に移動しておくか、専用の養生シートで覆っておくことをおすすめします。
エアコンの前面パネルとフィルターを取り外す
エアコンをクリーニングするには、前面パネルとフィルターを取り外す必要があります。
その際、外れにくい場合は無理に引っ張ってはいけません。
留め具が壊れ、元に戻せなくなってしまう可能性があります。
また、そもそも外し方が間違っているということも考えられるため、必要に応じてエアコンの取り扱い説明書を参考にしてみてください。
無事に前面パネルとフィルターが取り外せたら、作業の邪魔にならないところへ置いておきましょう。
エアコンの吹き出し口からスプレーノズルを差し込む
エアコンファン用のスプレーにノズルを装着し、吹き出し口から差し込みます。
奥深くまで差し込みすぎると、噴射範囲が狭くなってしまうため、ファンとノズルの先が5~10cmほど離すのが適切です。
ただし、ノズルとファンを離しすぎると、噴射した液が吹き出し口で跳ね返り、自分にかかってしまうことがあるため注意してください。
見えている部分全体に洗浄剤を吹きかける
吹き出し口からノズルを差し込んだら、ひとまずファンの見えている部分全体に洗浄液を噴射します。
前後左右にしっかりと吹きかけ、それぞれに噴射量の差が生じないように丁寧に作業を進めてください。
洗浄剤の量が足りていない箇所があると、ファンの汚れを残すことになってしまいます。
目安は「ファンの表面が洗浄液で見えなくなるまで」です。
噴射のムラを防ぐこともできるよう、作業の際には意識してみましょう。
ノズルでゆっくりとエアコンファンを回転させる
見えている部分全体に洗浄剤を噴射したら、ノズルの先でゆっくりと5回ほどファンを回転させてください。
洗浄剤がファンの裏側にもからまり、洗浄剤が届かなかった部分の汚れも落とすことができます。
ただし、洗浄剤が不足しているようなら、状況を見て追加で噴射することが大切です。
エアコンのスプレー洗浄液を15~20分放置する
エアコンファン全体に洗浄液が行き渡ったら、そのまま15~20分放置します。
放置中は洗浄液が吹き出し口から垂れてくるため、様子を見ながら養生箇所を広げましょう。
リンス液でエアコン内部をすすぐ
放置した洗浄液は専用の「リンス液」で、エアコン内部をすすぎます。
泡を消すイメージでリンス液を噴射していきましょう。
泡が残ったまま終了してしまうと、結局カビの発生を促すことにつながるため、丁寧にすすぐことが大切です。
この時、リンス液や泡の跳ね返りに十分注意してください。
エアコンの前面パネルとフィルターを元に戻す
エアコンの内部およびファンを十分にすすぎ終わったら、前面パネルとフィルターを元に戻します。
うまくはまらない場合は、むりやり押し込んだりせず、一部分ずつ様子を見ながらゆっくりはめ込むようにしましょう。
付け直すのに困らないように、元の配置の写真を撮っておくことをお勧めします。
エアコンの吹き出し口にタオルをあてて送風運転をして完了
無事にエアコンのパーツを戻せたら、最後に送風運転をします。
吹き出し口にバスタオルほどの大きさのタオルをあてて、10秒ほど送風運転をしてください。
ファンの水分をきちんと切っておけば、次回の使用時の水分飛び散りを防ぐことができます。
スプレーを使用したエアコンクリーニングにかかる時間

スプレーを使用したエアコンクリーニングにかかる時間は、およそ1~2時間ほどです。
洗浄液を放置する時間だけだと、15~20分ぐらいになります。
しかし、養生の手間やエアコンの分解、噴射の手間などを考慮すると、最短でも1時間はかかることでしょう。
そのため、エアコンクリーニングを行う場合は予定のない休日を選ぶことをおすすめします。
作業時間については、以下の記事にも記載があるので参考にしてみてください。
エアコンクリーニング業者の作業時間は?目安時間について詳しく解説
エアコンファンクリーニングでおすすめの商品
現在、エアコンファンクリーニング用として様々な商品が販売されています。
しかし、使用用途や特徴はそれぞれ異なるため、購入する際には慎重に選ぶことが大切です。
まずは、商品の詳細を把握するために以下の表を参考にしてみてください。
商品名 | 料金相場 | 商品詳細 |
---|---|---|
くうきれい | 2,000円 | エアコンファン用洗浄液。 エアコンファンの頑固なカビやニオイを除去する効果が高い。 使い勝手が良く、初心者にも使用しやすいのが特徴。 |
ファンファン | 1,200円 | エアコン清掃で便利な専用ブラシ。 先端が柔らかいモップ状になっていて、細かい汚れも逃さずに絡め取ることができる。 吹き出し口から差し込んでエアコンファンの汚れを除去することが可能。 |
ペットボトル専用加圧式スプレーノズル | 500円 | エアコンクリーニングでありがちな「リンス液不足」で便利なアイテム。 ペットボトルに水を入れて本製品を装着するだけで加圧式スプレーノズルの完成。 万が一リンス液が足りなくなってしまった場合に便利。 |
Cleanet 壁掛け用エアコン洗浄カバー | 1,700円 | エアコンクリーニングで便利な養生アイテム。 エアコン全体を包み込むようにして養生できるため、作用中に汚水が飛び散ってしまう心配がない。 |
それぞれの商品の詳細について解説します。
エアコン用洗浄液の「くうきれい」
「くうきれい」は、エアコンクリーニングスプレーの中でも、利用者の多い商品です。
ムースタイプの洗浄液とリンス液がセットになっていて、使い分けながらクリーニングを進めます。
ムースタイプの洗浄液は、エアコンファンにとどまりやすく、流れ落ちにくいため頑固な汚れも除去しやすいのが特徴です。
しっかりと泡を洗い流してくれるリンス液は、刺激臭などがなく使いやすいものの、内容量が若干少ないと感じる使用者が多いです。
そのため、一箇所への使い過ぎには注意してください。

エアコンファン専用ブラシのファンファン
エアコンファン専用の細長い形状が特徴のブラシです。
先端部分がモコモコなモップ状になっているため、カビはもちろんのこと細かいチリまでしっかり絡め取ることができます。
使用方法は非常にシンプルで、濡らして拭き取るだけです。
モップ状になっている部分は折り曲げることもできるため、適度な角度にすればファンに汚れを残してしまうこともありません。
さらに、清掃後真っ黒になったモップ部分は、水洗いだけで汚れを落とせます。
何度でも清潔な状態でエアコン掃除に活用できるため、お財布にも優しい商品です。

ペットボトル専用加圧式スプレーノズル
手持ちの空のペットボトルに水を入れてノズルを装着します。
たったこれだけで加圧式スプレーノズルになるため、万が一リンス液が足りなくなってしまった場合はこのスプレーノズルで洗浄液を洗い流すことができます。
エアコン掃除意外にも、水回りの掃除、洗車などのシーンでも活用できるため、使用用途が幅広いのが魅力です。
エアコンクリーニングはこまめに行うものではないので、せっかく専用商品を買ってもほとんど保管しっぱなしということが多いもの。
しかし、この商品なら活用シーンが多いためコストパフォーマンスは抜群といえます。

Cleanetの壁掛け用エアコン洗浄カバー
エアコンクリーニングで忘れてはならない養生作業。
一般的には、防水シートを床に敷いたり、ビニール袋でエアコンの吹き出し口周辺を養生したりすることが多いようです。
しかし、こうした自己流の対応では、養生が十分ではないことも多く、水漏れで部屋を汚してしまうことがあります。
そんな問題を解消してくれるのが「壁掛け用 エアコン洗浄カバー ホース付き」です。
エアコン全体を覆うようにして養生するため、作業中に汚水が周辺に飛び散ってしまうことがありません。
そのうえ、吹き出し口から流れ出る汚水が専用のホースを伝って流れ落ちるような構造になっています。
汚水が溜まる度にビニール袋を取り換える手間もかからないというメリットがあります。

その他のおすすめのスプレー剤については、以下の記事を参考にしてみてください。
エアコン掃除用のスプレーの選び方と使い方とは?正しく使ってカビを撃退!
まとめ
エアコンファンのクリーニングにおいて、専用のスプレーは非常に便利な商品です。
また、最近では、スプレーの噴射作業の際に便利な商品も数多く販売されているため、それぞれを組み合わせて使用するのもおすすめ。
ぜひ、エアコンファンのクリーニングを検討している方は、本記事を参考にしながらスムーズに作業を進めてください。